表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

12/29

12. 聖ゲルトルード学園へ行く

もう一本行くよ!

コトブキヤとか、行きたかったなー、と後ろ髪引かれながら。


神田明神通りを駅に向かって歩く俺。




「ビークッ!ビークビク…」


聞こえてくるのは、元気な電気屋さんの宣伝。



「…するんだ~、高く飛べ、高く空へ、…」


美少女ゲームのオープニング曲。



「メイド喫茶、アリステールでーす!」


よく分からないメイド喫茶の客引き。




「メイドさんいっぱいいますね?」


「アリス、あれは、そのちょっと違うんだ…」


「そうなんですか?確かに、スカートが…短いし…もしかして!?」


止めなさい!


君の想像とは違うから!


どうしてそっち方面に思考が片寄るの?


お兄さん、アリスちゃんのことが、心配だよ?




行きの時は、売られるんじゃないかとヒヤヒヤしていたアリスちゃん。


今はちょっとイキイキしていて…。


危なっかしい。


正直危なっかしい。


今日は休日だからな…



あっ!こらっ!前を見なさい前を!




そんな感じでふらふら~、ふらふら~していたので、しっかりとおててを繋ぎました。


指を絡めて繋ぎます。


ぷにぷにしているおてて。


まだ12歳なんだな。


そうしみじみと、感じました。




「あのー…、ちょっと…、恥ずかしいかな…、とか、思うんですけど…」


しっかりと握っていたら、どことなく顔を赤らめている、俯き加減のアリスちゃん。


「私、もう立派なレディーですよ?」


「ダメです!ふらふらしてる子は手を繋ぐ決まりなんです。」


そう、俺は言って。


アリスちゃんはふて腐れちゃったけれど…。


「…はい。」


さっきよりもしっかり、俺の手を握り返してくれた。




「…を…てないでくださいね…」


「うん?」


「なんでもないです。」


アリスちゃんが何か言っていたような気がするけど…


なんでもないならいいか?


11時頃のこと。


俺とアリスちゃん。


二人は473号線を歩いていて。


ついに、聖ゲルトルード学園に辿り着いた。




佇まいはビル。


表札には、


□□□

学校法人ハンター学園


聖ゲルトルード幼稚園

聖ゲルトルード小学校

聖ゲルトルード中学校

聖ゲルトルード高等学校

聖ゲルトルード専門学校

(異世界文化学専攻 開設)


□□□

本年度編入・途中入学受付中

無料体験実施中


当校はゲルトルードバカロレア認定校です。


□□□

ゲルトルード王国含む異世界関係でお困りの方。

お気軽にお越し下さい。

(住民登録含め、当方では各種手続きをお手伝いできますので、ご相談ください。)


□□□


とりあえず、入ってみるか?


アリスちゃんも「入りましょう!」と言って。


二人で入っていった。


いいね!と思ったら評価・ブックマークしていただければと思います。

そうすると筆者のMotivationが更にUpします。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ