11. ここは…夜のお店じゃないんですか?
ごめんなさい。10話、修正しました。
表題の通り、アリスちゃんの心境の変化を説明するため、修正しました。
2019/06/29 前回の10話の最後でエルフィンローズを後にしていますが、エルフィンローズを後にするのは今回にします。
「ケン君…ここは…夜のお店じゃないんですか?」
これは、アリスちゃんの言葉だ。
ルカさんとマスターとの話が一区切りついたところでの、切り出しだった。
俺には何を言ってるか、理解できなかった。
「いや、ここは夜のお店であってるぞ?訳あって朝開けてもらったんだ。」
そう、説明したら
「そうですか…やっぱり…そうなんですね…」
うって変わって悲壮感を滲ませるアリスちゃん。
だから、なんで?そんなにこの世の終わり感を纏ってるの?
その時、ルカさんが助け船を出してくれた。
「勘違いをしているのかもしれないけれど…ここは酒場よ?」
そう言った。
「えっ?あっ、そうなんですね?」
「そうそう。ダメよ小鳥遊さん、夜のお店何て言っては!」
詰め寄られる、俺。
ルカさん顔近いですって…。
「なんでですか?間違ってないでしょ?」
「あのね…ゲルトルードじゃ夜の店って言うのは…」
「…ソープみたいなところらしいぞ?」
マスターが割り込んできました。
楽しそうな顔で…。
「黙ってな!」
ガン!
倒れ伏すマスター。
そして、ルカさんに顔を向ければ、顔を真っ赤にしたルカさんが。
グーをしていました。
怖えー!
マスター大丈夫?
そんな心境です。
「マスターの言うとおり、その、何て言うの、エッチなお店を指すのよ。」
「ほー、なるほど。それじゃあ酒場は健全なんですね?向こうでも?」
そう、余計なことを言ったら。
背筋が凍るほどの冷たい目線でみられましたこと…。
女って怖いです。
お願いだからグーだけは止めて?
そして、そんなに蔑まないでください。
変な方向に目覚めてしまいます、俺。
「先ずは、学校に向かいなさい。アリスちゃんのみならず、小鳥遊さんも。向こうのことを知っていた方が、今後のためだわ。」
「…はー…」
嘆息しか出てきませんでした。
なんでこうなってんだ?
そんな気分です。
俺、フィギュア欲しかっただけなんだけど…。
隣では、
「大丈夫よ!アリスちゃん。小鳥遊さんは貴方を売り払ったりする訳じゃないから…」
とか、
「もしかしたら、もしかしたら…将来的にね?」
とか、よく分からない会話で盛り上がってますし…。
マスターはグーされて倒れてるのに幸せそうな顔してますしで…。
とりあえずは、学校なんですね…
ということを理解した次第です。
住民登録など諸々のことは聖ゲルトルード学園という、末広町の方にある学校で、いろいろ教えてくれるはず、とのこと。
そう言われた。
俺達はエルフィンローズを後にした。
こうして、今日、土曜日はまだまだ続く。
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