元完璧超人、壁を掘る。
こっちは基本1000字程にします。
やる事を考えているうちに、さっき水刃で切った壁が気になって近づいてみる。
壁の破片が数個転がっていて、それを体内に吸収して鑑定する。
体内に吸収してから鑑定したら、その成分までわかるので便利なのだ。
『神獣の洞窟の壁の破片
成分
石25%
ミスリル18%
アダマンタイト15%
ヒヒイロカネ12%
鉄分9%
ダイアモンド7.5%
銅7%
プラチナ6.5%』
は?ちょい待て。なんだこの壁は。
伝説の鉱石の宝庫かよ。
まずは鑑定だ。
『ミスリル
魔力を多く含む鉱石。
魔力を通しやすく、魔剣の材料になる。』
『アダマンタイト
重量は重く非常に固い。熱を通さない。
魔力を通しにくいが、慣れると強い魔力にも耐えるため、強力な魔剣になる。』
『ヒヒイロカネ
軽いが丈夫なため、薄刃にすると、切れ味が良く、丈夫な刀になる。
魔力を通さない。』
強い。その一言に尽きる。
てか、ヒヒイロカネって刀の材料になるのね。
色々と使えそうだし、そうと決まれば。
純也はひたすら壁に向かって水刃を撃つ。
魔力が切れれば上級ポーションで回復。
それを繰り返してただひたすら壁を崩して収納の繰り返し。
収納の中では、石とミスリル、アダマンタイト、ヒヒイロカネ、鉄、ダイアモンド、銅、プラチナに分ける作業をする。
十三時間程同じ作業を繰り返し、かなりの量の素材が集まった。
(ふい〜、この体でも疲れるな。これくらいの量があれば、足りるだろ。使うかわからないけど。)
純也が疲れて休憩していると、突然頭の中に声が響いた。
『おい、貴様。』
(うわっ、なんだ?!)
突然頭の中に響いた女性の声に驚く。
『ようやく反応しよったか。まったく。』
(えぇ、何事?)
『貴様が我の洞窟を勝手に壊しておったから、念話を送っておるのじゃ。』
(あっ、はい。何かすみません。)
『謝って済めば念話など送らぬわ!と言うか、お主、我が誰だか分かっておるのか?』
(いえ、知りません。)
『なっ!我は、神獣ニンバスじゃ!まさかお主、知らんかったのか?』
(えぇ、全く。)
そう言えば、ここって神獣の洞窟だったな。
すっかり忘れていた。
前世よりもアホになっているな。間違いない。
『清々しいほどに正直じゃのう。まぁ、よい。』
(許してくれるのですか?)
『んな訳あるか!とりあえずはこっちへ来い!』
(えっ、普通に嫌なんですけど。殺されそうですし。)
『こっちに来ないのならば、その場で殺す。』
(はい!行きます!行かせていただきます!)
『それで良いのだ。』
何か変なのに絡まれた。
はてさて、これからどうなるのやら。