スライムは仮面を手に入れる
レイは、手紙を収納すると、箱の中をもう一度見る。
中には、赤い拳大の石と白い狐を模した仮面。
まずは、赤い拳大の石を解析する。
『賢者の石の宝玉
硬度:神聖金剛級
レア度:神級
作成者:ニンバス・ドミオン
加工難易度:LV.500
作成難易度:LV.999+
魔力量:∞
説明:賢者の石を宝玉に加工する事により、加工のしやすさと使いやすさ、硬度を上げたもの。武器やゴーレムの核として使用すると、性能が格段に上がる。』
流石はニンバスだな。大賢者が解析している途中の賢者の石を加工出来るとは。
『告。賢者の石の宝玉を解析する為、収納を望みます。』
お?なんだ、大賢者。悔しいのか?
『解。スキル『大賢者』に感情はございません。その為、悔しさと言う事の理解は出来ません。』
お、おう。まぁ、とりあえずは大賢者さんに解析して貰った方が、今は役にたつだろうから、頼んだよ、大賢者さん。
『解。マスターのご期待に添えるよう、結果を出させていただきます。』
其方は任せるとして、後はこの仮面だよな。
とりあえず、解析っと。
『神獣ニンバスの仮面
レア度:伝説級
作成者:ニンバス
付与魔法:認識阻害、魔素吸収
説明:神獣ニンバスが、作成した仮面。つけると、自分の認識が阻害され、放出される魔素を吸収して硬度を上げる。人型のみ装着可能。』
ふむふむ。認識阻害に魔素吸収ね。でも、今は使えないか。
多分、いずれ人型になることを見越してニンバスが贈ってくれたんだな。
よし、第3目標に人化を追加してと。
ちなみに、第1はオーガを止めること。第2は魔物を守る事だ。
レイは、ニンバスの仮面を収納する。
そして、振り向くと、
「よし、目標を達成するぞ!」
そう決意すると、『追憶転移』で洞窟の外に出る。
確か、ゴブ君が行ったのはこっちだったよな。
ゴブリンのゴブ君が走って行った方向を見る。
魔力探知でも、こっちに複数のゴブリンの反応があるあたり、間違いは無いだろう。
レッツゴー!
レイは、スライムボディで跳ねながら進んでいく。
しばらく進むと、数十体のゴブリンが見えてくる。
その中に、叩きは目立つゴブリン?がいた。
見た目は緑の肌なのだが、ほかのゴブリンと比べると大きく、大体2m位だ。
ん?ゴブリンリーダーかな?
前世の知識から該当する存在を思い浮かべる。
しかし、そのゴブリン?はレイに気付くと手を振りながら近づいてくる。
「さっきぶりです!」
「…誰?」




