元完璧超人、現状を知る。
今日はここまで。
このままじゃいけない!!
とりあえず、鑑定とやらを手に入れたので、自分を鑑定してみる。
一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一
リンカネーション・スライム
LV.1
名前:ジュンヤ・トドロキ《変更可能》
年齢:1日
性別:無し
職業:スライム
称号:《転生者》《自由を求めし者》
《ステータス》
HP:5/5
ATP:5
STP:1
MAP:3
MP:2/100
GTP:5
《魔法》
無し
《スキル》
『物理耐性 LV.6
物理技に強くなる。』
『吸収式収納 LV.8
体内に吸収した物を、収納する事が出来る。収納した物は、時間経過が無くなる。
現在の使用容量 0%』
『完全吸収 LV.5
体内に吸収した物を、消化して吸収する。吸収した生物のステータスの1割とスキルを習得する。』
『吸収鑑定
体内に吸収した物を、鑑定出来る。』
『空間把握 LV.MAX
空間把握能力が上がる。』
『鑑定 LV.3
鑑定が出来る。』
《ユニークスキル》
『翻訳
言語の翻訳をする。』
『全知の精霊
全知の精霊の声を聞く事が可能になる。』
一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一
(わーお、見事な初期ステータス。そして、謎のスキル達。
いやいやいや、そんな事より、この状況、本で読んだことあるぞ。
確か、異世界転生って言う奴だっけ?
異世界転生しました。そこまでは、許そう。許したく無いけど。
何でスライムなの?
しかも、リンカネーション・スライムって何?
転生不定形生命体ってか?やかましいわ!!!
おっと、取り乱してしまったな。
とりま、落ち着こう。な?な?
一人で何してるんだか。)
悲しくなりつつも落ち着いて、次の行動に移す。
それからしばらくはスライムボディに慣れる為に動き回った。
(おっ、こうやって移動すると楽だな。)
編み出した移動方法は、一度跳ねる。そして、前に重心を置き、進む。
スライムの体だと、疲れることもなく、痛みも感じない。
(あー、前世より楽しい。)
言っていて悲しくなりつつ、散策する。
(そう言えば、あの草でも取りに行くか。)
純也は、飛び跳ねながら移動し、万能草のあった場合に戻る。
(えーと、確か、体内に吸収してから、『収納』!)
そう心で叫ぶと、万能草が何処かに飛ばされる。
それを何度か繰り返し、近くにあった万能草は刈り尽くした。
それから、近くの水場に移動する。
(ここの水は聖水か、霊薬か。)
純也はその水を吸収する。
『聖水
純度:100
説明
清められた水で、ポーションを作る際に使われる。純度が高いほど効果の高いポーションが出来る。』
聖水だった。
(聖水か…ポーションの材料なら、万能草と合わせて上級ポーション作れないかな?)
とりあえずで、大量の聖水を取り入れる。
(ポーションを作るイメージか…聖水で万能草を煮詰めるのかな?)
そう考えていると、突然頭の中に文字が流れ込んでくる。
『上級ポーションの作り方。
万能草のエッセンスを取り出して、聖水と混ぜる。
この時に時間がかかると効果が薄くなる。』
困惑しつつも、頭の中に流れ込んできた通りにやる。
想像するだけで、収納の中でやってくれたので、かなり便利だった。
(とりあえず完成!さてさて、結果は?)
『上級ポーション 特上
品質:最高
回復力:1000
魔力回復力:500
解除可能な異常:死を除く全て。
説明
特上級の上級ポーション。
その効果は、劣化版霊薬と並ぶ程。』
鑑定結果を見て驚く。
初めて作ったポーションが特上な事もあるが、劣化版とは言えあの伝説の、霊薬と並ぶ程の物が出来たのだ。
『鑑定のLVが5に上がりました。』
色々考えているうちに、鑑定のレベルが上がる。
そこからしばらくは、聖水が尽きるまで上級ポーションを作り続けた。
(まだ万能草はあるから、もっと聖水を取り入れよう。)
さらに聖水を取り入れる。
そして、かなり大きな湖に溜まった聖水がどんどん目に見えて減っていく。
(まぁ、こんなもんかな?てか、収納出来る容量どれだけ大きいんだろう?)
純也は自分を鑑定して吸収式収納の残り容量を見る。
『吸収式収納 LV.9
体内に吸収した物を、収納出来る。収納した物の時間を操れる。
現在の使用容量 0.1%未満』
いつのまにかレベルが上がっていたが、あの量を取り入れてもまだ0.1%未満な事に注目した。
(レベルは良いとして、あれだけの量を取り入れといて、まだ0.1%未満って。どれだけの容量があるんだ?てか、俺この現状に慣れすぎだな。)
そう考えつつも、上級ポーションを作り続けた。