表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
完璧超人がスライムに転生した結果  作者: 眠り人
第2章 神獣ニンバスの修行編
21/87

元完璧超人、喋る

遅くなりました。

「あ……あーーー」


スライムが間抜けな声を上げている。

なぜスライムが声を上げているのかって?その答えは簡単、俺だから。

今は、ニンバスが召喚する魔物の中にいたレッドバットと言う、赤いコウモリの持っていたスキルの『超音波』を改良して、声を出せるようにしている。今は簡単な声しか出ないが、そのうち完璧に喋れるようになりたいな。


『ふむ、なかなか順調に進んでいるようじゃな。』

(まだ簡単な声しか出せませんがね。)

『もっとレッドバットを召喚しても良いのだぞ?』

(本当ですか?)

『うむ、お主の頑張りに免じてな。』

(じゃあ、お願いします。)

『行くぞ!『指定召喚門ダザネーションサモンゲート《レッドバット》!』』


『門』からレッドバットが出てくる。その数ザッと20匹。正直キモい。


(出し過ぎです。)

『このくらい、余裕じゃろう?』

(まぁ、そうですが。)


純也は、レッドバットに近づいていき、魔法を使う。

使った魔法は、範囲攻撃系魔法の1つだ。


(『吹き荒れる雷鳴ブラウンアウトサンダー』!)


レッドバットに静電気の様なものが吹き荒れる。

『吹き荒れる雷鳴』は、光属性の上位魔法を冠する範囲攻撃系魔法で、魔力消費量は多いものの、圧倒的な範囲と威力を持つ。レッドバット程度なら、レベルが80を超えない限りは、即死する。

純也は、倒したレッドバットを完全吸収する。

色々と吸収している間に、完全吸収がレベル18になった。現在食べた物の7割のステータスを得られるようになっている。正直、ここまで来るとかのスキルが本当にチートじみて来た。だって、レベルも得られるのだから。

今回レッドバットを倒したのは、スキルを既に持っていると、得たスキルが既にあるスキルを吸収して、一定を超えるとレベルが上がるのだ。正直なところ、普通にやろうと思えば、心が折れていただろう。

マジで、スライムに転生出来て良かった。

ただ、それ以外のことは人間の方が……

いや、やめておこう。虚しくなるだけだ。


レッドバットを全て吸収して、スキルレベルを確認する。レッドバットは色々と美味しい。スキル的に。

レッドバットから得られるスキルは、『超音波』と『飛翔』と『暗視』と『吸血』だ。

『飛翔』は、短い間だけだが、飛べると言うスキルだ。

『暗視』はその名の通り、暗い場所でも目が見えると言うものだ。スライムの俺には必要無いが。むしろ、魔力による視界確保の下位互換と思っている。

『吸血』は、相手から血を吸って魔力を奪うと言うものだが、非常に効率が悪く殺して吸収した方が、魔力上限も上がり、魔力の回復もできる為、ぶっちゃけると要らない。

4つ中2つを否定したのだが、残りの2つが有能なため、美味しい。もう一度言うが、スキル的に。味覚は無いので、味は知らん。味を知りたければ食ってみろ。俺は見た目的に食う気にならんが。だって、凶悪な顔に豚鼻だよ?実際に食いたいと思うか?

ニンバス曰く、血生臭くて不味いらしい。よくこんなの食えたなと思っている。

まぁ、俺も吸収とは言え食ってるんだが。

とりあえずそれは置いといて、『超音波』はレベル7になり、『飛翔』はレベル5に、おまけの『暗視』はレベル8『吸血』はレベル4になった。

よし、喋る練習しよう。もうすぐ生まれて半年経つし、まだ遅くは無いはずだ。そうと決まれば、まずは『あいうえお』からだ。


「あ、い、う、え、お」


出た声は、前世とほとんど変わりの無い慣れ親しんだ声だ。やはり、慣れた声は良い。


『ふむ、中々声として出るようになったでは無いか。この調子ならば、練習を重ねていけば、喋れるようになるぞ。』

「ソウ、デス、ネ」

『うむ、これからは戦いと発声練習をしていくぞ。』

「はい」


俺もそのつもりだった。せめて、普通に喋れるくらいにはなりたいのだ。

純也の声は、世間一般に言うイケボ。

イケメンイケボで、成績優秀、スポーツ万能、他人に優しく自分に厳しい。前世はこんな感じ。

今世では、新しく得た生だからか、怠けが入ってます。人間、休む事も肝心なのだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ