元完璧超人、暴走オーガと戦う
本日2話目。
短い方が捗る。
『うむ、今の戦い方はなかなかじゃったぞ。』
(良かった。)
『じゃが、まだまだじゃ。とりあえず、其奴を片付けろ。次じゃ。』
(まだやるんですね。)
『当たり前じゃ!この程度で強くなった気でいるのならば、笑いもんじゃぞ?』
すんません。強くなった気でいました。なので、笑わないで下さい。本当に、傷つくんで。
純也はキンググリズビーに近づき、頭から完全吸収し始める。
手に入ったスキルは、『斬撃 LV.2』と『剛毛 LV.1』だった。
俺、毛無いんですけど。
『良し、次行くぞ!』
ニンバスは俺の気持ちなど無視して、また『門』を開く。
次に出て来たのは、4mで横広の巨体に、緑の肌、毛は生えておらず、人型。顔は凶悪で、大きな牙が1本右の口から出ている。そして、頭には黒く尖った小さなツノが生えている。
何これ?
(何これ?)
間抜けな声は、念話の方にも出ていた。
『何を間抜けな声を出しておる。こやつはオーガじゃ。じゃが、おかしいのう。この『召喚門』では、一定以上の知能を持つ魔物は呼び出さんように規制をかけておったんじゃが、どうしたことか……』
純也とニンバスは、出て来たオーガを鑑定する。
一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一
オーガ(暴食の侵食)
LV.??
名前:無し
年齢:10歳
性別:男
職業:オーガ歩兵
称号:《暴食に侵されし群れ》《同族喰らい》《脅威者》
《ステータス》
鑑定に失敗しました。
《スキル》
『剛腕 LV.5』
『暴食の種子 侵食ノードLV.2』
『暴食 LV.3』
『食欲 LV.5』
一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一一
一目で分かる、やばいやつや。
『んな!?暴食の種子じゃと!?オーガキングでも出現したか!?まずい、まずいぞ!』
ニンバスが焦り出す。普段冷静なニンバスが焦るとは、相当ヤバイのだろう。
とりあえず、こちらに目を向けたオーガを見る。
口からヨダレを垂らしている。汚いな。
そして、こちらに手を伸ばしながら、走って来る。
すかさず、『門』を開いてオーガの後方に飛び、水刃を飛ばす。
しかし、オーガは、自分に飛んで来た水刃に反応して水刃より早く振り向き、水刃を喰らった。
かき消したのでは無い。喰らったのだ。
意味のわからない状況にアタフタしていると、ニンバスから声がかかった。
『暴食は魔法をも喰らうスキルじゃ!物理魔法で攻撃するのじゃ!』
(はい!)
言われた通り、収納の中の岩を取り出して、それに無属性の付与をかける。
オーガが攻撃してきたタイミングで、また『門』でオーガの後方に飛び、岩を風魔法で放つ。
勢いよく飛んでいった岩は、オーガに喰われる事なく、オーガを抉って絶命させた。
純也はオーガが死んだのを確認すると、ニンバスに話を聞くべく、ニンバスの方を見た。
投稿前にミスを見つけると言うあるあるをしてしまいました。




