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完璧超人がスライムに転生した結果  作者: 眠り人
第2章 神獣ニンバスの修行編
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元完璧超人、戦う

『とにかく、スライムにあった戦い方は、不意打ちか遠距離からの攻撃じゃ。しかし、それでは避けられてしまったり、塞がれてしまう。じゃが、お主は空間属性を使えるのじゃ。じゃから、空間属性で魔法を相手に飛ばせば良い。それに、魔力によって周りを見ているのじゃから、死角が無い。じゃから、空間属性による戦闘にはもってこいなのじゃ。まぁ、普通のスライムは空間属性なんて使えんが。』

(ふむふむ。)

『それからお主に足りないのは、実戦経験とレベルじゃ。レベルは1じゃが、ステータスは高い。そこは良いとして、実戦経験だけは当たり前じゃが、実際に実戦をしなければ見に付かぬ。じゃからお主にはこれから魔物と戦って、実戦経験を積んで貰うぞ。』

(え、戦うんですか?)

『当然じゃ。お主はこの洞窟に一生居る気か?』

(確かにそのつもりは無いですけど…)

『それならば、我が助けに入れる今のうちに実戦経験を積んだ方が良いじゃろう?』

(まぁ、それは一理ありますね。)

『と言う事じゃ。戦うぞ!』


そう言うと、ニンバスの前の地面に五星陣が現れた。

これは、『(ゲート)』と呼ばれ空間転移魔法の基本だ。

その『門』から出てきたのは、熊だった。

茶色い毛に3mの巨体。

それが合計で6体。


(えっと、熊?)

『何を言っておる。こやつはグリズビーじゃ。パワーとスピードしか無い雑魚じゃ。』

(それってニンバス様視点でですよね?俺だと普通に死ねますよ?)

『何を今更。さぁ!行くぞ!』


「グオォォォォー!!」


グリズビーが吠えた。その咆哮だけで怖いんだけど!?俺って前世で戦ったのって、人間ぐらいだよ?

しかも、ただの模擬試合。殺し合いじゃ無いんだけど!?

いや、今更うじうじ言っても、ニンバスは引き下がってくれないだろう。

よし、やるぞ!


(『門展開(ゲート・オープン)!』)


俺は『門』を開いて飛び込み、グリズビーの背後に出る。


(『水刃!』)


ヒュンッ!と言う音と共に、水で出来た刃がグリズビーの首めがけて飛翔する。

水刃は、採掘に使っていたが、殺傷能力が非常に高い。

グリズビーの首に当たった水刃は、そのままグリズビーの首を切断する。首を切断されたグリズビーは力なく倒れる。

隣で首を切断されたのを見て他のグリズビーが此方を警戒する。

すかさず『門』でまた背後に飛ぶ。

そして、次の魔法は、


(『複数式光矢チェイン・ライトニングアロー!』)


五本の光の矢がグリズビーに向かって飛翔する。

この魔法は、『光矢(ライトニングアロー)』を同時に飛ばす魔法だ。

とてつもなく燃費が良い。

グリズビーに飛翔した矢はグリズビーの後頭部に突き刺さる。そのままグリズビーの頭を貫通してグリズビーを絶命させる。五体のグリズビーが同時に倒れる。


『うーむ、我がしろと言った戦い方と少し違うぞ?』

(えっと、そうでしたっけ?)

『我が言ったのは、魔法を空間転移魔法で飛ばして敵に当たると言ったのじゃ。その戦い方が出来るのは、お主よりも能力も知能も下の奴だけじゃ。其奴らを片付けてもう一度じゃ。』

(はーい。)


レイは、グリズビーの死体を『完全吸収』する。

ちなみに、『飢食』はレベルMAXになり、『絶食』へと変化している。

『絶食』は『飢食』の逆で、食えばレベルが上がる。

『絶食』単体での能力は、腹が減らないと言うものだった。

グリズビーを『完全吸収』すると、力と素早さが上がった。スキルは、『剛腕 LV.3』と『咆哮 LV.2』を手に入れた。

片付けた所で、またニンバスが『門』を展開する。

そして、次に現れたのは、体長6mほどの黒い毛の熊だった。

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