表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
完璧超人がスライムに転生した結果  作者: 眠り人
第2章 神獣ニンバスの修行編
13/87

元完璧超人、兆候が現れる

本日二話目。

次に注目したのは、明らかにやばそうな『賢者』スキルだ。


(ニンバス様、この賢者って言うスキルって何ですか?)

『む?それは……ほう、面白い事になっておるのう。』

(面白い…事…?)


何となく嫌な予感がする。

俺のこう言う時の嫌な予感って、ほぼ必中何だよね。


『うむ、お主には、《暴食の魔王》の兆候と、《知識の勇者》の兆候が、二つ同時に出ておる。』

(えぇー。)


今、あれだよ。嫌な予感が倍になって返って来た気分。

《賢者》スキルが何となく《知識の勇者》の兆候って言うのは、何となくわかるよ。

《暴食の魔王》の兆候って何?

あれか、《飢食》スキルか?

それ以外考えられないから、絶対それだよね。

まだ、片方だけなら許容範囲内だ。

いや、違うけど、ギリギリ許容範囲内だ。多分!

けど、《美徳スキル》と《大罪スキル》の兆候を同時に持つって何?


(あの、本当、ですか?)

『うむ、我の目に狂いは無い!』


ドヤって言う感じで言ってくるニンバス。

殴りたい、その笑顔。

笑顔かは知らないけど。

とりあえず、ニンバスの目には狂いは無いらしい。

何なん。俺悪いことしたっけ?前世か。前世の運が良かったからか?俺からしたら、凄く運が悪かったんだけど。目立ちたくも無いのに、目立って。

そうか、神は死んだ。これで解決だ。


(桑原桑原)

『お主、何をぶつぶつ言っておるのじゃ?』

(あぁ、前世でのお祈りをしていただけですよ。)


まぁ、嫌な事を避けるお祈りだから、すでに遅いんだけど。


『まぁ、お主は、転生者なんじゃ。我みたいに、魔神や天使も、面白がって付けたのじゃろう。』

(待って、ニンバスも面白がって付けたの?)

『うっ……そ、それよりもじゃな!』


あ、話逸らしやがった。こいつ、今すぐ喰ってやろうか?

し無いけど。


『お主はこれから、そのスキルに向き合うべきじゃ!』

(向き合う?)

『うむ。そのスキルをどう使うかによって、かなり変わってくるのじゃ。魔王に進むか、勇者に進むかはお主次第と言うわけじゃな。』

(俺次第…)


確かにそうだ。

もし、このスキルのどちらかを受け入れて魔王か勇者になるんだよな。

人間に転生してたら、こんなの迷わなかったのかな?

まぁ、そこは、神のみぞ知るか。

いや、神は死んだ。


『それに、選択肢はそれだけでは無い。スキルを受け入れずに、別の道に進む事も可能じゃ。』

(別の道か…)


俺に今提示されている道は3つ。

1つ、《飢食》を受け入れ、《暴食の魔王》になる事。これをすると、恐らく、人間に敵対されるのだろう。

2つ、《賢者》を受け入れ、《知識の勇者》になる。

確かに人間からは敵対される事は無いが、知識ある魔物からは敵対されるだろう。

そして3つ、どちらも受け入れずに、自分で決めた道を自由に進む。これのメリットは、自由という事だろう。しかし、この道を選ぶと逃げた事になる。

ん?待てよ。本当に3つか?

いや、違う。

4つ目、その場の成り行きに任せる。

これだ。受け入れるわけでも、逃げるわけでも無い。

いっそのこと、その場のノリに任せよう。

未来のことは、今の自分で考えるのではなく、未来の自分に考えサレせれば良い。

よし、俺の答えは、今は決めない。

しかし、いつか決めなければならない時が来るだろう。

その時はその時の俺に決めさせればいい。

そうと決まれば、俺が今やることは1つ。

いつまで続くかわからないニンバスとの時を楽しむ。

未来の事なんて、偉い人が決めときゃ良いんだよ。

俺ではない誰かが。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ