7話:白ワンピ+短パン=カデンは可愛い
「んんぅ…ふぁぁ…朝…か…」
私は目覚めるとふかふかのベットから起き上がりぼーっとしていた。
横にカデンはいない、が、下から物音がするので下にいるのだろう。
私は立ち上がりカデンの部屋を出て階段を下った。
降りるとカデンが料理を作っておりすぐにこちらに気づいた。
「あ、おはよーハピ!昨日よく眠れた?顔色は…うん!良好だし大丈夫そうだね!あ、朝ご飯はすぐ出来るからね!そこの椅子に座ってておくれ!」
と、元気いっぱいの挨拶と共に色々と言われた…私はカデンの言う通りに椅子に座りカデンとご飯を待った。
そして待つこと数分。
「はい!ご飯出来たよ!朝ご飯は白パンとイリオスバジリスクの目玉焼きにレタソのサラダ、あとはブァッファローのベーコンだよ!召し上がれ!」
と、何やら色々と突っ込みどころ満載の朝ご飯だった。
まず一つ、イリオスバジリスクの目玉焼き…魔物の卵じゃん…美味しそうだけどさ…
次、レタソのサラダ…ごめん、レタソって何?レタスじゃないの?見た目まんまレタス何ですけど…あれか?突っ込んだら負けってやつか?…まぁいいや。
次、ブァッファローのベーコン…これは魔物なのか動物なのかよくわからないけど取り敢えず動物と思おう。
とまぁこんな感じの朝ご飯だった…え?味?全部めっちゃ美味しかったよ?…冗談抜きでね。
そんな感じで朝ご飯を食べているとカデンが今日の予定について話してくれた。
「そういえば僕は今日冒険者組合にポーションを届けに言ってギルマスに呼ばれたからイリオスに行くけどハピはどうするの?」
と言われたが…いや、どうしろと?これは付いていくって言う選択肢しかないでしょ…ゲームで言うなら
カデンと一緒にイリオスに行く。◀
カデンの家に引き篭もっている。
こんな感じよ?行くしかないでしょ、という事で
「やる事も無いしカデンについて言ってもいいかな?私もイリオスって街に行ってみたいし」
そう言うとカデンは快く引き受けてくれた。
「いいとも!僕もハピが着いてきてくれるのならこれほど嬉しい事はないね!なにより寂しくないしね!歓迎するよ!ハピ!」
「ありがと、さて、そうと決まればさっさとご飯を食べなければ!」
そう言って私は急いでご飯を食べて喉を詰まらすと言う事件を起こしてしまったが気にしなーい気にしなーい!
そしてお互いがご飯を食べ終え、用意を済まして私はカデンの工房…もとい家の玄関に居た。
カデンは今は荷物をまとめている。
私はカデンの家を見た…カデンの家は思ったより小さかった…と言うか傍から見たら普通の家にしか見えないだろう。
だがカデンの工房は地下にある。
私は見たことがないがなんと半径3000mもあるらしい。
そこでポーションを作っているらしい、と言ってもポーションの材料で地下の暗いところじゃ無いと育たない物があるらしいのでそれも含めて地下じゃ無いと駄目らしい。
と、そんな説明をしているとカデンが出てきた、あれ?思ったより軽装だ。
カデンの格好は腰に二刀流の剣を掲げている以外は普通の女の子と大差ない格好だった。
白いワンピースに短パンのズボン。首にはアクセサリーが付いておりさっき言ったワンピースには『有言実行』と言うネタ服の様な言葉が書かれていた。
…この世界にもあんなのあるんだなと心で思った…着てみたいとは思わないのでその辺はよろしくね?
だが、肝心のポーションがどこにも見当たらないので聞いてみた。
「格好がかなりラフだね…所でポーションは?持っていくんじゃ?」
「え?だって熱いじゃん…ポーションは僕の《物質収納庫》に入ってるから大丈夫だよ〜」
そう言ってポーションを何もない空間から取り出して仕舞ってみせた。
なんと…《物質収納庫》か…定番といえば定番だけど…いいな、それ欲しいと思ってしまった。
「うらやましいなぁ…それ…私も欲しいなー…」
「ん?ハピは持ってないの?後で教えてあげようか?まぁ、取り敢えず行こうよ、行きながら教えたげるからさ〜」
と、なんと教えてくれるようだ…え?これって教えてもらうようなものなの?…まぁ、教えてくれるならありがたいけどさ…