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6話:可愛い工房長、その名はカデン・ローレライ

 お互いに自己紹介が済み私達は色々と今までの事を語り合った…と言ってもほとんどカデンが語ってくれたんだけどね。


「そんな訳で僕はこのポーション工房の工房長になったのさ!!」


 と、自慢気に語るカデン…いや、普通に聞いてるだけでもすごいと感じる。

 カデンは昔から体が弱くそこまで戦闘は得意では無かった…しかしそんなカデンには幼馴染が4人おり自分以外は大体冒険者になったらしい。

 カデンも一時期は冒険者をしていたらしいが自分には無理と考えて生産職に付き昔から得意だったポーションなどの薬品作りに移ったらしく何年か経ち遂には工房長になったみたいだ…いやさ、普通にこれすごいと思うの私だけかな?それに聞いた所によるとイリオスと言う街は世界中の冒険者や職人が集まる世界有数の国らしい。そこで有名なポーション工房の中でもダントツで人気なのがここ『花伝工房』らしい。

 …ネーミングセンス以外はホントヤバイはこの人…

 ちなみに私のことも聞かれたが私は寝ていたら盗賊か何かに身ぐるみ剥がされたと言っておいた。それで信じるとは思ってないが一様納得はしてくれた。

 そして私とカデンは夜遅くまで語り合いそして話も終わろうとした時、カデンが思いもよらぬことを言い出した


「そう言えばここベット一つしかないけど…ハピ一緒に寝る?」


 私は吹いてしまった。いや、しゃーないじゃん?こんな美少女に「一緒に寝る?」と言われたのだ…驚かないはずがない…

 だが、私は悩んだ…前世でもロリータ(妹)と寝たことは良くある…だがやつはこんな美少女では無かったのだ…当然、ロリコンの血が疼く…そして私が考え込んでいると━━


「返答が無いって事は大丈夫って事かな?なら一緒に寝よー!ハピは可愛いから一緒に寝たらいい夢見れそうだしね!」


 ━━と、勝手に決められてしまった。

 私は咄嗟に「嫌でも━━!?」と言ったがカデンは聞こえてないのか鼻歌を歌いながら上の階に私を連れて行き登ってすぐ右の部屋に私を連れていった。


「ここが僕の部屋だよ!!」


 と言い部屋の扉を勢い良く開けた。

 部屋の中はぬいぐるみが机の上にいくつかありカラフルな壁と少し大きいベット、そして本棚が左の壁にぎっしり詰まっていた。


 なんだこの可愛い空間は…尊い…

 そう思ってしまった…子供っぽいと言ってはなんだかカデンの部屋に本人がベットでボフッとしているのだ…可愛くないはずがない。

 そしてまたも私がこんな事を考えているとカデンが「?こないの?早く寝よー!」

 と、枕を抱き枕にしたものを持って言った。


「はいはい、すぐ行きますよー」


 と、私もその空気に飲まれてカデンのベットまで歩きカデンと同じようにボフッとベットにジャンプした。

 すると━━


「えい!」


「キャッ!?」


 ━━と、驚いてしまった。

 なぜか?それはカデンが私に抱きついてきたからである。

 …え?何この私得空間…幸せすぎて寝れないんですけど!?しかしそんな事も知らずにカデンは


「どうしたの?ハピ?そんな顔を赤らめて…ははーん…さてはこの僕に惚れているな〜このこの〜」


 と、私の精神にダイレクトアタックをして来たのだ…もうやめて!ハピのライフはもうゼロよ!!と叫びたくなるくらい可愛かった…え?さっきから同じようなことしか言ってない?まぁ、気にしたら負けだから気にしないでね。


 しかし、このままでは眠れないのでカデンを退けようとしたのだが…


「ハピ…もしかして僕邪魔だった?」


 と、潤目で言われたのだ…しかも上目遣いで、しかもアホ毛が若干しょげて…そのアホ毛意志あるんですかね?さっきから結構自由に動いてるけど…とまぁ、そんな事より私の事だ…というかこんなの断れない…いいよとしか言いようがない…己カデン…貴様策士だな?と言いたくなる…とそんな感じで私がどう寝るかやカデンのことを考えていると━━━


「ふふっ…なんてね♪でもこれ以上弄ると止まらないし僕も明日仕事あるから寝るね…おやすみ、ハピいい夢見てね」


 ━━と言われ、私の意識は遠のいて行った…

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