3話:スキル辞典、そして魔法
とか何とか勢いつけて言ってみたは良いけど…
「スキル辞典ってそういやどうやって開けるのかな?取り敢えずそれっぽい事頭で思い浮かべたら行けるかな…?」
と言うわけでスキル辞典を頭でイメージするとステータスと同じ感じで頭の中に獲得出来るスキルが出てきた。
「ほほーう…色々あるね…って…ん?こ、これは!?」
私は頭の中に表示されたスキルの中で目を引くものがあった、それは━
《魔術》
魔術を扱うために必要なスキル。
これともう一つ《魔力操作》があって初めて魔法は成立する。
━そう、《魔術》だ、異世界転生の代名詞と言っても過言ではない魔法を駆使するために必要不可欠なスキルであった。
「《魔術》取ろうかなーでも《魔力操作》ってのも必要なのか…ちょうど2つ取れる…これはもう取れって言われてる気しかしないなぁ…」
これは取るしかない、私は本能的にそれを悟った。
しかし、そうと決まれば決断は早い。
私は特に躊躇いもせずに《魔術》と《魔力操作》を取った。
『個体名:ハピがスキル辞典の能力によりスキル《魔術Lv1》を獲得しました。』
『個体名:ハピがスキル辞典の能力によりスキル《魔力操作Lv1》を獲得しました。』
頭の中でまたあの声が聞こえた。
もうこの声こそ天の声さんじゃないか?
と思ってしまっている私がいる気がする…と言うかいる。
これからこの声は天の声って呼ぼう、そうしよう。
だが、私は今それどころではないほどテンションが上がっている。
「いよっっっっしゃぁぁぁぁぁ!!!!!《魔術Lv1》と《魔力操作Lv1》ゲットォ!!これからは魔法少女マジカル☆ハピの無双時代が今ここに始まるのだぁ!!」
…うん、自分で言ってて少し…いやかなりキモいと思った。
取り敢えず自己嫌悪をして少し冷静に慣れたしちょっと確認するかなー
鑑定先生、教えてください!
《魔力操作》
空気中にある魔力を操るためのスキル。
魔法を使う上で《魔術》を獲得しなければ魔法は使えない。
ほーん。
魔力ってやっぱ空気中にあるのね…一回やってみるか。
と言うわけで気合入れて発動してみた。
「すぅーっ…《魔力操作》!!」
するとあたりの景色の中にキラキラと光る光の粒が見えた。
色はバラバラで赤色のものもあれば青色の物や緑色のものも見える。
「…綺麗…」
私の素直な感想だった。
実際にこんな光景は見たことなかった。それっぽい物ならLEDライトで見たことがあるがそれとはもう比較にならないほど綺麗だった…
だが、私はすぐにその感情を心の済に置き魔力操作をしてみた。
するとどうだろう頭の中で色々な魔術式の様なものが出てきた
その中で私は一つ適当に選びその形を魔力の形にした。
そして私はすぐにこれが魔法だと分かった、そしてそれをそれっぽい魔法名を言って発動してみた
「《火炎弾》!!」
すると魔力が回転し円型で中に様々な模様が浮かんだ物が私の前で構成され━
ボウッ!!
━━人間の頭1つ分程の炎の玉が射出され近くにあった少し大きい岩に当たり直撃した
「ほんとに出た…」
私はその出来事に驚き尻餅を付いた。
するとまたあの声が頭に鳴った
『個体名:ハピが条件を満たしたのでスキル《火魔法Lv1》を獲得しました』
『個体名:ハピが条件を満たしたので称号《火炎の使い手》を獲得しました』
「おおおっ!?火魔法ゲットしちゃったよ!?いいの?こんなに簡単に獲得しちゃって!?」
そうと分かれば私は色々な魔法を試した…そして━━━━
『個体名:ハピが条件を満たしたのでスキル《水魔法》を獲得しました』
『個体名:ハピが条件を満たしたのでスキル《風魔法》を獲得しました』
『個体名:ハピが条件を満たしたのでスキル《光魔法》を獲得しました』
『個体名:ハピが条件を満たしたのでスキル《闇魔法》を獲得しました』
『個体名:ハピが条件を満たしたので称号《水流の使い手》を獲得しました』
『個体名:ハピが条件を満たしたので称号《風向の使い手》を獲得しました』
『個体名:ハピが条件を満たしたので称号《光源の使い手》を獲得しました』
『個体名:ハピが条件を満たしたので称号《深淵の使い手》を獲得しました』
とまぁ、大体の初期魔法は獲得したしそろそろ行こうかと思ったのだが…
「GARUUUUUUUU…」
さっきの狼の仲間らしき狼が4匹程出てきた。
だが、私はまたもニヤリと笑ってみせた。
何故かって?そんなもの私の魔法がちゃんと効くか試すために決まってるじゃん!!
と言うわけで第二ラウンド、始まります