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ここは修羅になります、退避してください

零視点


あれ?てっきり自警団って警察的な組織だと思ってたけど騎士団に回すってことは違うのかな?

「なあ、さっきから話を聞いてて思ったんだが自警団って具体的にどう言う組織なの?」

「ああ、そう言えば零さんは異世界人でしたね、自警団と言うのはですね、村に近ずいた魔物を倒したり、犯罪者を捕まえたりするのが主な仕事ですね、メンバーは村人が有志で所属してます。それでさっき言っていた手に負えない理由はですね、自警団が村や町、都市ごとに作られる物だからですね。つまりさっき言った『犯罪者を捕まえる』と言うのは正確に言うと基本的に自分たちの村や町、都市の犯罪者を捕まえるってことなんです。ですからイドラ商会の様な組織的な物に対応できないです。そして、そう言った組織的な物は第四騎士団が対応してます。分かって貰えたでしょうか」

「なんでそんな面倒な形にしたのかとか、有志って大丈夫かよもっと厳しく選ばないとダメだろとか、言いたいことは色々あるけどそれはまあどうでも良い。なんで急に敬語になってるんだ」

あと、その無駄に伸びた背筋はなんだ、

「改めて声をかけられたらついこうなってしまいました、現在の形になったのは色々と歴史があるので語ると長くなるんですが一言でまとめると『自分たちの町ぐらい自分たちの力で守れる力は必要』ってことです。あと有志ではありますがきちんと選考はしてますよ」

「国としてそれで良いのか?あと自警団の団長なんだから敬語じゃなくても良いと思うぞ」

「伝え聞く限り木崎さんがいた世界とは国の成り立ちそのものが違いますから。あと言葉使いは治せそうにありません」

治せそうにないと言うならそのままで良いか。あと自警団については異世界なんだから考え方も違うってことか。

「まあ分からないでもないな、零の強さを知ってるとつい背筋が伸びるよな」

「んー、そう言ってる本人はどう見ても自然体だけど」

「そうだね、背筋が曲がってるってことはないけど、背筋が伸びるって言うほどではないね」

「これだけ一緒に居れば慣れもするってことだ」

これだけって言うけどだいたい一週間ぐらいだぞ、まあ色々あったし体感的に長い一週間だったのは間違いないし突っ込んだりはしないがな。

「話が盛り上がるのは良いことね、だけどそろそろ凛ちゃんが拗ねるね」

「いやー、あれは拗ねると言うか、もう拗ねてるだよね」

「ああして頬を膨らましてる姿は微笑ましいですね」

うーん、凛のパンパンに膨らんだ頬を見ていると、どうにも突いてみたい衝動に駆られるな、ここは『ばれなきゃ犯罪じゃないんですよ戦法』で行くか。

俺はソッと【神速】と【朧月】を使って進んで行く、朧月はスキルではない特殊な歩法で簡単に言うと動いてるのが周りに気付かれないものだ。

ポフップニプニ

とても柔らかい。同様に元の位置に戻って作戦完遂だ。

あれ?凛がこっちに来る。

「お兄ちゃん、バレないと思ったら大間違いだよ」

「急にどうしたんだ?」

「シラを切ってもムダだよ、お兄ちゃんが【朧月】を使って来たのは見当が付いてるんだよ」

あれ?完璧に気付かれてなかったはずなんだがな、多分鎌かけてるだけだな。

「なんのことだ?」

「お兄ちゃん、確かに【朧月】を使われると私じゃ全く見えないし、位置も分からないけどお兄ちゃんが私の膨らんだ頬を突くのはいつものことだし、それに私に気付かれずに近づける人間なんてお兄ちゃんぐらいしか居ないんだよ」

「な、なんのことだかさっぱりだな」

思いっきりバレてる、て言うか俺は記憶喪失になる前からそうだったのかよ。

「別に怒ってないんだよ、突きたいならもっと突いても良いんだよ」

「そう言うなら突いて見ようかな」

プニプニプニプニあ〜柔らけ〜〜癒される〜。

「おーい、変な兄妹コミニケーションは止めてもらおうかー」

「ごめんジャミさん、凛の頬が柔らかくてつつ着心地が良いからついな」

「まあ今日はこの位で良いんだよ。でも人の楽しみの邪魔はどうかと思うんだよ」

ジャミさん、頼むからウロボロスに手を掛けて言わないで、あと凛も臨戦態勢で答えないで。あれ?フレイムとガッツさんはどうしたんだ?



時はほんの少し遡り

フレイム視点


あっ、零が凛ちゃんの頬を突いてる。多分零は『癒される〜』とか思ってるんだろうけど見た目が完全なるバカップルだな。そしてバカップルだろうがなんだろうがカップルに見える以上ジャミが黙ってないだろう。俺は小声でガッツさんに話しかける。

「まず間違いなく面倒なことになりますから、刺客を運ぶと言う体で逃げましょう」

それにガッツさんが頷いたのとほぼ同じタイミングで

「おーい、変な兄妹コミニケーションは止めてもらおうかー」

という声が聞こえたので俺たちは阿吽の呼吸で未だに気絶している刺客を2人ずつ担いで詰所に逃げ込んだ。

「ふぅ、あの2人が揉めるとかいろんな意味で修羅場に成るから逃げて正解だな」

「なあ、ジャミもそんなにやばいのか?俺の中ではジャミはちょっと気の抜けた話し方のギルド職員ってイメージしかないんだが」

「気の抜けた話し方なのは事実だし、ギルド職員だったのも事実だな、ただジャミは半端じゃなく強いぞ」

仲間の手の内を勝手に開かせないから言わないけど時間を止めるからな。改めて考えると完全に化け物だよな。

そんなことを思っていると外から物凄い衝突音が聞こえた。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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