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役所ってどうしてあんなに複雑なんだろう

凛視点


ふう、やっぱりここの事務所から牢屋を経由して自警団の詰所まで行くのは結構距離があるんだよ、でも私としてはもっと距離が欲しかったんだよ。

「凛様、なぜ零様におんぶされてるのに『距離があったんだよ』みたいな顔してるんですか?だいたい零様も甘すぎますよ『裏路地も出たし、もう安全かなぁ』とか言ってましたけどなんの根拠があってのことですか」

「そうだな……勘かな」

「根拠ないんですね」

「まあそうガミガミ言うものじゃないんだよ」

取り敢えず今はお兄ちゃんの広い背中を存分に堪能するんだよ。

「いやー、そこは降りた方が良いと思うよ、もう良い大人なんだし」

「その通りね、そしてその場所を私に譲るとなお良いね」

「ここは譲らないんだよ」

て言うか氷花ちゃんはなにさらっと私のポジションを奪おうとしてるの、

「お前らそのやり取り何度目だよ、て言うか零も『どうしようもないな』って無の境地に至ってないで止めろよ」

「じゃあフレイムにはこの状況を解決できる魔法の言葉があるのか?」

「えっ、そういう時は………『全員俺がおぶってやるぜ』ぐらい言ってみろよ」

それって全く解決にならないよ思うんだよ。

「その大道芸で今日の宿代ぐらいは稼げそうだな」

「いやー、3人を背負うだけじゃ地味な大道芸だね〜、俺は逆立ちくらいした方が良いかな?」

「じゃあ私はお手玉するね」

「私は……火吹きでもやるんだよ」

「お前ら傷口に塩塗らないで、ダメならダメって言えよ」

せっかくフレイムが面白いこと言ったのにいじらないなんてありえないんだよ。

「フレイム、ダメじゃないんだよ、お兄ちゃんがそのセリフをいっても全く解決出来ないけどフレイムが言うことで絶妙なネタになるんだよ」

「そうですね、なぜか皆様に生まれている連帯感に貢献しているのは事実ですね」

「嫌な貢献の仕方だな」

まあ、そんなこんな言ってる内にもう時期自警団の詰所前だよ。

「まーまー落ち着きなって、ほらもう詰所の前だぞ」

そう言ってジャミはフレイムの反応を楽しんでから詰所のドアをノックしようとした所でドアが開いたんだよ。それも詰所のドアは外開きだからジャミはドアに手を強打することになる。

「その……悪かった、わざとじゃないんだ。許してくれ」

「まあ世の中『因果応報』ってことだな」

「そーかそーか、じゃあフレイムは『口は災いの元』って言葉の意味をその身に刻み込んであげようか?」

そう言えば私もあの時(二人組つくってー、まくら投げは済ませたか?の時)のお礼を忘れてたんだよ。

「私も明日フレイムと魔法の実験するんだった」

「おーい、そっちだけで話さないでくれ。それで結局どうなったんだ?相手は分かったのか」

ああ、すっかり忘れてたんだよ、早く刺客たちを出す準備をしておかないと。不本意だけど『お兄ちゃん下ろして欲しいんだよ』と言おうとすると察したのかお兄ちゃんが無言で下ろしてくれた。

「悪い。大丈夫だ相手は分かった、それにある程度牽制も出来た筈だ。凛ちゃん刺客たち出して」

「任せるんだよ、ドサドサーだよ」

「効果音にまで『〜だよ』がつくんだな」

フレイムはいちいち煩いんだよ。

「あと、こっちが書類だよ」

そう言って、マッチョさんに書類を渡す。えーっと。マッチョさんって名前なんだっけ?プロテインは冗談として、ええっと、確かマッソー?いや違う伸びないんだよマッソだよ。(正しくはガッツです)

「ああ、ありがとう。今のは魔法かい?凄いね」

あれ?なんだか凄く子供あつかいされてる気がするんだよ。

「私はこれでも20歳超えた大人だよ」

「あっ、はい」

失礼なマッチョだよ。と思いならそこから離れて行く。


フレイム視点


あーあ、ガッツさんやっちゃったな。などと去って行く凛ちゃんを見ながら思っていると、何気にススッとグリモアールが付いて言ってる。

「怖かった。あの子一体何者だ?」

「人の可愛い妹を何者呼ばわりはないだろ」

「こう言うことだ、ガッツさんだいたい分かっただろう」

「ああ、血は争えないってことだな」

あの兄妹、普段はあんまり似てないが人を睨みつける時の雰囲気はそっくりだからな。当の零は似てるかな?とか考えてそうだがな。

「まー、木崎達のことは取り敢えず置いといてその書類を見てよ」

「そうだな。………イドラ商会か、大御所だな」

「あれ?知ってるのか」

「まあ、イドラ商会が裏で黒いことやってるんじゃないかってのは俺たちみたいな自警団レベルでも噂されてるからな。もっともそこまで信ぴょう性のある話じゃないと今までは思ってたんだが、これを見るに噂は本当らしいな。それでこっちが刺客か、正直言って自警団じゃ持て余す案件だな」

全く予想していなかった訳じゃないがやっぱり自警団じゃ持て余すか。

「えー、じゃあ騎士団の方に回してよ」

「俺も最初からそのつもりだが……どうしても時間がかかるよなぁ」

「まあ今回の襲撃で脅しにも成っただろうし多少なら大丈夫だと思うぞ」

これは大蛇討伐の説明ついでに直談判しないとだめそうだな。ん?なんか零が考えてるけどどうしたんだ?

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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