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語ってる隙にぶん殴る

アヤメ視点


悪魔が暴走するのって私が肉片に塗れに成ることより重要なんだ。

「そんなに重要なことなら勿体ぶらないで教えてよ」

「説明したい所だが無理だな、もう時間がない」

「宿主が吹っ飛ばされてしまいましたね、まあその程度では死にませんがね」

宿主?そう言えばゴールドが取り付いてるって言ってたね、そして今目の前にさっきのやつと同じ声の化け物がいるってことはまだ死んでないってことか。

「まあそう落ち込むな、流石にノーダメージってわけじゃないはずだ。もっともただの船員を宿主にしていた頃より強くはなってるだろうがな」

《それよりあのカラスとイグアナと人間を混ぜて限りなく醜悪に仕上げて三叉槍持たせた様なアレが本当にエッジさんやシランと同じ悪魔なの?》

「その質問は後だ、来るぞ構えろ」

「くひゃ、っといけませんね。どうにも暴走気味です」

そう言いながらも先程とは比べ物にならない洗練された動きで放たれた突きをギリギリ避ける。

「危ない!暴走してないなら攻撃を止めてもらえない?」

「残念ながら暴走など関係なく貴女を殺すつもりですよ」

話してる間も連続突きをして来たしそんな気はしてたよ、でもそれなら遠慮なく行けるね。

「そっちがその気ならお前が死ね」

そうは言ったものの間合いが遠すぎて手も足も出ない、それでもこれまでの相手の突きは全て躱せているがそれは相手が素早く引き戻せる様に攻撃力より手数重視で動いているからでしかない。このままだと体力勝負に成るが相手の体力が分からない状態でそれは避けたい、そして相手が余程体力に自信がない限りこれは相手も同じことだ。問題はどちらがいつ仕掛けるかと言うことか。そう言うことなら、

「頭脳派として先手必勝」

「頭脳派っているのか?それにそんなこと言ったら今から仕掛けますって言ってる様なもんだろ」

ゴールドがうるさいけど無視して、スキルの【豪腕】を活かして相手の槍を横から叩いて弾こうとしたが、読まれて空振ったタイミングで相手に腹を突かれる。手数が多いタイプらしく威力が低くてダメージがなかったのが唯一の救いだ。一撃を入れて満足したのか相手は大きく距離を取ってくる。

「貴女本当に人間ですか?今確かに腹を突いたのに全く刺さった気がしませんでしたよ」

「相手に手の内を教えるバカはいないよ、て言うかあんたの攻撃が軽かっただけだと思うんだけど」

「オイ、無駄なヒントを与えてるぞ」

えっ、

「成る程、貴女はバカで単純に頑丈さで耐えられたということですか」

「バカじゃないし!それにちゃんと【頑丈】ってスキルも持ってるから」

「「バカだな(ですね)」」

あれ、今なぜか二重で聞こえた気がする?

「二重であってる、俺とあいつで同時に言った」

「酷い、ここに味方はいないの」

「!そうですね『それこそ相手に手の内を教えるバカはいない』そう言うのが戦略的には正しいんでしょうね。でもそうは言いたくないんですよ。私の仲間はつい最近殺られたばかりですし、なにせ今の私は吸収の副作用で興奮していますからね、その手の問いには少々敏感に成っているんですよ。まあもう言った様なものですからバレているとは思いますが、私の口からはっきりいましょう。私の仲間は冒険者のレオ フレイムと木崎 零に殺られていませんよ」

木崎 零!って事は零君じゃん。でもあの言葉はゴールドに向けたものだったんだけど……まあ結果オーライだよね。

「今、木崎 零って言ったよね」

「なに、貴女は知っているんですか?ラクタ村にいた木崎 零ですよ」

そっかまだ同姓同名って可能性もあるのか、でもこんな和風な名前って異世界にいるのかな?

「この世界でもそう言う和風な名前の人っているの?」

「『この世界』ですか。成る程、どうやら本当に関わりがある様ですね。因みにどう言った間柄なんですか?」

「私は零君の最愛(願望)の妻(志望)かな」

「おいおい、嘘も大概にしとけよ」

嘘じゃないよ、来るべき未来だよ。

「クックク、最高ですね。あの時は零に勝てる見込みがなかった、だからどんなに悔しくとも無駄に死ぬだけの戦いには挑めなかった、だが今は違う。お前を殺しその死体をやつの前に持って行ったらどんな顔をするか楽しみですね、それでも私はやつに殺されるでしょうがやつの精神に多大なダメージを与えることが出来る。さいっつ。話してる途中で切り掛かるとはどう言うつもりですか?」

「むしろ殺し合いの途中でベラベラ話す方がおかしいよ、もっとも最初の方は乗せられちゃったし、途中からは気になることを言っていたから最後まで聞くつもりだったけど、もうろくなことを言いそうになかったから切り掛かっただけ」

剣を受け止められても力比べなら【豪腕】と【身体強化】を持つ私には悪魔と言えど敵わないらしい。

「グゥ、馬鹿力ですね」

「ふん、まだまだ全力じゃないよっ」

言い終わると同時に悪魔の腹に蹴りを入れて海に叩き落とす。

「零君の情報をくれたことだけは感謝するよ」

「良かったな、それじゃあ陸に戻ったら悪魔について説明するぞ、と言っても俺もそこまで詳しい訳じゃないけどな」

ふう、終わった。アレ?ラクタ村ってどかだろう?

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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