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ジャンケンが弱い人

零視点


この世界の国に少し詳しくなったりしながらも探索を続けていると、ついに引き出しの奥に書類っぽい一枚の紙を見つけた。

「これはついに来たか?」

「さすがお兄ちゃんだよ」

「おー、見つかった?」

「紙ゴミだったってオチはないよな」

フレイム、嫌なことを言うなよ、どれどれ


イドラ商会麻薬部迷惑顧客一覧


あれ?これってもしかしてせっかくだからこいつを見て迷惑な客を一掃してくれってことか?それに

「おいギル、イドラ商会って人身売買の組織じゃなかったのか?ここには麻薬部ってあるぞ」

「イドラ商会は裏でも表でも大きな商会ですから麻薬売買くらいはしてますよ。それでも裏の主力商品が人間だってことは事実ですよ」

「そんなあっさり言うなよ、まあ表が食料品を扱ってるなら畑ぐらいいくらでも作れるってことか」

はぁ、でもまあこれが犯罪の証拠であることは変わらないしどうにかなるかな?

「あー、それで結局それの内容はなんなんだ?」

「イドラ商会麻薬部迷惑顧客一覧」

「迷惑顧客一覧って絶対に迷惑な客を排除するのに利用する気だよ」

まあそうだよな、

「うーん、でも迷惑顧客とは言え顧客一覧なんて残して良いのかなー。信用問題な気がするが」

「その辺は俺たちが考えることじゃないだろ、そもそもイドラ商会が信用を失って力を落とすのは俺たちからすれば歓迎するべきことだし良いんじゃないか。それに本当にミスして置いて行ったって可能性だってあるんだし」

「フレイムの言う通りだな、ここに書いてある連中をどうするのか考えるのは国か自警団だろ、俺たちじゃない。最悪なのは偽造だったってパターンだな」

偽造だったら最悪俺たちが偽造したと思われるかも知れないからな。

「今は考えようにも情報が少ないんだよ、それにまだ調べてない所もあるんだよ」

「そうだな、今度はイドラ商会を1発でかたずけられる様なものが出たら良いんだが」


〜(探査中)〜


なんもなかった、結局手に入った証拠は殺し屋1(ギル)と刺客6人(内1名はヘル)と書類一枚か。手に入った方なのか?

「あー、まーこれでイドラ商会に多少はダメージが入るんじゃないかな」

「どっちにしろ今出来ることはひと段落かな?」

「そうだよ!あとは今回手に入った証拠を纏めて自警団に渡したら、あとはお兄ちゃんと私のイチャラブタイムだよ」

やっぱ凛はブレないな。お兄ちゃんは目から汗が出そうだ。

「えー、凛ちゃんの妄言は置いてくとして。ギル、君は自警団に素直に協力する様に」

「分かりました」

「まあ逃げ出しても一向に構わないんだよ、その時は私とお兄ちゃんでまた捕まえるだけだよ」

いや、面倒だし出来れば逃げてほしくは無いんだが。

「とにかく自警団の詰所に行くぞ」

もうここに用は無いしな。


アヤメ視点


AIと別れてから東にしばらく進んで行くと海が見えて来る。

「これぞ海!」

「なにが『これぞ』なのか分からんが海だな」

ゴールドに突っ込まれたけど海に着いた、でも相変わらず人影は一切無いのでここで海岸線を沿って右に行くか左に行くかを選ばなくてはならない。

「右でも左でも海沿いを行けば港町の1つや2つは直ぐに見つかると思うぞ」

「もしかして口に出てた?」

「出てはいないが、急に真剣な顔して左右を見だしたから予想しただけだ」

ゴールドってなんだかんだ言って頭が良いよね、言ったりはしないけど。だけど

「直ぐに港町が見つかるとしてももう1つ大事なことがあるのを忘れた?」

「大事なこと?」

「そう、零君に近づくと言う重要なことがあるでしょ」

「………左にするか」

あれ?なぜかゴールドから呆れた様な気配を感じるよ。

「なんで左を選んだの?」

「あそこで見た地図だと左につまり北に行くと都市部で、南に行くと森だったからな。それに俺の気分的にも左が良いと思うしな」

「ゴールド。あの地図は古くて意味が無い地図だよ」

「地図のデータが当てにならないとしても今の俺たちにはあのデータしかない。そうだろう」

なんかそれっぽいこと言われた。でも

「世の中にはあえて逆を行くって人もいるよ、それに私の勘が右って言ってるし、右が頭脳派の道だと思う」

「『あえて逆』って言ってる時点で普通に行けば左ってことだろ」

このままじゃどうしようも無い。こう言う時は

「ゴールド。こう言う風に意見が割れた時は平和的に多数決を取るって言うのはどうかな」

「2人でか?」

「今のはあくまで一般例だから、一般的にはそうしようって話だから、私たちはレディファーストで右に行こう」

今の時代はレディファースト精神が大事だよ。グローバル社会だよ。

「レディファーストは御免なんでジャンケンでどうだ?」

「うーん、ジャンケンか〜。私弱いんだよね」

「逃げるのか?なら不戦勝だな」

「ゴールド、私はやらないなんて言ってないよ」

そうだよ、凛ちゃんがいつも言ってたじゃん、ジャンケンは運だから連敗すればする程連敗を続ける可能性は下がるって、だから今の連敗してる私はきっと勝てる。

「「ジャンケン、ポン」」

私はグー、ゴールドはパーなんで負けるの。

アヤメはジャンケンの初手は絶対にグーを出しているので確率とかは一切関係ありません。


最後まで読んで頂きありがとうございます。

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