ケアレスミスは以外と痛い
今回はグダグダしてしまいました、それでも最後まで読んで頂けたら幸いです。
スキル確認も終わったので明日の予定を考えてから寝るとしよう。
「まずは冒険者組合への登録するかどうかだな。登録するメリットとしては、簡単に魔石を買い取ってくれる。魔物の情報が手に入る。多くの依頼を仲介してくれる。高ランクになれば社会的な信用があること。反対にデメリットとしては、依頼の報酬も魔石の売値も直に交渉した方が金になる。緊急時に強制招集があることぐらいだな。一気にしゃべったが大丈夫か」
聞き取りやすくするため細かく切って説明したから大丈夫だろう。
「大丈夫だね」
問題なさそうだ。
「そうか。まあ、強制招集が気になるが冒険者登録はした方が良いよな?」
強制招集がなければ即決なのだが。
「そうだね。魔石を売るたびに価格交渉は面倒くさいね。それに、切りごたえのある魔物が切りたいから情報も欲しいね」
『切りごたえ』か確かに今の所ゴブリンしか切ってない。
「登録は確定か。話は変わるが氷花は弱い魔物をいっぱい切るのと、強い魔物を一体切るのは、どっちが好きなんだ」
今後の受ける依頼の参考程度に聞いておく。
「うーん、やっぱり強い魔物だね。でも、素振りや型も違った良さがあるね。」
なるほど。鍛錬は俺もしたかったしこれも明日の予定に入れておこう。
「じゃあ登録後に受ける依頼は強敵と会えそうなやつにしよう。後は【鴉化】の飛行テストはしておきたい」
飛べると言う確信はあるが練習しておきたい。
「ばれない様にやれば問題ないね。幸いこの世界にもカラスはいるのね」
確かに手札は隠しておいた方がいいだろう。
「じゃあこんなもんかな?」
後は氷花の方で特になにもなければ終わりだ。
「やっぱり、記憶は取り戻した方がいいと思うね」
そんな事を言ってもやはり、記憶は取り戻さない方が良い。
「氷花は俺に記憶を取り戻して欲しいかも知れないが、昼に言った以外にも俺を殺したやつが記憶を消した以上、俺を殺したやつにとって俺の記憶には都合の悪いものだろう。と言うことは下手に取り戻すとまた殺されるんじゃ無いか?」
情け無いから言わないがホームシックもあり得る。
「今の零君が負ける訳ないね。むしろ来てもらって私のさびにしてやるね」
『私のさび』って新しいな。
「いや、相手も分からないうちにケンカを売ってどうする。そもそも、記憶取り戻す当てはあるのか?」
記憶を取り戻す当ては少なからず俺にはない。それにはっきりとは言えないが、なんとなく思い出さない方が良い気がする。
「えっと、、、、、ケンカなら向こうからすでに売って来てるね、零君が殺されてるね。だからこれはケンカを買うだけね」
俺の間違いで返されたが肝心な所を答えてない。
「いや、ケンカを売るとか買うとか以前にその相手が分からないんだって」
あれ、なんか論点ずれてね。
「やっぱり、記憶は取り戻すべきね。取り戻さないとケンカを買う相手も分からないね」
あれ?俺今後押ししちゃった?仕方ない。ここはあえて乗るか。
「じゃあ、どうやって記憶を取り戻すんだ」
と言うと氷花はたっぷりとアワアワしてから。
「し、衝撃ね。世の中は衝撃で何とかなるね」
アワアワしているのは可愛かったが、出した答えはいろんな意味で衝撃だ。
「つまり、ショック療法か」
やめて欲しい。
「ショック療法だね」
氷花の目がマジだよ。今にも殴りそうだよ。
「いや、余計に変なことになっても大変だし、専門家に頼むべきじゃないかな」
専門家って誰だよ。脳科学者だろうか?
「それ良いね。記憶の専門家を探して殴ってもらうね」
殴られるのは確定ですか。まあ、ここまで氷花が言うなら記憶を取り戻すのを複目標にするか。
「分かったよ。記憶を取り戻そう」
と言うと
「取り戻すね!」
と良い笑顔で答えてくれた。
「他にはないか?、、、、、さて、じゃあ寝るか」
正直かなり眠い。
「おやすみね」
「ああ、おやすみ」
と言ってベットに入ろうとすると、氷花も一緒に入ってくる。
「えっ、一緒に寝るの?」
日本刀なのに睡眠を取れるのか。
「ひどいね。女の子に床で寝ろって言うのね」
睡眠は取れるらしい。しまったこの部屋はシングルだ。
「日本刀に戻ってはいけないのか?」
氷花と同じベットで寝るのはまずい、せめて、日本刀の状態でお願いしたい。
「それだと疲れが取れないのね。それに、零君が怪我したらどうするね」
それもそうだ、しかたない。
「分かった。俺が床で寝るよ」
「それは悪いね。一緒に寝るのが良いね」
もしかして、一人じゃ寝れないのか。
「分かったよ。一緒に寝よう」
「なんか大きな勘違いをされてる気がするね」
氷花がジト目で見てくるが、なんか懐かしい気がする。
「それじゃ。おやすみ」
ようやく眠れそうだ。
「お、おやすみね」
良い夢見れそうだ。
改善点、要望があればお願いします。