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早合点に注意

思ったより予定がスムーズに進みました。ご心配をおかけして申し訳ありません。

凛視点


フレイムのテンションがおかしい原因を見つければきっとお兄ちゃんが褒めてくれるんだよ、そうと決まれば早速考察だよ。取り敢えずフレイムが勝手にハイテンションになった可能性は意味がないから捨てるとして他にパッと思いつくのは毒かスキルや魔法と言ったところだよ。そんな事を考えてる内にヘルは「ついて来い』と捨て台詞を残して階段を下って行って言ったんだよ、あれは絶対なんかあるんだよ。

「罠くさいな、フレイム気を付けろよ」

「分かってる、それにさっき俺はあいつの隠密に気付けなかったからな。罠がなかろうと慎重に行く」

そう言えばフレイムはヘルの隠密を見抜けないんだったよ。全く注意力が散漫だよ。

「いやー、地下なら天井が低くて戦い易い場所なんじゃないか?」

「その可能性もあるか」

「どっちにしても行くしかないんだよ」

むしろ隠れられない内に一気に行くのもありだと思うぐらいだよ。

「そうだな、世界最強を目指すんならこんな所で止まれないよな」

「世界最強も良いけど油断するなよ」

「分かってる。大丈夫だ」

やっぱり妙にやる気だよ。これは本格的におかしいんだよ、先ずは

『グリモアール、大気成分の分析を手伝って欲しいんだよ』

「凛様はフレイムのハイテンションの原因は毒ガスだと思ってるんですか?」

『別にスキルや魔法の可能性も同じくらいあるけどそれより大気成分の分析が1番楽だと思ったんだよ」

そんな会話を終える頃にちょうど下の部屋につく、この部屋は多くの机が並んでいて正しく事務所といった雰囲気だよ。

「待っていたぞ。あの部屋は狭かったからな、どうせならこっちの広い部屋で戦う方が良いだろう」

むしろさっきの部屋の方が物が少なくて大剣使いには優しい場所だよ。でもそれより解析だよ。……うーん大体異常はなさそうだよ、でもちょっと変な気もするんだよ。

「凛様も違和感を感じている様ですね、ちょっと気になりますじっくり解析したいですね」

『そう言った微妙な所はあとだよ。今はフレイムをハイテンションにした原因を探すんだよ』

もっとも毒ガス出ない以上十中八九、スキルか魔法だと思うんだよ。スキルは解析が難しいから魔法からだよ。

「ふん、俺はAランク冒険者のレオ フレイムだぞ、多少不利な条件になった所で負けやしない」

「ククク、メンバーの中で最弱の割によく吠える」

まずいんだよ、このままだとフレイムとヘルの戦闘が私の解析より先に終わっちゃってお兄ちゃんに褒めてもらえないんだよ。さっさと魔法を解析するんだよ。………あれ?魔法は使ってないんだよ。と言うことは残るのはスキルだよ。でも魔力の動きで分かる魔法と違ってスキルは解析が難しいんだよ。

「【龍刃ディアレスト】」

あー、なんで短期決戦を仕掛けてるのか分からないんだよ、そこは私の解析時間を稼ぐためにゆっくりしていくべきなんだよ。

「凛様。ここの大気成分に興味深いガスを見つけました」

『グリモアール!今はフレイムがテンションになった原因を特定して欲しいんだよ。今の私はお兄ちゃんに褒められるか褒められないかの瀬戸際なんだよ』

「凛様、このガスは検出が難しく、人に対して興奮作用を持つガスです」

『よくやったんだよ、グリモアール』

これをお兄ちゃんに教えればきっと褒められるんだよ。

「俺はお前だけでも殺す。後ろの3人は無理でもお前なら可能性がある」

「俺は世界最強を目指すって目標を思い出したんだ、いつかジャミも、凛ちゃんも、零も超えてやる。だから負けるつもりはない」

ちょっと2人とも生き急ぎすぎなんだよ、こうなったら高速でお兄ちゃんに言うんだよ。

「お兄ちゃん、フレイムは空気中の興奮作用のあるガスで操られてるんだよ」

「やっぱり自然なものではなかったか」

「あー、あのままだとフレイムかヘルのどっちかが死ぬから止める?」

そうだよ、あのヘルってやつ絶対いい情報持ってるんだよ。あとなんかグリモアールが『ちょ』って言ったのが聞こえたけど取り敢えず間に合ったんだよ。

「「死ね」」

あっ、決着が付くんだよ。ちなみに勝敗はヘルの回避運動に合わせて太刀筋を変えたフレイムの勝利だよ。と言ってもまだ切られた訳ではないんだよ。

「止めるか」

お兄ちゃんが小さくそう言うと、それに反応してジャミがウロボロスを伸ばしてフレイムの動きを止めるたんだよ、そしてお兄ちゃんがヘルの背後に回り

「勝負に水を差して悪いが君にはまだ死んでもらう訳には行かないんでね」

「んー、さすがにここまでは忠誠心に溢れてるなら何も知らない訳ないよね」

失敗したんだよ、ここは素早く動いてお兄ちゃんに私が役に立つ所をアピールするべきだったんだよ。

「零!真剣勝負に水を差すな!」

「落ち着けフレイム、凛の話だとフレイムはガスで操られてるんだよ」

「ククク、良くぞガスを見つけたな。だが詳しい効果はわからなかった様だな」

えっ?

「このガスは検出され難い様に特殊な魔法で作られている。だが検出され難いことを第一に考えたが故に効果は軽い興奮作用ぐらいしかないぞ」

「凛様、人の話はちゃんと聞きましょう」

あー、やっちゃたんだよ。でもお兄ちゃんのそのしっかりしてくれよって感じの眼差しは良いんだよ。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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