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あんまり言うと返って疑わしい

今日は用事が入ったので短めで、誤字が多いかも知れません。

零視点


地獄の昼ごはんタイムが終わり、俺と凛以外は倒れて唸っている。うん、死屍累々って言うのはこう言う事を言うんだろうね。

「お兄ちゃん、味の感想を聞かせて欲しいんだよ」

「どうやって作ったのか気になるくらい美味しかったよ」

特に銀色のタコさんウインナーとか、真紅の卵焼きとか。どうやったら真ん中まで銀色に染まるのか是非とも教えて欲しい。この世界にも食紅とかあるのか?いや、食紅で銀色は無理だよな。

「いやー、それは俺も気になるね。どこのどんな材料を混合すればあんな色になるのか教えて欲しいよ」

「別に普通の素材だと思うんだよ。特にタコさんウインナーはお肉やさんで買ってきたのを塩コショウで炒めただけだよ」

凄いねどんな塩コショウを使ったら銀色になるんだろう?魔法かな。

「あー、うん。前途多難だって事はよーく分かったよ」

「?前途多難ってどう言う意味か分からないんだよ」

「まあ、あんまり気にするな。それよりフレイムを起こして先を急ごう」

すまんフレイム、犠牲になってもらうぞ。

「お兄ちゃんが言うならそうするんだよ」

「んー、そうだねー。もう少しゆっくりしたい所だけどそうも言ってられないか」

「それじゃあ起こすぞ。オイ、フレイム。起きろ」

ペチペチと頬を叩きながら声をかけると具合悪そうな顔をしたフレイムと目があう。

「零。お前は凄いよ、俺にはできない、俺にはあそこまで食べれない、無理だ。意識が飛ぶんだよ。死んだじいちゃんが手を振ってるんだよ」

「なに、昼飯食っただけでなに最後のセリフみたいなこと言ってるんだ」

「もうお終いだ、俺はもう助からない。自分のことだからな、分かるんだよ」

いや、なにもわかってないと思うぞ。

「ねえ、ジャミ。フレイムは一体なにがしたいのかさっぱりなんだよ」

「まー、食後の寸劇ってとこじゃないか」

「好き勝手言ってないでフレイムを止めるのを手伝ってくれよ」

「俺は〜〜〜」

長い死にそうなってから長い。そもそも凛の料理で死者は出てないと言うのが俺の見解だ。凛にも氷花にも聞いた訳ではないが、凛の料理で人が死ねば流石に殺人罪になるだろうし、凛も否応なく自分の料理の壊滅的な部分を見せられるだろう。

「零君がなんだか凄く甘いことを考えてる気がするね」

《そんなことはないと思うが》

「凛ちゃんの料理は零君が思ってるよりずっと毒性が高いね。それこそ死者が出ても可笑しくないくらいの毒性はあるね」

なんか思いっきり考えを読まれたんだが。

《流石にそれはないだろ》

「零君は甘いね、凛ちゃんの料理を食べた事があるのは、零君と翔子さんとアヤメぐらいで半分人外な人だけね、だからこそ死者が出なかったね」

そうですか、半分人外ですか、ショックです。じゃねえ、それってまずいよね。俺はそっとジャミさんに視線を送って、『フレイムを直したほうが良い』とアイコンタクトを図るが、上手くいかない。て言うか凛に知られないようにこれを伝えるのってかなりの無理ゲーな気がする、とは言え弱気になってる暇はない。

「ジャミさん。フレイムの相手代わってくれ」

頼む。伝わってくれ。

「んー、あーそうか。死にそうなら直さないと終われないよね」

伝わった!

「そうなんだ、いちいち食後に寸劇をはさむなんて大変そうだよ」

「毎回やる訳じゃないぞ、フレイムの気分が乗った時だけだ」

むしろ凛の気分が乗った時だけとも言えるが、ここまで来たら全ての泥をフレイムに被ってもらおう。

「良かったんだよ、もしかしたら私もやらないといけないかと思って焦ってたんだよ」

「心配しなくても毎回主演はフレイムだ」

そんな事を言ってる内にジャミさんが治療を終える。

「お、俺は一体何してたんだ?」

「いつもの寸劇だろ。しっかりしてくれよ」

「えっ。どう言う事だ?」

「い・つ・も・の・寸劇だろ。しっかりしてくれよ」

2回目はバッチリ威圧を乗せておくと何かを察したのか、

「ああ、いつもの寸劇だな。いつも通りだ」

「ああ、いつも通りだ」

「あー、いつも通りだね」

なんかここまでやると逆に疑わしい気もするが気にしてはいけない。それにこんな時は勢いで乗り切れば良い。

「さてフレイム、今度こそギルに事務所に連れてってもらうぞ」

「そうか、じゃあ行くか?」

「そーだね、なんだかんだ言って時間がかかってるしね」

はあ、本当に凛の料理はなんとかならないのかな。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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