スキル確認でチートは加速した
氷花のしゃべり方の〜ね。〜だね。を強化してみました。
手続きが終わったあとテレジアさんが営む冒険者向けの宿、ホップ亭に着いたら、晩御飯をテレジアさんが持って来てくれたが、同時にマシンガントークが火をふくも、どうにか部屋に入る事が出来た。ちなみに看板娘はいなかった。
「はあ、濃い1日だった」
「おつかれさまだね」
本当に疲れた、特にテレジアさんのマシンガントークは地味に役に立つため切りどころが分からずズルズルと長引いてしまう。まあ、そのおかげでこの世界の常識はかなり学べた。だが部屋に来たならやるべき事が有る。そう、スキル確認だ。テレジアさん情報では普通のスキルには1〜10のレベルがあり、物により差があるが目安として、
レベル1、2で初心者程度
レベル3、4で一人前
レベル5、6で職人級
レベル7で専門書に乗るレベル
レベル8で入門書に乗るレベル
レベル9は確認された中で最高のレベル
レベル10は未確認
とのことだ。正直7と8の差が分かりにくいがそんなものらしい。あと、異世界人の特殊なスキルにはレベルがなく、一つとは限らないらしい。
「さて、『スキルオープン』」
スキル欄
名前 木崎 零
特殊スキル
:鴉化
: 神速
通常スキル
: 刀術 レベル10
: 抜刀術 レベル10
: 身体強化 レベル10
: 気功 レベル10
: 受け流し レベル10
: 剣術 レベル9
: 体術 レベル9
: 気配探知 レベル9
: 調理 レベル3
: 鍛治 レベル1
「さあ。私の能力も一挙公開だね」
能力欄
銘 氷花
能力
: 操氷
: 操魂
: 不壊
: 幻斬
: 防具作製
: 再生
: 空間操作
: 人化
なんか色々突っ込みどころがあるが、まず特殊スキルの【神速】は単純に速く動くスキルで良いスキルと言える。でも【鴉化】ってなんて読むんだ?【からすか】で良いのか。能力的には単純にカラスになるのと、烏天狗みたいなのになるもの、それとなぜか魔力でカラス型のダミーが作れる。あとカラスと話せるようだ。まあ、よく分からないスキルだが、使い勝手は良さそうなので試しに使って見ると以外にもカラスのダミーが視界を共有出来て便利だった。
「これドローンみたいで面白いな」
「見た目が完全に黒幕だけどね」
氷花はなにを言ってるのやら。目つきの鋭い黒い着流しの男がカラスを操ってるだけだ。あれ?完全に悪役じゃね。
「氷花、俺、明日、服、買いに、行く」
かなりショックだ。明日は絶対に服を買いに行こう。
「待って。すごく似合ってるから勿体無いね」
氷花がこの世界に来てから初めて人化してまで頼んでくる。
「どんだけこの服着せたいんだよ」
「異世界に一緒に行くって契約してからずっとデザインを考えてた衣装なのね」
どうやら氷花はこの服にすごい思入れがあるらしい。
「分かったよ。でもずっと同じ服だと問題があるから幾つか違うデザインのやつもお願い。て言うかこの服って防具作成で作ったの?」
「そうだね。あと他のデザインは今のを除いてあと9種類あるね」
今の服も悪役くさい以外は問題ないので、他のデザインも期待できる。
「そっか。じゃあ期待してるよ」
と言うと
「任せるのね」
と機嫌良さげに答えてくれた。さて、かなり脱線したがスキルの確認に戻る。通常スキルはレベルがおかしいが種類は普通だ、これと言って訳の分からないものはない。
「鍛治はきっと生まれ持ったスキルだね。逆に調理は習得したスキルだね」
と思っていたら氷花が気になることを言い出した。
「どう言うことだ」
「前にグチってたのね。『俺の周りの人は料理すると毒物しか作らない』ってね。あと、鍛治は単純にそれっぽいことをやってたとか聞いた事がないからだね」
どうやら昔の会話から予想したみたいだ。ならあとは氷花の能力か、これは氷花に聞けば良いだろ。
「氷花。能力の説明を頼む」
「任せるのね。まず操氷はゴブリンを倒したあれだね。次に操魂は契約している相手の魂を操る能力だね、これを応用して刀術とかのスキルをあげたね。不壊は私が壊れない能力だね、だから思いっきり振って問題ないね。幻斬は実体のない物すら切れる能力だね、あと、幻覚とかも破れるね。防具作製はさっき出たね、まあ、名前のままだね。再生は零君に再生能力がつく能力だね。空間操作は最初にいた私の世界を作ったり、この世界に来るのに使った能力だね。人化はこの人の姿になる能力だね」
ドヤァと言う顔をしながら一気に説明される。まあ、確かにすごい能力だし、今後は活用して行こう。
改善点、要望があったらお願いします。