移動時間はだいたいカットされる
昨日はすいません、以後気をつけます。
あと今日は本編がいつもの2倍に成ってます。
グリモアール視点
さっきから凛様はどうやったら自然にアヤメの事を伝えられるか考えていますが、正気いつまでたっても終わらなそうなので現実を突きつけるしかなさそうですね。
「喧嘩を売った上零様の記憶喪失もバラしてしまいましたしどう足掻いてもアヤメと零様が会ってしまったら問題になるんですから開き直るしかないと思いますよ、ですからもう諦めませんか?」
「怒ったお兄ちゃんは怖いんだよ、まあ怒られて罵られるならそれも良いけどお兄ちゃんはじっくり攻めて来るからゾクゾクするんだよ、だから怒られる分には構わないんだよ。でも喧嘩っ早いと嫌われそうで嫌なんだよ」
嫌われたりはしないと思いますがね。それに凛様の記憶から言えば零様が関わった事に関しては間違いなく喧嘩っ早いですよね?まああまり言うと長くなる気がしますね、とにかく
「心配しなくても零様には怒られるぐらいだと思いますよ、アヤメはブチ切れるでしょうが」
「もう既に切れてると思うんだよ」
「ですから前にも似た様な事言いましたけど単純に追い返したで良いと思いますよ」
「分かったんだよ、流石にこの事を隠してたら物凄い怒られそうだし……でもそれはそれでありなんだよ。いやでも犯人が高確率でお母さんだって事は伝えるべきだよべきだよ」
一瞬零様に物凄い怒られるの所で釣られませんでした?さっきまで嫌われないか心配してたのにそこには釣られるんですね。
「グリモアール。なんかすっごい微妙な顔をしてるんだよ」
「いえ、ドMと言うものは業が深いと思っただけです。それではラクタ村に向かうという事で良いんですか?」
「正解だけどそんな事はまだ一言も言ってないんだよ」
一言も言ってもくてもそれ以外になにをするのか聞きたいぐらいです。
「凛様、その程度の予想は誰でもできると思いますよ」
「ふーん、分かったんだよ、じゃあ行くんだよいざラクタ村」
そう言ってホップ亭の零様の部屋に転移すると部屋には誰もいなかった。
「あれ?お兄ちゃんいたら返事をして欲しいんだよ」
「凛様、どう見てもこの部屋には私たち以外いません。ですがあそこの机の上の凛様が置いていったメッセージ様ブラッドゴーレムの下に置手紙がありますよ」
「そう言えばなんだかんだあって凛ちゃんゴーレム一号の回収を忘れてたんだよ」
そんな名前だったんですか、て言うか名前あったんですね。
「どれどれ、えーっと。
凛へ
なんかいきなり転移したが何かあったのか?しばらく待ったが来ないから俺は先に空き地に行くな、空き地にいなくても凛なら直ぐに見つけられるだろ、万が一無理そうだったらホップ亭の裏にいるカラスに声をかけてくれれば案内するぞ。あと別になにか用事があるなら無理して来なくても大丈夫だからな、別に来て欲しくないってわけでは断じてないからな。それじゃあ道に気をつけて来るんだぞ。
零より
うんうんもちろん行くんだよ。行かない理由なんてないし無理してでも行くんだよ」
「それでは行きましょうか」
「待つんだよ。行く前にこれをどうするか決めないといけないんだよ」
そう言って凛様は凛ちゃんゴーレム一号をこちらに差し出して来る。
「凛様のスキルで作った物なのですから素直に消せば良いのでは?」
「でもお兄ちゃんが欲しいって言うかも知れないし取っておいた方が良いと思うんだよ。だけどあのくらい直ぐに作れるし消しても問題ないか気になる所だよ」
まず間違いなく零様は要らないと言うと思いますよ、て言うか受け取らないって言う選択肢はないんですね。でもそんな事を言ったら凛様がショックを受けそうですしここは穏便に、
「小さい物ですし収納空間に取っておけば良いんじゃないですか」
「さすがだよグリモアール」
そう言って凛様は【空間支配】のスキルで作っている収納空間に凛ちゃんゴーレム一号をしまってから
「さあ、お兄ちゃんの所に転移だよ」
そう言って裏路地に転移した。
零視点
いやそんな『任せてくれ』的なオーラを出された所で凛に『凛の料理が不味いからどうにかしてくれ』とは言えないよな。となれば
「それがどうもフレイムが将来禿げるらしくてな、どうした物かと思ってな」
「うーん、流石に禿げはどうしようもないんだよ、とは言えお兄ちゃんにお願いされた訳だし少しはマシになる様にこれを上げるんだよ」
そう言って凛がフレイムに差し出したのはカツラだった。
「マシになってねーじゃねーか、むしろがっつり禿げた後で使うものだろそれ」
「いやー、貰っときなって。カツラって結構良い値段するって話だし貰っといて損はないって」
「知ってるよ親父が『これひとつで金貨が飛ぶんだよな。俺にはとても買えないな』って哀愁たっぷりに言ってたのをよく覚えてるからな」
金貨が飛ぶって事は日本円換算で言えば約百万円って事か、本当に良い値段してるな。
「御愁傷様だよ。これは私特製のカツラだから汚れも付きにくく落ちやすい優れものだよ。通気性がないけどそれはご愛嬌なんだよ」
「通気性がないカツラなんて使ったら残った髪にトドメを刺しちまうだろどうするんだよ」
「男なら潔く散るものだよ」
「そう言うなら零の髪を潔く散らしてやるよ」
そう言って俺にフレイムが突撃して来る。
「おいフレイム。どうやってやる気か知らないがやめろ。禿げたらどうする」
「禿げ仲間になグェ」
フレイムの腰に連接剣が巻きついている、まあ要するにジャミさんが守ってくれた様だ。もっとも俺はフレイムは大した事はして来ないと思ったんだがどうやらジャミさんは違ったらしい。なにせ目が笑ってないからな。
「あー、フレイム。やっかみは良くないよなぁ」
「そうだな。だからこれを外してくれると嬉しいな」
「んー、ダメ」
そう言ってジャミさんは連接剣を振り上げる。するとフレイムも跳ね上がりそのままジャミさんを支点にして半回転する、そうして出来た犬○家状態に成ったフレイムに対して凛がそっと足の上にカツラを置いて手をあわせる。
「御愁傷様だよ」
「いや死んでないからな」
そして凛の隣にはいつの間に来たジャミさんが
「あー、短い付き合いだったが良いやつだった」
と言って手をあわせているがフレイムは死んでいない。
「フレイムさん、死んだのならディアレスト返して貰って良いですか?」
グリモアールそれは酷くないか?あとくどいがフレイムは死んでいない。
「レオ、フレイム、ご臨終です」
もちろんフレイムは以下略
「終わったか?引き抜かないと本当にあの世に行っちまうからな」
あともう少ししたら氷花も行きそうなのでさっさとフレイムを引き抜く、多分それを氷花にやられたらフレイムが死んでしまうからな。
「ありがとう零。それに比べお前ら!勝手に人を殺すな」
「えー、だってフレイムが零を禿げにしようとするからついカッとなってな。反省はしていない」
「なんかお兄ちゃんが禿げにされた所を思い浮かべたら助けなくて良いかなって気分に成ったんだよ。もちろん私も反省はしてないんだよ」
「零様の対応もそんなに優しくはなかったですよね?」
「他人を、貶める、のは、良く、ない」
後半2人は正論感があるが前半2人は完全に開き直ってるな。
「まあ確かに零の対応ってそんなに良かった訳でもないよな、でも元はと言えば俺が零の事を禿げさせようとしたのが発端だしこんなもんだろうけど……前半2人はひどくないか?反省してないって、それはないだろ」
「いやー、少し考えてみろって、例えば氷花に向かって「禿げさせてやろうか」って言って襲いかかってる奴がいたらどう思うかを」
俺なら速攻で氷花を救出するな。だってどう考えても『禿げさせてやろうか』とか言って女の子を追い回すやつとか完全に変質者だからな。
「いやまあ、言いたい事は分かったがいくらなんでもさっきのは酷いだろ」
「つまりフレイムは私が禿げになっても良いと思ってるね、それは酷いね」
「いやそんな事ないですよ氷花さん。今ぐらいが妥当ですよね」
それで良いのかフレイム、お前絶対女で失敗するタイプだよな。
「まー、グダグダするのはこれ位にして良い加減に本題に行こう」
「そうだな。本当に遠回りって言うか障害物が多かった気がするよ」
「そうでもないね、ただいちいち話が逸れ過ぎなだけね」
頭もスッキリして来たし体のダルさも取れて来たし結果的には良いくらいの時間だろう。
「それで、どうやってあいつらの尻尾をつかむんだ?」
「それをフレイムが言うのは間違ってると思うんだよ。でも普通に行けばフレイムが捕まってた建物に行けば良いと思うんだよ」
「て言うかそれしか手掛かりがないね」
あー、裏路地に行くのかあそこ汚いから行きたくないな。
「それじゃー行こうか。フレイムは道案内よろしく」
「分かったよ。道間違えても文句言うなよ」
『閉まらないね、まあメンツ的に仕方ないのかも知れないんだろうけど』などと考えながらフレイムの後について行く。
第三者視点
シランは暇を持て余していた、なぜならシランの仕事は基本的にはここに座っている事で暴動でも起きるか来客でもない限りはシランにちゃんとした仕事などないからである、と言うか魔大陸の国の仕事自体が少ないのだ。そんな事を考えていると扉がノックされる。
「入れ」
「失礼します。シラン様エッジ様という方が来ています」
「エッジってあいつ生きてたんだな」
「そうですね、でも語るならもっと別の名前を語るでしょうし本人だと思いますよ」
まあそうだろう、わざわざ死んでる可能性の高い亡国の王の名前を語るやつなどいないのは道理である。
「まあどうやって生き延びたかは本人に聞けばいいか、第二応接室に通しておけ」
「かしこまりました」
そう言って去っていく部下の背中を見ながらシランは第二応接室での話をするための準備を始めた。
「あーあ、ドラゴンがいなきゃこんなの部下に丸投げしたいんだけどな」
あまり部下を増やすとドラゴンが煩いので魔大陸の国の公務員に当たる者と言うのは少ないのだ。こう言った所ドラゴンと言うのは至極面倒な種族である。まあそんな愚痴をこぼしながらもシランはさっさと準備を終え第二応接室に向かった。
最後まで読んで頂きありがとうございます。




