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喧嘩の理由はだいたいくだらない

凛視点


うみゅ、なんだか凄い恥ずかしい事があって様な気がするんだよ?

「凛様、おはようございます」

「おはようだよ。そうだ、お兄ちゃんに私が女王だってばれてたんだよ」

なんだかグリモアールは紅茶を飲んでいるけどその余裕な感じはちょっとイラつくんだよ。

「それが原因で気絶したのに今まで忘れてたんですか?それにそんなに恥ずかしい事でしょうか」

「恥ずかしいに決まってるんだよ、て言うか最初からそう言ってるんだよ。お兄ちゃんに女王様とか言われるのは違うんだよ、私の理想じゃないと言うかこう…背筋が…モアモアするんだよ」

「モ、モアモアですか?……すみません全く分かりません」

『グリモアールが心底分からないって顔してるのって地味にレアな気がするんだよ』そんな事を考えながら起き上がってグリモアールが座ってる正面の椅子に座る。

「まあ良いんだよ。いくらなんでも過去は変えられないんだよ、それにいつまでもグジグジ言ったところでなにも変わらないんだよ。あと、私も紅茶が欲しいんだよ」

「そうですね、では新しく淹れてきます」

「ポットに入ってるやつで良いんだよ」

そう言ったがグリモアールはそのままポットを持って、

「これは随分前に淹れた物ですのでかなり冷めていますよ、ですから新しいのを淹れてきます」

「ふーん、分かったんだよ」

グリモアールが新しく紅茶を淹れているのを見ながらチラッとグリモアールのティーカップを見てみるとほぼ満杯の冷めた紅茶が入ってるから随分前に淹れたのは本当っぽいんだよ、だとするとちょっとおかしいんだよ。グリモアールはいつも紅茶にはこだわってるから冷めたから淹れ直す事は普通だけど、普段だったらグリモアールが紅茶が冷めるまで一口も飲まないなんておかしいんだよ。可能性として考えらるのは、

1・誰かと話が盛り上がっていた。

2・紅茶を淹れたがなにか用事が出来てそっちに行った。

3・紅茶を淹れたが考え事があって飲めなかった。

パッと思いつくのはこれくらいだよ。1はカップが一つだからまずないんだよ、2はそんな用事は多分ないんだよ、グリモアールは私の付き人であり武器だから私が寝てればする事はないんだよ。3考え事の種なら結構ありそうだよ、そうでなくともグリモアールは考え事を始めると止まらないタイプだし十中八九これだよ。

「お待たせしました。レモンティーです」

「ありがとうだよ。所でグリモアールはなにか考え事をしてたと思うんだよ、その内容が気になるんだよ」

「凛様、変な所で観察力を発揮しないでください。そうですね…零様の事について考えていました。特に零様が誰に何故記憶を消されたのかですね。特に『何故』ですね、『誰に』は翔子様でしょうから」

お母さん?ああ、確かに私じゃないし、アヤメも違ったみたいだし容疑者の中で残るのはお母さんだけだよ。

「と言っても理由は一つしかないと思うんだよ。今まではそれで実行するとは考えてなかったけどあのアヤメの反応から見るとそうでもなさそうなんだよ」

「凛様とアヤメに零様との関係を諦めさせるですか、確かにそれぐらいしかありませんが……それだけで息子に下手すれば廃人になる様な魔法をかけますかね」

「事実かけてる以上そう考えるのが1番妥当だよ、あるいはあの年増が想像をはるかに超える年増ダヌキって考える事も出来なくはないんだよ」

まあアヤメがずっと演技をしていたなら素直に敗北を認めるんだよ。それは出会ってからこれまでの間ずっと馬鹿な演技をここまでミス一つなく行って来たと言う事だし勝ち目はないんだよ。

「まあ、理論的には不可能ではないでしょね、もっとも月から狙撃を成功させるぐらいの確率しょうがね。そう考えるぐらいならよっぽど翔子様がやったという方が現実的です」

「月から狙撃ってそんな事出来ないと思うんだよ」

「そうでもないですよ、月から地球に隕石を落とす感じで行けば出来ますよ。当たるとは思えませんけど」

それってもう狙撃じゃないと思うんだよ。まあ話が逸れるのもどうかと思うし深くはつっこまないんだよ。

「そう言えばアヤメにあった事はお兄ちゃんには言えないんだよ、となるとお兄ちゃんにはお母さんに注意した方が良いって伝えられないんだよ」

「そうですね、結局アヤメと零様が合えば凛様がアヤメにした事はばれますし、会ったけどどっかに行った、けどアヤメは犯人ではなさそう程度で良いんじゃないですか?」

「もう少し真面目に考えて欲しいんだよ」

でも確かにお兄ちゃんとアヤメが会ったらどう考えても一悶着あるんだよ、そう考えれば基本方針としては悪くはないんだよ。

「そうですね、今更ですがあの時は素直に零様とアヤメを合わせた方が良かったのではないでしょうか?」

「恋する乙女は時に冷静ではいられないんだよ」

「零様が絡むとだいたい冷静ではない様な気がしますが、まあもう遅いですし素直にアヤメと戦ったと言ってしまうのも一つの手だと思いますよ」

素直に言ったらお兄ちゃんに『なんで戦ってしかも捨てちゃったの』とか言われそうだよ。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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