ゲシュタルト崩壊に注意
あと数話は主人公が出ないと2話前に言ったな、あれは嘘だ。
零視点
「あ〜よく寝た。あれ?凛がいない」
目が覚めると凛がいなかった、ちなみに氷花はまだ寝ているのでそっと起こさない様にベットから出る。
「うーん、隠れる様な場所なんてないと思うんだけど」
取り敢えず【気配探知】を使って凛を探す、が見つからない結構広範囲を探れるのだが凛の反応は全く見つからない、ついでにジャミさんとフレイムの場所も探るとまだジャミさんは家にフレイムは宿にいる様だった。
「転移でもつかってどっか遠くに行ったのかな、だとしたら置き手紙の一つぐらい残ってないかな」
そう思って探してみると机の上になんか赤いビー玉の様な物が置いてあるのを見つけるのとほぼ同時に氷花が起きて声をかけてくる。
「むにゃ、零君おはようね。あれ、凛ちゃんはどこね?」
「おはよう。凛は俺が起きた時にはもういなかったんだ、でも机の上になんか置いてあるからそれを見ればなにかわかるかな?」
そう言って机の上を指すと、氷花が近づいて拾おうと触ったら氷花の手からビー玉が逃げて野球ボールぐらいに大きくなってからフィギュアサイズの凛に成って喋りだした。
「ふふん、きっとビー玉サイズから精巧な私のフィギュアに成ってしかも、動いて喋ってる事にきっとお兄ちゃんは……驚いてなさそうなんだよ。でも今回のこのメッセージで伝えたいのはそこじゃないんだよ。このメッセージで伝えたい事は私がいなくても心配いらないって事と朝ごはんを食べないで待ってて欲しいって事なんだよ、なぜかと言うと私がお兄ちゃんに美味しい愛妹料理を作るからだよ、もちろん氷花ちゃんの分もあるから安心するんだよ。じゃあ首を長くしてヨダレを垂らして待ってるんだよ」
言いたいだけ言うと凛のフィギュアはポーズをとって動かなくなってしまった。て言うか首を長くしてヨダレを垂らすって完全にホラーだろ。
「まあ、凛は料理作りに行ったみたいだしゆっくり待ってるか」
なんか少し引っかかるが大した事じゃないだろ。ん?なんか氷花の顔色が真っ青なんだけどどうしたんだろう。
「大丈夫、ではなさそうだがなにかあったのか」
「零君、結構前に言った事だから忘れてるかも知れないけど凛ちゃんの料理はやばいね。爆弾ね」
思い出した。確かスキルを確認した時に氷花が『前にグチってたのね。『俺の周りの人は料理すると毒物しか作らない』ってね』って言ってたな。
「所で料理が爆弾ってどう言う事だ。分かった、あれだろ、あのお祭りとかで時々見る爆弾焼きだろ。俺食った記憶ないから楽しみだな、あれってでかいたこ焼きなの?」
「零君、現在を見るね。向こうでも『妹が作ってくれた料理を残せる兄はいない』って言って死にそうな顔してたね」
「分かってるじゃないか、凛が作ってくれた料理だからな例え青酸カリが入っていようとボツリヌス毒素が入って様と食うしかないだろ」
妹に『食べないの?』とか言われる前に完食して『美味しい』と言ってやる、それが兄というものだろう。
「零君のシスコンが筋金入りって事だけはよく分かったね、あと零君の目指す兄像は相当世間一般から外れてる事間違いなしだね」
「そんな事はないと思うがな」
「絶対外れてるね」
話をそらそう、
「所でこの凛のフィギュアはどうすれば良いんだ?」
「フィギュアは部屋に置いて楽しむ物ね」
「妹のフィギュアを部屋に置いて楽しむ兄はいないと思うぞ」
さすがにこれは間違いないだろ。もし日本の一般的な兄は妹のフィギュアを部屋に置いて楽しむ物だとしたら俺は2度と日本には帰らないな。
「それもそうね、まあ多分凛ちゃんが帰って来たら回収するね」
でも凛なら『お兄ちゃんに大事に持っていて欲しいんだよ、でも乱暴に扱われるのも良いかも知れないんだよ』とか言いそうだな。
「まあ、もうしばらくしたら帰ってくるだろ」
「そうね。零君、数当てゲームやりたいね」
「急だなまあ凛が料理持ってくるまでなら良いぞ」
そう言って氷花と数当てゲームを始めた。
ロウ視点
やばいな。どうやら本当にやばい状況に成るとそれしか考えられないらしい、実質思考停止と言って良い。
「アリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイアリエナイ」
隣で壊れた魔道具の様に同じ事を繰り返すアヤメ殿になんと声をかけたら良いかまるで分からない。ただ分かるのはやばいと言う事だけ。
「あーあ、そんなんだからお兄ちゃんに忘れられるんだよ」
「………………………」
一瞬言った言葉の意味が分からなかった、いや理解を超えていたと言っても良いだが言葉の意味を理解するとまた、やばいと言う考えになる。
「それと違って私は愛してるっていわれたんだy
その言葉は形容しがたい衝突音に遮られる、いつの間にか目の前に現れた赤い壁がアヤメ殿の剣を止めている、しかもアヤメ殿は俺と戦ったとき違い全身金色で全力に見えた、しかしそれでも目の前に現れた赤い壁にはヒビ一つ入らない。
「野蛮だよ、頭脳派が聞いてあきれるんだよ。それに金ぴかはないと思うんだよ」
アヤメ殿の容赦ない連続攻撃も全て赤い壁に全て阻まれる。そして激しい連続攻撃を受け止めている凛殿は余裕を崩さず話しかける。
「昔からの知り合いで従兄弟だし殺しはしないんだよ。でもしばらく寝てると良いよ、そして目覚めたらお兄ちゃんの事は綺麗さっぱり諦めるんだよ」
そう凛殿が言い切った所でアヤメ殿が調度品を巻き込みながら後ろに吹き飛んだ。
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