なんだかんだで兄妹は似ている
明日の更新は夜遅くになりそうです。大丈夫だとは思いますが更新出来ない場合は活動報告を上げるつもりです。
時は少し遡り。
「さて、これで凛様も氷花様もしばらくは起きません。少し話をしませんか?」
「良いけど、面白い話ではなさそうだね」
いつも真面目な顔をしてるグリモアールだが今はいつもに増して真面目な顔だ。
「そうですね、面白い話ではないでしょう。ですが確認して起きたい事がいくつかあるのです。今を逃せば2人で話せる機会もそうないでしょうしね」
「まあ、それは仕方ないだろ。それで確認したい事ってなんだ?」
俺は基本氷花と一緒にいるし、グリモアールも基本凛と一緒にいる以上2人で話のは難しいのは仕方ないだろう。
「はい、零様はご自身が記憶を失った理由をご存知ですか?」
「まあ知ってはいるが、それがどうしたんだ」
「つまりきちんと何者かによって記憶が消されている事は理解しているのですね」
どう言う事だ?イマイチ話が見えて来ない。
「ああ、消したやつに心当たりでもあるのか?」
「いえ、心当たりはありません。ですがそれを知ってるならなぜそこまで凛様に対して無警戒なんですか?凛様が零君様を殺し記憶を消した犯人かも知れないんですよ」
ああ、なるほどね。最初はちょっと警戒したけどすぐに妹だなと言う漠然とした感覚がわいてきてそれで『犯人じゃないな』って思ったからぜんぜん警戒してなかったんだが、どうしたものかグリモアールみたいなタイプって絶対理論的に答えないと納得しなよな。
「うーん。まあ一つ目に氷花が凛の事を犯人だと思ってなかったからかな。あとは、、、兄の感だな」
無理でした。
「一つ目はともかく二つ目が意味不明なんですが」
「兄として妹は信じるべきだろ」
「なんというか、本当に凛様に甘いんですね。そんなんだから凛様があんなにワガママになるんですよ」
なんかやばい気がするんだが、
「いや、そんな事ないぞ。って言うか教育するのは親だろう」
「兄として妹のしつけぐらいして下さい」
「2歳差しかないし」
「兄としてしっかりして下さい」
「ほら、その、凛は目に入れても痛くない妹だし」
「その甘やかしがいけないんです」
「可愛い妹が頑張ってるんだぞ。応援して手伝うしかないだろ」
「なんの話ですか。はあ、零様も意外とシスコンですね。いえ、そんな事は凛様の記憶をコピーしたので知ってはいるんですが、こうも重症とは想定外です」
俺ってそんなにシスコンか、妹は可愛いだろ?なんでこんな時に限って記憶がないんだよ。『効果はバツグンだ』とか要らないから、こう言う物こそ知識だろ。
「まあ、なんだ。それが確かめたい事だったのか?」
「いえ、まだあります。零様はちゃんと自分がお酒を飲めない事を理解してますか?してないなら絶対に理解してして下さい」
「ん?変な事を言うな。まあちゃんと知ってるぞ、なぜか知識の中に入ってた」
あの時は流したが、よくよく考えるとこれって知識じゃあないよな?なんで入ってたんだろう。
「そうですか、何よりです。家族全員酒グセ最悪ですからね、もしも飲まれたら気付いたらジアースが真っ二つ、なんて事もありえそうで怖かったので確認しておきたかったんです」
「えっと、ジアースってなんだ?」
「ジアースはこの星です。まあ凛様が酔っても気付いたらジアースが粉々なんて事になるかも知れませんね」
えー。グリモアールは俺たち兄妹をなんだと思ってるんだ?て言うかジアースってまさかモノ、ジ、トリ、テトラ、とかのジとアースじゃないか?ネーミングセンスがないのを自覚してるタイプだな。
「なんかどうでも良いような事を考えてそうですね。それと凛様と零様の事は真正の化け物だと思ってます」
「心を読まないでくれると嬉しいかな」
「ふふ、本当によく似た兄妹ですね。なんだか微笑ましいです」
ああ、もうじきフレイムとジャミさんに合流か。まあ、たまにはこうやって2人で話すのも悪くはないな。
「そうか、そんなに似てないと思うがな。俺はあんなに可愛くない」
「そう言う外見的な事ではなく内面的なものですよ。例えば他人に厳しく身内に甘い所や面倒くさがりな割りに戦闘狂な所なんかもそうですし、でも何より圧倒的な力を持つ割りに野心がない所ですね」
そうかな?客観的に見るとそんなもんなのかなでも、
「野心がないんなんて事はないぞ、俺は凛も氷花も守りたいしジャミさんやウロボロスちゃん、それにフレイムも守りたい、もちろんグリモアールだって守りたいと思ってる。だからぜんぜん野心がないんなんて事はない。それに凛はワガママなんだろ」
「ふふ、零様程の力を持ってそのぐらいの野心ならないも同じですよ。凛様だってケーキが食べたいとか、お兄ちゃんに会いたいとか、ワガママは多いですが持ってる力と比べると小さいものです」
そうだろうか?まあ俺の望みは変わらない。氷花、凛、グリモアール、ジャミさん、ウロボロスちゃん、フレイム、みんなと楽しく生きる事だ。
「なんだか『もう怖いものなんて何もない』とか言いそうな顔をしていますね。死亡フラグを建てるのはやめて下さい」
そんなフラグは立ってないと思うんだが、まあ良いや凛の頭を撫でて置こう。
最後まで読んで頂きありがとうございます。




