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アホの子美人

グリモアール視点


今回の葉炎の襲来に端を発する騒動がだいたい片付けたので、皆さんで情報交換をしているのは良いことだとは思いますが、喧嘩ばかりでまるで進んでいないのが困ったところですね。かれこれ10分は揉めてますしそろそろ終わったりは……しませんよね。日本ではこう言った小競り合いが常だった様ですし、むしろ10分で終わるわけがないですよね。

「あら〜、そんなことだとお兄ちゃんに愛想尽かされるわよ〜。違ったわね、だってそもそも零くんが凛ちゃんに持ってるのは兄妹愛だもの〜」

「デタラメばっかり煩いんだよ、お兄ちゃんはお母さんが思ってる様な狭量な人じゃないよ。それに愛は育む物だよ」

「無から有を生み出すことを育むとは言わないわ、それは創造ね、それとも想像と言った方が良いかしら」

私は何度目か分からないため息を吐きながらこの事態を止められるだろう唯一の存在である零様を見ますが我関せずって顔して氷花様を撫でてますね、止めてください。きりがないと言うのは分かりますが零様しか止められませんからね。などと思っていると、願いが通じたのか零様が動く様です。

「2人とも、本題を忘れるのは何回目?」

「む〜〜〜、だって聞いてよお兄ちゃん。お母さんが酷いこと言うんだよ」

「酷いことなんて言ってないわ〜、全て事実よ〜」

ついに零様でも仲裁出来なくなって来たんでしょうか?いや、零様ならきっと出来ます、て言うか出来てください、じゃないと私が困ります。

「凛は落ち着いて、あと母さん、事実だからと言って酷いことじゃないと言うことはないからね」

「は〜いだよ」

「手厳しいわ〜」

流石です。まあ零様なら、凛様は零様が『カラスは白い』と言えばカラスを白くする様な人ですし、あとは流されやすい翔子様を抑えれば良いだけなんですよね、これが他の人なら凛様が反発して大変なことになりますからね。

「兎に角

「零く〜ん、逢いたグベッ」

ああ、アヤメ貴方まで起きてしまったのですか。余計に場が纏まらなくなってしまうじゃないですか。と言うかアヤメ、さっきの魔法は城壁どころか城壁ごと城そのものまで貫くことが出来る威力だったと思うんですが。なんで雪玉が直撃した、見たいな反応なんですか?いやまあ相変わらずと言えばそうなんでしょうけど何度見ても異常な頑丈さですね。

「目覚めて早々にお兄ちゃんに飛び掛る様な野獣は駆除すべきだよ」

「幾ら血を飛ばす魔法を使うからって血の気が多過ぎやしないかい」

「2人とも喧嘩は禁止だ。はぁ」

なんと言うか零様から哀愁が漂ってますね。こんなに暴走気味な妹と従兄弟が居る零様には哀れみを持たないと言ったら嘘になりますがね。

「零君が…そう言うなら」

「お兄ちゃんがそう言うならもちろんだよ」

零様が大好きと言うくくりで言えば一緒ですが、やはり細かい部分は結構違いが出ますね。凛様は零様の為ならどんなことでも喜んでしますが、アヤメは自身の理想と逸れると嫌そうですからね。まあ、最終的な目的が凛様は零様に所有されたいに対して、アヤメは零様を所有したいですからその違いですかね。もっともこの推測は全て凛様の記憶に元ずいていますから凛様の方は兎も角アヤメ様の方は間違っている可能性もありますがね。

「それにしても良かった、やっぱり凛ちゃんの言うことなんて嘘だったじゃん」

「すっかり忘れてたんだよ」

「あの時は迫真の演技で誤魔化されたけど、流石に目の前に居れば誤魔化され様がないよね。そもそも零君が記憶喪失なんてあるわけないじゃん」

あ〜、それどころじゃなくて忘れてましたけど、そう言えば凛様は結局零様にアヤメと会ったことを伝えていませんでしたね、どうするんでしょうか?

「お兄ちゃん、私はお兄ちゃんが正しい判断を出来ると信じてるよ」

「そうか、でもこれまでの情報から出した俺の考えだと凛は俺と会ったあとにアヤメと会って、俺の記憶喪失のことを伝えたことがある様にしか考えられないんだがどう思う。それから、アヤメ。悪いが俺は本当に記憶喪失だ」

「「えーっと、そんなことはない(んだよ)よね」」

なんか凛様の苦し紛れの誤魔化しと、アヤメの再確認が奇跡の一致を起こしてますよ、でも全く喜べません、危機的状況です。

「そうだな。凛の方は取り敢えず置いておくとして、アヤメには辛いことだろうが俺が記憶喪失なのは本当だ、嘘でも冗談でもない。それとさっきはごめん、一度聞いて知ってたみたいだったからある程度覚悟ができてるかと思ったんだが、そんな覚悟出来るわけないよな。俺が悪かった許してくれ」

「じゃあ、私と結婚してたことも覚えてないの」

「いや、凛と同じ様なことをするのは止めろよ、それが嘘だってことは氷花から聞いて知ってるから。それにそうでなくてもその悲愴感じゃなくて、『これってチャンスだよね』って顔してたら1発で嘘だって分かるから」

そうですね、残念な美人とはこう言うことだって感じの顔してましたからね、まあ中身的にはそれぐらいが程度良い気がしますがね。普段のアヤメの雰囲気はちょっと出来る女感が出すぎてます。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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