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昔々ある所に

今回は中途半端な終わり方をしているので明後日の更新の時に一気読みすることをお勧めします。

零視点


俺は手を上げてゆっくりと葉炎に近ずく、氷花に頼まれてなかったら近ずいた所から居合で左腕を切ろうとしたんだろうが今は氷花に任せるだけだ。せめてもの支援として諦めた感じを出して裏がなさそうに見せる位だな。

「余程この娘が大事な様じゃな、妾とて鬼ではない、その意志をくんでやるのじゃ。お主の体を手に入れてもこの娘だけは殺さぬのじゃ。ありがたく思えよ」

「そうか、それはありがたいな」

アヤメの体を使って葉炎が自信を差し出しながら言ったことに、我ながら白々しい答えを返す。

《後は任せたぞ。氷花》

「任せるね」

そんな氷花の返事を聞いてから、俺が葉炎を取ると撮った手から熱が広がる様な感じがした後激しく後ろに引っ張られる様な感覚がして気付いたら燃え盛る神社の前に居た、いや、よく見ると神社の建物に一切の焦げ跡などがないため、燃えてるって言うより神社が炎を纏ってると言った方が正しいか?て言うかこれだけ燃えてれば当然だろうが暑いな。

「良し、成功ね」

さて、俺が目の前の神社に対して考えを巡らせていると後ろから聞き慣れた声がするので振り返るとそこには案の定氷花が居た。

「成功ってことはここに来るのが氷花の狙いだったのか?」

「そうね、ここは

「妾の世界じゃ。我が妹ながら食えないやつよの、こんなことを狙っておったとは」

ってことはここは氷花で言うとこの日本庭園に当てる場所ってことか、共通点は……あんまりないな強いて言えば和風ってことぐらいか。でもここに来て氷花は一体なにをするつもりだったんだ?

「お姉ちゃんが考えてることと私が狙ってることは違うね」

「ん?ここまでしておいて狙いもなにもないじゃろう。妾をここで打ち倒そうと言う魂胆意外になにがあるというのじゃ」

「違うね。私はここでお姉ちゃんと和解したいね」

そうだよな、いくらさっき『そんな心配はしないで思いっきり使ってくれて平気ね』って言ってても本心では和解したいよな。って言うかこの感じだと俺って半分位蚊帳の外なんだけど、まあ和解出来ればそれが1番だよな。


葉炎視点


氷花め、妾と和解じゃと、妾は妹にとって争う価値すらないとでも言うのか。………まあ良い、ここは1つ氷花の話乗るのも手じゃな、どっちにしてもこのまま戦えば妾の負けじゃ。乗るしかないのじゃ、まあ1回ぐらい難癖は付けさせてもらうがの。

「和解じゃと?出来ると思っているのか?」

「私は昔からお姉ちゃんが私のことを嫌ってたなんて知らなかったね。だから先ずは相互理解から始めたいね。第一歩としてお姉ちゃんが私のどんな所が嫌いか教えて欲しいね」

ほう、存外しっかりと考えておるな。それにこれなら上手く話を持っていけば氷花を追いつめられるのじゃ。

「妾が、お主を嫌う理由など決まっておろう。お主は知ってるはずじゃ、妾がどう呼ばれて来たかをな。そしてお主がどう呼ばれて来たかもな」

お主は最高傑作で妾は失敗作じゃ、忘れたわけではなかろう。

「そんなこと気にする必要ないね。そもそも最高傑作と言われた私も殆ど死蔵されてたね、失敗作と言われたお姉ちゃんと同じね。そもそもお姉ちゃんの制作思想に無理があったね」

まあ確かに、反動で死んでしまうとして殆ど使用されなかったのは妾もお主も一緒じゃな。じゃが、

「ふん、妾は危険物として封印同然の使いで最終的には盗まれたのじゃぞ、お主は切り札として大事に保管されてたじゃろう。そもそもそれでなくともお主は最強の刀として作られてるのじゃ、対して妾は素人でも扱える武器じゃ。姉妹であるかさえ怪しいじゃろう」

「そんなことないね。お姉ちゃんこそなに言ってるね、私は、氷花はお姉ちゃんの妹ね」

まあ、それはそうじゃな。確かにお主は妾の妹じゃな。そしてあの零とか言う氷花の使い手はこのことは知らんじゃろうな。

「そうじゃな。妾とお主は血の繋がった姉妹じゃ」

「血の繋がった?」

「あっ」

そうじゃよ、そう言う顔が見たかったんじゃよ。

「さて、お主の使い手も暇そうじゃからな、ここで1つ昔話をしてやるのじゃ」

「今はそんな場合じゃないね」

焦っておるのう、妾たちの本質は所詮物じゃ、じゃから妾たちに取って最も恐れることは使われないことじゃ。特に妾たちの様に使い手が限られる場合は特に使い手が居るのに使われないことがなにより恐ろしいのじゃろう。

「良いではないか、昔のことじゃ。とある妖怪が日本で暴れたのじゃ、しかし本来それに対抗するべき一族の者は運悪く皆物を作ったりすることにかけては稀代の天才が居たが戦闘力に優れた者は居なかったのじゃ。故に作ったもので足止めは出来ても倒すことも封印することも出来なかったのじゃ。そこで一族は考えて1つの案を出したのじゃ、『天才の手で弱い自分達でも戦える究極の武器を作って貰おう』とな。ちょうどその時戦いで都合の良い材料となるもう助からない虫の息の者が出たのも後押しして案は実行されたのじゃ、そう、 虫の息の少女から刀を作り出すという案がな」

「なんか嫌な予感しかしないんだが」

ふふふ、その通りじゃ、氷花もなかなか良い顔じゃな。

「おっと、少し間が空いてしまったのじゃ。さて、そうして出来た一振りの刀は非常に大きな欠点があったのじゃ、そう、素人が急に達人の如き動きをすればどうなるか、少し考えれば分かることじゃった。最も織り込み済みの欠点でもあったのじゃ、最初っからこの計画で2人死ぬことなどな。故にその死兵には今回の戦いで姉を刀にされた少女が立候補していたじゃ。それ故幼い少女が扱うためにその刀は小さめに作られた。そうして少女と妖怪は死んだのじゃ、そして、稀代の天才は死した妹をどうにか出来ないかと考えていた、しかし死者を蘇らせるなど出来ることではなかった、倫理としても、技術としても不可能じゃった。しかしそこで終わらないからこそ稀代の天才じゃ。『少女を刀にした俺が倫理など語る資格はない、俺がすることはなんの助けでもなくただ彼女を苦しめるだけの自己満足に過ぎないのかも知れん、だが俺は俺に出来る全てを成す』そう言って天才は自身の命と少女の亡骸から刀を創り出したのじゃ。償いとして少女の意思と出来うる限り力を持った最強の刀を作り上げたのじゃ。どうじゃ、面白かったかのう」

これは秘匿された木崎家の歴史じゃからな。零も知らずに居たじゃろう、そして氷花も言わなかったじゃろうな。これを言えば刀として使われなくなるじゃろうからな。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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