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地雷にジャストミート

大晦日と元日は更新できるか微妙です、でも最善は尽くして行きたいと思います。

時は少し遡り

零視点


姉妹の再会を見守っていたがアヤメが

「そうか、ならば言わせて貰うのじゃ……………………妾はずっとお主が嫌いじゃったよ」

いきなりそんな事を言ってアヤメが氷花の前まで一気に移動して刀と剣を振り下ろす。氷花は突然のことに反応出来てない、このままだと氷花が切られると思い【神速】を発動させて氷花をかばう様に抱えて逃げよとしたが流石に振り下ろされたのを見てからでは逃げ切れず、背中を切られる。

「グチャ」

「あっ」

背中に激痛が走り意識が朦朧とする、無様な悲鳴を上げなかった俺を褒めてあげたい。体が動かない、脊髄をやられたのか?それとも単純にダメージを受けすぎた?傷が治らない?氷花の【再生】が無効化されてる?氷花が泣いてる?守れなかったのか?考えが纏まらない。声もろくに出ないな。

「氷花…無事…か」

蚊の鳴くような声でどうにかそれだけ言って俺は意識を手放した。




「良くも………で好き………て……たね」

誰の声だ?

「アヤメに意識………たふりをしたって私の………止まらないよ」

さっきと違うこの声は凛か。

「少し幼女は黙ってて」

こっちは違う、でも懐かしい声だな。

「………少しだけ黙っててあげるよ」

そう言えば俺は切られたんだっけ。

「フン」

ああ、この声はアヤメか。

「零君!意識が戻ったね」

「氷花、ありがとう。助かったよ」

「良かったね、本っ当に良かったね。そうね、ジャミの所まで下がって治療を受けるね、きっとすぐ良くなるね。…?零君?」

心配してくれてる氷花には悪いが、あの凛の雰囲気は尋常じゃないからな、ゆっくり下がってる暇はなさそうだ。確かに完治してない背中からは当然激痛が走ってる上、意識は未だはっきりしないが、今凛を放置したらなにをするか分からない。戦うなんて言えば氷花は絶対反対するだろうからやりたくないが強制で刀形態にする。所有者権限でこのぐらいは出来る。

「零君なにしてるね、あとは凛ちゃんに任せるね」

《このまま凛を放置したらなにするか分からないから少し凛に俺が平気だってことをアピールしないと不味い》

「だからって戦う必要なんてないね」

不味いな。またアヤメが動き出しそうだ。

「ふぅ、下らない邪魔が入ったのじゃ。さて、攻撃の話じゃったな、それなら

仕方ない。氷花には悪いがここは無理をさせて貰うとするか【神速】。

「関係ない。今度は俺が攻撃だからな」

なるべく背中に負荷がかからない様にアヤメの左手に向かって刀を振り下ろす。

「ギッ」

「固っ」

おいおい、万全からは程遠いとは言え今のを骨の硬さで止めるなよ。

「フフフ、ハハハ、お兄ちゃんがもう大丈夫なら遠慮する理由なんて1つもないよ」

全方位から魔法が一斉に飛んで来るがきっちり俺が通れるスペースは開けてくれているのでそこを通って逃げ出す。俺の【気配探知】からすると凛の魔法は全部当たったみたいだけど、それを受けてもまだアヤメがピンピンしてるんだよな。でも俺が与えた左腕の傷は治ってないみたいだし治癒系の能力はなさそうだ。それはさて置き、凛が暴走しない様に取り敢えず声かけとくか。

「悪い、心配かけたな」

「『心配かけたな』じゃないよ、今も心配よ。お兄ちゃん頼むから無理しないでよ」

「あー、何時もの喋り方じゃないんだな。あの感じ結構好きだったんだが」

「茶化さないでよ」

と、取り付く島もねえな。

「楽しく兄妹喧嘩とは余裕じゃな。それに怪我人は寝ておれ、妾が楽にしてやるのじゃ」

「悪いが御断りだ」

「いや、お兄ちゃんは早くジャミの所に行ってその怪我を治して来てよ」

そうは言われても氷花の姉を持った俺の従姉妹なんだから引いて凛に任せるって訳には行かないだろ。だって

「俺が怪我を治している間に凛は魔法でアヤメや氷花の姉を跡形もなく消し飛ばそうって魂胆だろ。兄に妹の考えることが分からんとでも思ったか」

「そんなことないよ、葉炎は【不壊】持ちみたいだしね」

「それはこの体のことは消し飛ばすって言ってる様にしか聞こえんのじゃが」

その通りだろうな、まあ凛なら【不壊】だろうと壊しそうな気がしないでもないがな。今更ながら氷花の姉は葉炎って名前なんだな。

「当然よ、昔からお兄ちゃんに色目を使うアヤメは嫌いだったよ。そこに都合良く消し飛ばす理由が付いたたんがからもう答えは1つしかないよ」

「この体は気に入っておるし消し飛ばして欲しくはないんじゃがな」

「凛、頼む。氷花は姉と会えて嬉しそうだったろ?それに俺だってアヤメに聞きたいことも………凛、大丈夫か」

話の途中から急に凛が俯いて動かなくなってしまった。

「だからよ」

「え?」

「だからこそ嫌いなのよ。氷花ちゃんは会えてあんなに嬉しそうだったんだよ、なのにこいつは殺そうとしたよ、姉妹なんだよ、会えて本っ当に嬉しかったはずだよそれなのに……氷花ちゃんの目の前でお兄ちゃんを切ったよ。アヤメだってそうよ、いつもいつも私からお兄ちゃんを取ろうとする。恋人になれる男の人なんて他にもいっぱいいるよ、でも私のお兄ちゃんは一人なんだよ、他にいないよ」

ああくそ、完全にやらかした。今凛に暴れられたら止められんぞ。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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