愛はシュワルツシルト半径を超える
遅れてすいませんでした。明日は火曜日ですが更新するんで許して下さい。
時は少し遡り
葉炎視点
ケーソンと分かれて大方船を調べ終わったから待ち合わせの場所でケーソンを待って居るのじゃが、結果は惨殺死体こそあれどこれと言った物は見つからないと言う有様じゃ、まあ唯一分かったことと言えばこの船が食料品を運んでいたことは分かったんじゃがな後はケーソンの方に期待じゃな。
「遅れてすみませんボス、コッチには特になにもありませんでした。どうして奴はこの船を襲ったんでしょうかね?」
「ご苦労なのじゃ、こっちも特にはなかったのじゃ。じゃが襲う理由もないのに惨殺死体がこれだけ転がっていると言うことは暴走したんじゃろうな」
「そう……ですね。この暴れっぷりから言ってもその可能性は高いですね」
仮に暴走したとしてなぜ暴走したのじゃ?この船は唯の食料の輸送船にしか見えぬ、やつが暴走する様ななにかをしていたとは思えぬし暴走する様な物も積んでないのじゃ、ん?
「何者かがかなりの勢いでこっちに飛んで来るのじゃ」
「この船を調べに来たのかもしれませんね、ここは逃げませんか」
「この船の様子からすると流石に速すぎると思うのじゃが可能性は捨てきれんのじゃ、どっちにしろここで調べることももうなさそうじゃしの、逃げるとするかの」
隅から隅まで調べたとは言えるほどではないのじゃがまあ十分じゃろう。などと考えていたらケーソンの奴は既に甲板に出ておるのじゃ。
「ボス、速く逃げましょう」
「逃げ足の速い奴じゃな、それなりに余裕を持って感知した故そう急がずとも大丈夫じゃ。そうじゃ、折角じゃし移動してる奴を確認しておくのじゃ。此奴かなりのスピードを出しておるからの、相当な実力者のはずじゃ」
「まあ、ボスがそう言うなら従いますよ」
そんなことを言ってケーソンは船から飛び降りたのに続いて妾も飛び降りるのじゃ。
「さて、あとは待ってれば時期に来るはずじゃ。さて、少しでも頑丈な奴なら良いのじゃがな」
「ボスを使えるぐらい頑丈な奴ですか?こう言ってはなんですがそう居ませんよ」
夢を壊す奴じゃ、それに妾は使用者を使い潰せば結構使い手は選ばんのじゃがな、使い潰すにしても多少は耐えれる物じゃないと不便なだけなのじゃ。
「来たのじゃ!こ…これは凄いのじゃ。ケーソン妾はこれから刀に戻るのじゃ、そして刀に成った妾を奴に向けて思いっきり投げるのじゃ」
そう言い終わると同時に刀に成る。
「ボスがそんなに興奮するとは余程凄い奴見たいですね、それじゃあ遠慮なく投げさせて貰いますよ」
そう言ってケーソンは妾を掴んで投げ飛ばそうと構え、見えて来た所で思いっきり投げとしたのじゃ。よし、良いルートじゃな、
「えっ」
良し、ナイスキャッチじゃ。後は体を乗っ取れば完璧じゃ。
「こりゃあ、日本刀か氷花にソックリだな」
ほう、妾の妹を知っているとは都合が良いのじゃ。
「ふふふ、うまくいったのじゃ、それになにやら妹のことを知っているオマケも付いて来たし付いてるのじゃ」
「オイ、こんなバカでも一応は俺の主なんだ。開放して貰えないか?」
「する訳ないじゃろ。と普通なら言うんじゃが、お主は妹のことを知っている様じゃからな、妹に付いて有益な情報を寄越せば考えんでもないのじゃ」
まあ、こんな頑丈で良い体を手放す気は一切ないのじゃがな、
「分かった。そもそもコッチには選択肢もないしな、それじゃあ確認させて貰うがあんたは『葉炎』氷花の姉妹刀ってことで良いんだな」
妾のことも知っている様じゃな、こ奴どっかであったことあったかの?
「よく知っておるな、ああ、お主確か……シャープ・ゴールドじゃったかかなり昔に会ったのう」
「一度だけな。まあ良いそれで氷花の情報だな、まあそんなに詳しい訳じゃないが知ってる限りを話そう。あんたが盗まれたから木崎家では色んな物の保管をより一層厳重にした。その中には当然氷花も含まれていた訳だ、そして木崎家の中で最も厳重に保管できる場所と言えば」
まさか妾が盗まれた影響がそんな所に出ていたとは知らなかったのじゃ、とは言え木崎家が厳重に保管すると言えばまああそこしかないの。それにしてもラクタ村に行きたいのじゃ。
「封保山じゃな」
「その通りだ、俺はその時は既に封保山に封印されてたからな。氷花が封保山に来たのは分かったさ。と言っても大体100年位はなんもなかったんだがなそれが変わったのが約20年前だな氷花を使える男が生まれた訳だ」
「ありえんのじゃ、妹を使えば一瞬で魂が砕けて死んでしまうのじゃ。多少強くとも数分しかもたんはずじゃ。妹は刀として強さを追い求めすぎて人の身では反動に耐えられない欠陥品、そのはずじゃ。あとラクタ村に行きたいのじゃ」
ん?なんで急にラクタ村に行くんじゃ?いやまあ、そう思ってるのは妾なんじゃがな……いや、妾じゃないのじゃ。これは恐らくこの体の意思じゃな。
「お前、乗っ取り不完全じゃねーか」
「うるさいのじゃ、兎に角ラクタ村に行くのじゃ。妹の話は途中でも出来よう」
「これが愛の力ってやつかね〜、重すぎてブラックホールに成りそうだが」
「下らんこと言ってないで速く妹の話を聞かせるのじゃ。零君、今会いに行くのじゃ」
この体、やっぱり辞めた方が良い気がして来たのじゃ。
最後まで読んで頂きありがとうございます。




