綺麗なお辞儀をした、しかしなにも起きなかった
これから年末年始にかけて少し更新が不定期になるかも知れません、出来るだけ更新を乱さない様に努力して行こうと思います。
フレイム視点
イドラ商会に襲われる可能性か、確かにジャミが言った通りしばらくは組織の立て直しや後始末とかもあるだろうし、襲って来ることはないだろうけど、今後一切干渉がないって可能性も考えずらいよな。
「なあ、イドラ商会はどの位で立て直しを終えると思う」
「さーねー、まあ2つも拠点を引き払ったんだから一朝一夕には行かないだろうね」
「どの位かかるにしろもう関わりたくはないんだよ」
あれ、なんか零が静かだな。もしかして眠いのか?
「なあ零、眠いのか?」
「いや、別に眠くはないぞ。て言うか唐突だな」
話してる感じは眠そうには感じないな。
「いやまあ零の反応が薄かったから気になってな」
「そうか?まあ俺としては凛と同意見かな」
「そーだね、私としても出来れば関わりたくないね」
うすうす感じてはいたが零達は人助けって言うより、俺を助けるとか、露払いって感じだよな。まあそれが生き方としては正しいんだろうな。まあ俺もああ言う困ってる人をこの目で見ると助けたいって思うけど、今回みたいに切っ掛けがなければ裏路地なんて行かなかっただろうしな。
「まあ零たちの言ってることは分かるがここまでやったらもう後戻りは出来ない、と言うかイドラ商会が見逃してはくれないだろ」
「だろうな、まあ騎士団に話を通して、そこで上手く騎士たちがイドラ商会を壊滅させてくれるとありがたいんだがな」
「そうは言っても騎士団が動くには最速で行っても2週間、普通に行っても一ヶ月は掛かると思いますよ」
あっ、ガッツが敬語になってる、一体どう言う基準なのか謎だな。
「面倒臭いんだよ。組織の本部が分かれば魔法で跡形もなく消し飛ばしてやるんだよ」
「んー、跡形もなく消し飛ばすのは不味いかな、こっちが犯罪者になっちゃうからね。それに本部を潰してもこー言う裏組織ってのは比較的直ぐに立ち直る物だよ。それに、下手に頭だけ潰すと残った組織がメチャクチャな動きをする可能性もあるしやめた方が良いだろうね」
うわぁー、頭を潰しても襲い掛かって来るとかゾンビ以上の生命力だな。
「まあ多少の残党は仕方ないだろ。絶対とは言わんが騎士団が討伐しても残党はかなりの可能性で出るだろうな。特に今回は表でも大きな商会だから『俺は真っ当な商売のことしか知らなかった』ってしらばっくれられるとかなり面倒だろうしな」
「そう考えるとかなり面倒だよ」
「あー、これもどっかの誰かが酒に酔って適当なことを始めるからだね」
あれ、なんか話の風向きが良くないな。
「しかし、その行動で救われた人も居ますし、これから被害にあう人達も減ると思いますし人助けと思えば悪くないと思いませんか?」
「別に人助けがしたいって言う訳でもないしな」
「まー、ただ働きよりはマシかな」
「全く興味ないんだよ」
予想はしてたが酷い答えだな、特に凛ちゃんはもはや清々しささえ感じさせる言い切りっぷりだし。
「あっ……はい…そうですよね。興味ないですよね。で、でももしかしたら国から褒賞が出るかも知れませんよ」
「褒賞か、生活費の足しになるな」
「うーん、新しい服でも買ってみようかなー」
「貰えるものは貰っておくんだよ」
おーい、まだ貰えるって決まった訳じゃないぞ。それに零達の実力なら金を稼ぐのぐらい楽勝だよね。
「なあ、分かってるとは思うが貰えるって決まった訳じゃないからな。それに貰えなくても俺の所為じゃないからな」
「そのぐらい分かってるよ、でも貯金は多い方が良いだろ」
「そーだよ、いつ何時稼げなくなるか分からないんだし。それに俺は不老だからな、どれだけ稼いでも死ぬまで安泰ってことはないんだよね」
なるほど、寿命の違いか。確かに零達はどんなに稼いだ所で一生かけても使い切れない大金って言うのは理論的にありえないのか。
「お金は大事なんだよ、お金がないとお兄ちゃんを養えないんだよ」
「俺は妹にたかるようなクズじゃないぞ」
「私としてはむしろ、財布の中を全部持って行って『足りない』って蹴飛ばすぐらいでも良いんだよ」
酷えな、絶対それ零じゃないだろ。どこのどいつだよ、
「どこが良いんだよ、どこが。て言うか凛にそんな事をする奴がいたらミンチにする自信があるぞ」
「まーまー、変態は置いておくとして、………なにを話してたんだっけ?」
おい、思い出すんじゃない。
「確か褒賞が貰えるかもって話だったな」
「その前は、人助けに成ったって話だよ」
ヤバい、次だ。こうなったら
「その前はイドラ商会の残党が出るだろうって話だな」
気付くなよ、敢えて俺が飛ばしたことに気付くなよ。
「そーのーまーえーにー、あるよねぇー。フレイムくん」
なにがフレイムくんだよ、いつも以上に伸ばしやがって、
「はい、この面倒な事件の発端は私です。申し訳ございませんでした」
俺は綺麗なお辞儀をする、礼節に厳しいフェル共和国出身舐めんな。
「そう言えば凛の登場でフレイムへの追求は流れてたな。ちょうど良い機会だ、その主人公体質を叩き直してあげよう」
「お兄ちゃん、ついでに私を叩きのめしても良いんだよ」
「凛ちゃんは、ブレないねー」
あっ、これは死んだな。
最後まで読んで頂きありがとうございます。




