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情報が無いことも情報の一つだ

今回は長くなりそうだったので中途半端な所で終わっています。次の投稿は出来るだけ急ぐので二話ためて読むのも手かもしれません。

目を覚ますと氷花はすでに起きていた?で良いのか分からないが日本刀状態で立て掛けてあったのでとりあえず、手に取って

「おはよう」

と声をかけてみる。

「お、おはようね」

もしかして起こしてしまったのか。いやでも昨日は日本刀の状態じゃ疲れが取れないって言ってたよな。

「よく眠れたか」

「悪くはなかったね」

微妙な答えだな。まあ、元気そうだし深く気にすることでもあるまい。

「そうか。それなら朝飯食べて、冒険者組合に行こう」

俺がそう気合いを入れたのに

「またテレジアさんに捕まらないと良いね」

そう言う不吉な事を言うのはやめてくれ。




テレジアさんは宿の仕事があってこちらに話しかけて来なかった事もあり何事もなく朝ごはんを食べ終え、冒険者組合に向かう。場所はテレジアさんから聞いているので問題ない。

《なかなか大きな建物だな》

外観は木造三階建てで、看板が出ていなければサイズ以外は周囲の酒場やめし屋と変わりない。

「むしろ、大きいだけね」

身もフタもないことを言われているが中に入れば、武装した人がひしめきあっていて、奥のカウンターには受付嬢さん、壁側には掲示板があると言う。完璧な冒険者組合だ。

《イメージどうりだな》

とにかくカウンターに行きたいが朝の時間帯だからか並んでいる。

「少しでも列が少ない所に並ぶね」

《そうだな、それよりすごい注目されているんだが》

理由は着流しの物珍しさからだろうが言い方に気をつけないと氷花を傷つけかねない。

「確かに注目されてるね。以外と閉鎖的な組織なのかもしれないね」

ここは物流の中間点だからそれはない。

《いや、これはきっと氷花のデザインした着流しがカッコ良いから注目を集めているんじゃないか》

ちなみに着流しのデザインは昨日今日どちらも黒地で昨日は銀の龍、今日は赤の花だ。

「みんな見る目があるね。あと、モデルも良いね」

いかん、このままでは日本人特有の褒め合いが始まってしまう。

《ありがとう氷花》

コミュ力があれば違うのかもしれないが、ここは少し強引にぶった切るしかない。

「どういたしましてだね。あと、もうじき番が来るね」

さっきから見ていると基本的に依頼の紙とカードを受付嬢に渡してはんこを押しているだけなので進みが早い。

「お次の方どうぞ」

受付嬢さんに呼ばれたのでカウンターに行く。

「冒険者登録をしたいんですけど」

「分かりました。奥の登録室に行ってください、道はあの矢印通りに進めば大丈夫です」

と奥の看板を指して言うので問題なさそうなので、

「分かりました。ありがとうございます」

と言って矢印にしたがって進むと登録室とふだのついた扉が見えたので、とりあえずノックする。

「はーい。冒険者登録の方ですねどうぞ」

と言う声が聞こえたので部屋に入る。

「失礼します」

「ちょっと待つね。今きずいたけど普通すぎるね」

少し待て氷花何を言っているんだ。

「そちらに座って下い」

《すまん氷花。あとでな》

「はい、失礼しいます」

混乱しかけたが、何事もなく座る。

「それでは、冒険者組合のシステムを説明したいと思います。第1に、冒険者組合は各国が作っている機関で、ない国もあります。ですが、ある国であればシステムは統一です。ちなみに国家間の移動は基本的に一般人と変わりません。第2に、ランク分けですが、低い方からH〜Sとなっています。ですがHランクは雑用専門のランクなので、この後の簡単な戦闘試験の結果次第ではGランクからとなります。昇格の方法は一定数の依頼をこなした上でテストを受けると昇格出来ます、テストの内容はそれぞれ受ける時に聞いて下さい。第3に、依頼の受け方はロビーの掲示板にある自分のランク以下の依頼書を一枚取って冒険者カードと一緒にカウンターの受付嬢に渡せば受理されます、受理されたら。依頼書とカードが返されます。第4に、報酬の受け取り方は依頼を終えて、カードと依頼書をカウンターの受付嬢の渡せば受け取れます。また、依頼のない単純な売却はカウンターの受付嬢に声をかけて頂ければ買取室に案内されるのでそこで行って下さい。最後に緊急時の強制招集についてですが、危険度の高い魔物が街に迫るなどの緊急時に冒険者を緊急招集する場合があります。ただし、戦争はこの場合の緊急時には入りません。逆らった場合は組合長がペナルティーをかします。ここまでで質問はありますか」

俺は特に質問がなかったので氷花に聞いてみるがないようなので。

「特にありません」

「分かりました。それでは、こちらの記入と、身分証の提示をお願いします。」

と言われたので異世界人の身分証を出しながら出された書類を見る。内容としては登録名と戦い方を書くだけだったので本名と(日本刀を使って戦う前衛)と書いて提出する。

「お願いします」

すると職員の人は

「少し待っていて下さい」

と言って奥に行ったのでさっき氷花が言ったことを聞く。

《すまん氷花なんだ?》

「いや、ここ最近余りに普通すぎてつい突っ込んじゃっただけね」

普通なんだからいいじゃないか。

《まあ、いいことだろ》

「いや、おかしいね。いくら知識は消されてないとはいえ零君は記憶を消されてるね。もっと不都合があるべきね」

そう言われれば記憶喪失で困ったことがない。

《確かにそれは》

おかしい。と言おうとしたら。

「お待たせしました。何か考え事ですか?」

どうやら作業は終わってしまったようだ。

《氷花。それは後で考えよう》

「大丈夫です」

それぞれに答える。

「わかったね」

「そうですか。それでは、試験に移りたいと思います。落ちてもHランクにはなれます。気楽に受けて下さい」

いろいろと面倒なことになりそうだ。

ちなみに朝の氷花が日本刀になっていたのは主人公に抱き枕にされる気恥ずかしさに耐えられなくなったためです。

改善点、要望があったらお願いします。

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