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二章 ⑦新アビリティ獲得

テレレテッテレー


ハイゴブリンを倒して一息つこうとする俺の頭の中で、突然某RPGの様な効果音が鳴り出した


“新たな功績が確認されました。新しいアビリティを解放します”


新しいアビリティ?

アビリティを得たって感じはしないけど、一応確認してみるか


シノミヤ=ケンイチ


年齢 17

性別 男

職業 勇者(笑)

レベル 30


HP 857

MP 4532


ステータス

ATK 152

DEF 183

AGI 272

TEC 293

LUC 359

MAT 287

MDF 265


アビリティ

『魔法適性』

『魔眼持ち』

『魔法創造』


称号

殲滅者(ジェノサイダー)

『救命士』


相変わらずのチートっぷりだった

よく見るとアビリティ欄に新しいものが見える

魔法創造?どんなアビリティだろう?


どうにかして調べられないかと探していたらズボンのポケットが振動し出した


……嫌な予感がする

出来れば無視していたかったが好奇心には勝てず、ズボンのポケットの中から“それ”を取り出す


それは、トイレで粉々にして投げ捨てたはずのスマホだった


そのままにしていても仕方がないのでかかってきている電話に出ることにした


「も〜♪大事なスマホを壊しちゃダメじゃないか♪」

「……なんで壊したはずのスマホが、新品同然で俺のポケットに入ってるんだよ」

「こちら側で無限1UPしてるからね♪」

マ○オか


閑話休題


「今、このタイミングでお前が俺に電話してきたってことは…」

「うん♪新しいアビリティの説明をするために掛けたのさ♪」


まぁ、そうだとは思ったが、こいつのテンションの高い喋り方はどうにかならないものだろうか?


「こいつはどんなアビリティなんだ?」

「読んで字の如く、魔法を創るアビリティだよ♪」


やっぱりそうなのか

それにしても魔法創造かぁ

夢が広がるな


「あ、もちろんこのアビリティにも制限があるよ♪」


……俺のトキメキを返せ

…ん?


「そういや、『魔眼持ち』が戦闘中に発動しなかったんだが?」


確か制約は『本人の戦う意思』だったはず、なぜさっきの戦闘で発動しなかったんだ?


「あ、それは僕が寝ぼけていて制約を『右目が疼く…』と叫ぶことにしちゃったからだねぇ♪」


なんてことしてくれてんだこいつ!?


「ふざけんな!そんな恥ずかしいことできるか!?」

「できるも何もやらなきゃ発動しないしさ♪」

「じゃあ今すぐ元の条件に戻せや!」

「一度決めた制約は変えられないんだ♪」


……このクソ野郎がぁ

もういい!こっちは絶対に使わん!


そんなことよりも今は『魔法創造』についてだ


「今度はどんな制約がついてるんだ?」


ふざけた様なやつだったらマジで許さん……!


「今回は制約というより回数かな♪一つの属性につき一つずつ魔法を作成することができるよ」


ということは、火、水、土、風、光、闇、回復、無、の8種類か


「一度作った魔法は変更できないから気をつけてね♪」


設定は慎重にしなきゃな


「説明はこれで終わりだけど何か質問は…」

「ないから、もう切るぞ」


ブチッ


すぐに電話を切らなくなったあたり成長したと思う


それにしても、魔法創造かぁ

どうせなら強力なやつを作りたいなぁ


「勇者様〜、大丈夫ですか〜?」

「大丈夫なら返事しなさーい」

「だ、大丈夫ですか?」


新しく作る魔法についてあれこれと考えていると、上から三人の声が聞こえた

そろそろ戻ってやらないとな


「『位相変更(テレポート)』!」




「よっしゃぁぁぁ!念願の馬車だぜ!」


その後、無事に帰ってきた俺たちは老人から馬車を受け取っていた


「これで旅が楽になりますね〜」

「だな!」


さて、次はどこに行こうかな?


「ゆ、勇者御一行様!」


先ほど俺達に馬車を届けてくれた老人が、息を切らせながら走ってきた


「どうしたんだ?そんなに慌てて」


その老人は一旦息を整えると、俺たちに向き直り告げた


「お、王都が魔物に襲撃されています!」



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