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二章 ③勇者一行は村を救うことになったようです㊀

「や、やっと着いた……!」


俺らは王都から離れたリウラルという村に来ていた


俺は王都に帰ろうといったのだが、非常識と言われお叱りを受けてしまった

解せぬ


「いやー、ここまで来るの大変だったなー」

「いや、あんた、私が引いていた荷車に乗っていただけじゃない」

「お前と旅をすることに疲れたんだよ」

「さっさと降りろ」


ドカッ


荷車から蹴りおとされてしまった

その上、落ちた先に、手のひらサイズの石が転がっていて頭を強打してしまった


「いってぇな!何しやがる!」

「だ、大丈夫ですか!?頭からドクドク血が出てますけど!?」


ああ、ドロシーは今日も優しい

どっかの誰かさんとは大違いだ


「なんか言った?」

「いえいえ、滅相もございません!」


危ねぇ……

こういう事はやけに鋭いからな


俺は頭に『欠損回復(ヒール)』をかけつつも、内心冷や汗をかいていた


この『欠損回復(ヒール)』も最初見たときは傷口の逆再生みたいで気持ち悪かったが、慣れたものである


「そう言えばこれからどうするんですか?」


そう言ってくる銀髪の少女は危険人物(ストーカー)から美少女ミツキに格上げされた


もっとも、俺の風呂を覗こうとしてくるのはどうかと思うが

普通こういうのって逆じゃない?


「ああ、そう言えば考えてなかったな。そうだな……宿屋に泊まって寝るか」

「いや、あんたは働きなさいよ」


一喝されてしまった、当然である

たが、俺の心はこんなところで折れたりなんかしない!


「ふざけんな!俺はみんなのためを思って日々荷車を守っている、立派な勇者(ニート)なんだぞ!」

「……“にぃと”っていうのが何かは分からないけど、あんたがくだらないことを言っているのは分かったわ」


失敬な、俺は本気で言っているのに…


「……宿屋で一緒に寝る?……ハッ!

もしかして勇者様は私とあんなことやそんなことを!?いや、でもまだ心の準備が…」

「いや、そんなことを全く言ってないから」


なんでミツキはこうもアグレッシブなのだろうか?

まぁ、可愛いからいいんだけど


「み、皆さん!一旦、村の中に入りましょう!」


必死に、みんなをまとめようとしている姿が何とも男心をくすぐる

……相手も男なのだが


「そうね、一旦村の中に入ってから考えましょう」

「そうだな、とりあえず休みたい」

「私は勇者様と一緒ならどこでもいいです!」


一応、みんなの意見は同じようだ

まぁ、話は色々とあるだろうが村の中に入ってから考えることにしよう



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