雪虫
なんとか間に合いました!
急いで書いたので、変かもしれませんが…大目に見てください!
雪虫とは、冬に現れる、小さく、口などに入ってくる時もある虫。
「おはよございます」
ガラガラと写真部の部室を開けると、いきなりパシャリと写真を撮られた。
「……部長、何撮っているんですか?」
「雪虫にたかられている、哀れな後輩だよ~。でも…それはたかられすぎだよ…」
先輩は、僕の体についた雪虫を払っている。
雪虫は、人の体温で死ぬ。
僕の寿命はあと1か月。
最後は雪虫みたいに、人の体温を感じながら死にたい…。
「…部長」
「ん?」
「ありがとうございます」
「こんぐらい、気にしないの~」
先輩は僕の背中をバンと叩く。
雪虫は冬にしか現れない。
でも僕に次の冬はない。
雪虫が全部いなくなったら…僕も死ぬのかな?
僕は、後ろを向いている無防備な先輩を抱きしめた。
「な、何!?」
「寒いので温めてください」
「す、ストーブあるでしょ!」
「もう少しだけ…このままでいさせてください」
「……もう少しだけだよ」
出来るのなら…もう、このまま死にたい。なんて言ったら、先輩は迷惑かな?