日本復興
ザ、ザザ...こ...ザ...こちらは…国営ギルドです...
大地震が起きてから二日が経過いたしました…
現在...ダンジョンと塔の出現を確認…
国民の皆様は…各役所へ行くようお願いいたします…
お手持ちのダンジョンカードを...ギルドへ登録して下さい...
また...当国は可能な限り建物の復旧...およびダンジョン攻略を進めます...
国民の皆さんの安全を願っております...
繰り返します...
楓「んー!よく寝た!今日は何するんだろう...」
楓「零どこいるのかな...?」
『お、起きたか、おはよう。』
楓「あ、いた。まさかずっと起きてたの?」
『ちょっといろいろ試しててね、気づいたら朝だった☆』
楓「あんた昔から作業に没頭して倒れてたでしょ、とりあえず飲み物飲んどいたら?」
『それ言われるとなんも言い返せねぇ~...わかったよ、休むって。』
楓「わかったならよし!んで、今日は何するの?」
『今日は博がギルド立ち上げたみたいだからダンジョンカード登録しに行くよ、』
楓「もう!?早くない!?」
『あいつ仕事だけは早いんだよね...』
楓「というか前から思ってたけど首相と零ってどういう関係なの?」
『うーん...ゲーム友達かな、一年前にTAROで知り合ってね。』
楓「首相がゲーム...いやでもあの性格なら考えられるか...ってなに納得してんだ私!?」
『まぁまぁ、細かいことはいいじゃないか、東京ギルドに行ってみようよ』
楓「まったく...」
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東京ギルド前_
『これまたすごいの作ったなぁ...』
楓「これ一晩で作ったなんて信じられない...」
博「やぁ二人とも!待ってたよ☆」
『一体何のスキル使ったんだよ首相...』
博「知っているだろう?ご存じの通り【統括】だよ」
『まぁ職業が【統領】だからな、統領でもあり頭領ってか。』
博「正解!ということで本題へ入ろうか」
博「二人ともこっちへおいで」
『これは…ランク測定器か』
博「楓君、この装置に手をかざしてごらん」
楓「わかりました...」
ブゥン...
楓「わっ、なんかステータスとかいろいろ出てきた、」
博「これでステータスを測り、国の機関に登録する、それによってダンジョンカードが身分証代わりになるんだ。」
『なるほど...ダンジョン資源を使えばこんなこともできるのか。』
博「その雰囲気は…もうアカウント連携はしたのか。」
『あぁ、ただステータスが高すぎたからデバフかけてるけどな。』
博「まぁ君はもうBランク相当だからね、封じないと歩く兵器だよ」
『そりゃひどいって、まぁ否定はしないけど』
楓「アカウント連携って昨日言ってたやつ?」
『そう、やってみたらステータス高すぎたから今常時デバフかけてるんだよ』
楓「また知らないところで変なことを...」
『そういえば首相はアカウント連携したんですか?』
博「あぁ、本垢だとなんか不安だから今はサブ垢でログインしてるよ」
『そういうことですか、まぁサブ垢だとしても絶対C級はいってるか...』
博「とりあえず今後は国の復興を進めていくよ、そのために君たちには魔石をとってきてほしい。」
『もう集めてますよ。どうぞ』
博「っはっはっは、さすがだ零君☆」
楓「これって...スライムとかからドロップした謎の石?」
『そう、魔石はめちゃくちゃエネルギーを持ってて、割るとすごい熱を放出するから、ゲーム内では発電に使われてたんだ。ほかにも電池みたいに使ったりもできるね。』
博「そうそう。とりあえずは国からも魔石の回収依頼を出しておこう。ギルドとしての大仕事だ、っはっはっは」
『ってことは仕事も増えるから少しは日本も復興するか。』
博「いっただろう、生まれ変わらせると。ここから日本は変わるぞ☆」
楓「陽気な首相だなぁ…」
『俺たちがダンジョン攻略する以外になんかやっといたほうがいいことはある?』
博「うーん、それじゃぁ一か月後ぐらいに各国の首脳たちに会いに行こうか」
『了解しました、セドリックあたりがいいですかね。』
楓「まって今アメリカの大統領の名前聞こえたんだけど!?」
博「大丈夫、僕もついていくから☆」
楓「そういう問題じゃない...」
『まぁ俺と幼馴染になったのが運の尽きさ、これからは覚悟しときな☆』
楓「もう嫌だ...疲れたよぉ...」




