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総喰の悪魔  作者: ブロッコリー
第1章 少年達は誓う、悪魔への復讐を
2/12

第2話 再会

第2話再会を投稿しました!!ちょっとここの話長すぎん?とか思う箇所があると思うのですが広い心でお読みください。ここはリオン達の運命が決まる大切なところです。楽しんでね!

目が覚めるとそこは見覚えのない建物だった。

俺はベットの上にいて目の前には父のオルリオいた。目元が赤い、さっきまで泣いていたのだろう。

隈もできている、かなりやつれているみたいだ。

それもそのはず。なぜなら母さんが死んでしまったからだろう。

辛い、悲しい、俺の心の中はそれだけでいっぱいだった。父もそうだろう。握っている拳が震えている。普段の父とかなり様子が違うので俺は少しビビっていた。

哀しんでいるような怒っているようなその2つの気持ちが混ざりあっているようだった。

オルリオ「リオン、母さんのことだが…」リオン「いい、知りたくない」あぁ、なんで反抗してしまったんだろう。

なんでこんなことしか言えないのだ…父さんは母さんのことでいっぱいいっぱいなのに…。

俺はまだ子供だ。幼い子供。父さんは母さんだけでなく俺のことも考えなければいけない。なのに俺は自分のことで精一杯だ。

もう思い出したくない。あの時の感覚がまだ残ってる。どんよりと思い空気。

さびた鉄の匂いが充満した部屋。母さんの悲鳴、骨が折れる音、食われている音。早く消えてほしい。もう、忘れたい…まだ、おでこが冷たい気がする。

母さんが最期にキスしてくれたところ。ここを触ると何故か少しだけ安心する。

母さんが近くにいるように感じる。沈黙が流れている。俺があんな返事したから父さんは困っているんだろう。リオン「ねえ、父さん…ルルやマイル達は無事?」今は母さんが死んだという悲しい気持ちに浸っておくべきだと思う。

だけどなによりも俺はあいつらが心配だ。俺と別れたあと家に着けたのだろうか。家に着いたとして無事なんだろうか。

オルリオ「2人とも無事だ。ただ、親御さんは両方とも死んだみたいだな。うちの班の兵士が向かったころにはすでに殺されていたらしい。すまなかった…守れなくて。不甲斐ない父だ。いつも男なら弱いやつを守れ。だとか言っていたのにいざ出番がくるとこのザマだ。

良い父親とは、いえねえよな…家族を守ることすらできない。ただの臆病者だ。」リオン「母さんを襲ったあの化け物はなんなの?あれが悪魔…?」

オルリオ「そうだ。悪魔とは人の血肉を欲する化け物だ。ここ数百年間目立った行動は見られなかったから油断していた。

この国は5つに分けられているのは知ってるだろ?リゼ コリー 西ロリオ ラリーゼ 中央サナル

今回の襲撃ではラリーゼのノルン区が被害にあった。生存者は数百人程度だ。ノルン区の隣のミリア区の人々も万が一に備えて避難している。」

は?…嘘だろ。ノルン区は60万人住んでいたんだぞ。それで生存者がたったの数百人?防衛軍は何をしていたのだ。いくらラリーゼに住んでいる人々が下級層だからってこれは…酷すぎる。

貴族達に被害が無ければ防衛軍は動かないのか…?政府が貴族を優遇しているのは以前から知っていた。

だが俺たち一般市民を見捨てていい理由にはならない。助かっている人数を見るに派遣された兵士の両方は500人弱とみたところか…少なすぎる。

どれだけ政府が俺たちに無頓着なのかが嫌でも伝わってくる。生まれたときから命に優先順位が決まってるだなんておかしい。

俺たちはみんな平等で自由なはずだ。

こんな不自由は認められない。認めちゃいけないんだ。

全部あいつらが悪い。優しい母さんを殺した。

あの醜い悪魔。悪魔さえいなければこんな虚しい思

いをする必要もなかったんだ…

どうして俺たちなんだ。なんで母さんが。

あいつらは笑ってたんだ。

血まみれになった母さんの体を引き裂きながら、まるで遊んでるみたいに。

その顔が、頭から離れない。

思い出すたびに、息ができなくなる。

でも……怖いより、悔しいより、

殺したいって思った。

あの笑いを、この手で二度と浮かべさせないようにしてやる。

あの夜の痛みを、苦しみの代償をすべて…

俺は、悪魔を許さない。絶対に。

俺はこのとき酷い顔をしていたと思う。

その時はこの世の全てを恨んでいたから。悲しかったから…足音が聞こえる。この足音は…ルルだ!!

心がフワッと軽くなる。

顔をパッと明るくして笑顔でルルに駆け寄る。そこにいたルルは今まで見せたことのない顔をしていた

リオン「ルルー!大丈夫か?顔色悪いぞ」親を無くした人にかける言葉ではなかったかもしれない。

けどあの時の俺はなにか声をかけないと…という気持ちが強く、不謹慎なことをしてしまった。

ルル「…」ルルはずっと俯いたままだ。肌も若干青白くなっている。あのルルがここまで弱ってしまうなんて…

オルリオ「なあ、ルルちゃん。ほら、リオンだぞ。」ルル「リオ…ン?…」リオン「そうだ。リオンだよ、ルル。」俺はここでルルが背負った心の傷の深さを思い知った。ルルの顔色が少し戻って安堵していると。

ルル「リオン、リオン。怖かった…怖かったよぉぉお!」ルルが泣き出してしまった。誰かが目の前で泣き出すなんて初めてで、ましてや相手がルルだったのでどう対応すればいいかわからなかった。

俺は昔母さんがしてくれたようにハグして背中をトントンと叩く。俺はそうしてもらうと落ち着いて涙が止まったからだ。俺はそれしか知らなかった。

ここで本当は「大丈夫だよ…」と言って慰めるべきなんだろうが泣いているルルをみると俺にも移ってしまい心の奥にしまい込んでいた気持ちが溢れ出てしまった。

俺、ルルみたいに泣いてもいいのかなあ、悪魔を殺すために、誰よりも早く大人にならないといけないのに…男は泣く訳にはいかないのに…

神様、どうか今だけは泣くことをお許しください。リオン「うぅ、ああぁあ…ぁぁぁぁぁあ!!」ルルはもう泣き止んでいたが俺は泣き続けた。

それはこれからは泣かないくらい強くなるから今だけは泣きたいという自分へのケジメというものだ。そう考えると収まるものも収まらない。

リオン「父"ざん、お"れ、特管にはいりた"い。」オルリオ「お前…本気か?あそこに入ったら死ぬかもしれないんだぞ…」鼻水だらだらで言ってしまったからあまり説得力ないかもな。

一時的な気の迷いだと思われてそうだ。リオン「う"ん、俺は"いりた"い。特管に入って!、悪魔殺して!、母さんが生きれなかった、笑えなかった代償を償わせる!!」その様子を見ていたルルがポカンとしていて急にハットしたと思ったら

ルル「私も!私も入りたい。リオンと一緒に!入りたい!!」オルリオ「ルルちゃんまで…はぁ、仕方ねえな。やっぱりお前ら3人は似た者同士なんだな。まったく参るぜ…」ん?3人?ここにいるのは2人だ。母を失った悲しみで遂に人の数まで数えることができなくなったのか?ありえる。

この父ならありえるぞ。1つしかない酒の瓶を2つだの言い出すヤツだ。母さんはこれは大人になれば誰でも経験することだとか言っていたが、そんなのただのアホだと俺は思う。俺の父ならば人数を間違えることくらいあるだろうよ。

オルリオ「おーい!マイル!そんなとこで隠れてないで出てこい!!」マイル「もー、なんでばらすのさ」リオン「おっま、いるなら最初から言ってくれよ。ずっと見られてたと思うとなんだか恥ずかしい…」

ルル「そうだよ!私とリオン大泣きしちゃってたのに〜」リオン「は?!泣いてねえし…目にゴミが入ってただけだしー、」そう言って俺は唇を噛む。マイル「リオン嘘ついたよね?リオンは嘘ついたり動揺したりする時って高頻度で唇噛んでるよね?」

マイルがニヤリと笑いながらこちらを見ている。やっぱりこいつは腹黒だな。俺はとっさに話を変える。これ以上話していたらもっと恥ずかしい目にあいそうだったからだ。

リオン「そっ、そういえばさっき父さんが3人って言ってたよな?てことはお前も特管に入るのか?」マイル(あっ、リオン話変えたね…分かりやすいな〜)「うん、僕も入るよ。前々から入ろうとは思ってたんだ。僕は昔両親が読み聞かせてくれた悪魔に関するおとぎ話の絵本を読んでもらってたんだ。

それから悪魔についてすごく興味を持ってね。

いつか特管に入って悪魔に会ってみたいって思ってたんだ。中々入るタイミングがなかったんだけど、今がその時なんだって思ったんだ。

死んだ両親は反対するかもだけどきっと見守ってくれるハズだよ…」リオン「そうか、お前も覚悟を決めたんだな…じゃあ、入ろう、俺たち3人で、一緒に。」ルル、マイル「「うん」 」ルルとマイルは笑顔で返事した。

あぁ、俺はこいつらの笑顔が見れるならどんなに辛いことがあっても頑張れる、そんな気がする…

生きててくれて本当にありがとう


〜こうして俺たちの物語が始まった〜

お楽しみいただけたでしょうか?特管は略語で正式名称は特異現象管理部です!なにをするかは後々明かすので楽しみにしてください!!総喰の悪魔をこれからもよろしくおねがいします。

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