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芳香剤

作者: カシスオレンジ

おひさまは東から昇っているの

窓辺でみてるから知ってる


心も晴れやかならその日はしあわせ

買い物にでも行っちゃおうかしら?


赤と黄色の広告に惹かれてドラックストアへ!

芳香剤、買っちゃった

シャボンの香りが好きだからお部屋に飾ろうねぇ


今日食べたお鍋の残り香も緩和されて

部屋に漂うシャボンの香り


あぁ良い香り

あぁしあわせだなぁ


(しあわせ、しあわせ!)


……だけど、

…………あれ、なんか。


なんか、急につかれてきたな

どうしてだろ、誰にも悪い事されてないのに

楽しいことの最中なのに


私一人で浮き沈みバカみたい

明日をどう進めばいいか分からない



(調子に乗んな!)



過去がしあわせ気分な私を隅へと追いやる


いつもこう

いっつもいっつも!





おひさまは東から昇っているの?

窓を開けていないかわからないや


心砕けているならその日はぐったり

ゴミ出しすら行けないの


黄金に揺れているカーテンの隙間から光入って

芳香剤、差し示す

いつのまにかすっからかん


微かに残る香りが切なくて

涙が出る日もあるの


明日の私はどこに向かっているかな

元気になったら芳香剤、買いに行こう

いつものシャボンのやつを

ベッドの上で息絶え絶えの魚のように思う。そんな日もある。

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― 新着の感想 ―
そんな時  そんな日も  あるやねー  (。ŏ﹏ŏ)  ぼちぼちと  ゆるゆるで  いきましょー  (*^^*) 
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