第九十四話 雪辱を晴らすために
天使がトップアイドルを目指すというとんでも設定です。
一応王道アイドル物になる予定です。
誤字・脱字、感想、レビュー諸々受け付けております。
ぜひよろしくお願いします!
トップファイブへの挑戦も残り2戦。
クレッシェンド対スノーダストのパフォーマンス。
クレッシェンドのパフォーマンスは前回同様にこれぞアイドルといった基本を押さえに押さえたスタイルだった。
対するスノーダストはアクロバティックなパフォーマンスを主体としたグループ。
見た目の派手さからスノーダストが有利と思われていた。
パフォーマンスが始まる前にクレッシェンドのゆりからある提案がされた。
今回のパフォーマンスは2グループが同じ曲を同時に行うというものだった。
使用曲はスノーダストのデビュー曲「アクロでバットなスタイル」にするという。
この提案にスノーダスト側は困惑した。
ステージが半分しか使えないとしても、デビュー曲は大きな会場で出来ないことも想定されていたので左右よりも前後の動きが大きい。
この会場では広さは充分だった。
スノーダストに有利であり、クレッシェンドにメリットがなさそうであったが、なにか言い知れない不安があった。
しかし、この提案を受けないという選択肢はなかった。
自分達が有利になると思われるし、トップファイブとして相手の思惑をも超えて勝利しなければというのもあった。
スタッフから会場にこの提案の経緯とルールがアナウンスされた。
しばらくのざわめきがあったが、提案側がクレッシェンドということもあり、すんなり受け入れられた。
アナウンスから数分後、両グループがステージに現れた。
ステージの上手にスノーダスト、下手にクレッシェンド。
イントロが流れ出し、パフォーマンスが始まった。
スノーダストはこれまで通りやり込んだアクロバティックなパフォーマンスを。
クレッシェンドは王道のパフォーマンスかも思いきや、不思議な動きをしていた。
ある時は歩くように、ある時は跳ね回るように、まるで演劇のように。
クレッシェンドは王道のパフォーマンスではなく、ミュージカル風のパフォーマンスで対抗してきたのだった。
奇をてらったパフォーマンスだか、なぜかしっくりくるのだった。
次第に観客もスノーダストではなく、クレッシェンドへ目を引かれるようになっていった。
スノーダストも途中から巻き返すようにパフォーマンスを激しくしたが、クレッシェンドの劇場風パフォーマンスに完全に流れを持っていかれ、結果完敗するのであった。
クレッシェンドのゆりは後に
「勝てる見込みがあるからやりました。先にしてしまうと対策されてしまうので、今回は同時にやることで対策させないようにしました」
と勝算のある形へと誘導したと語った。
これで、トップファイブは2組交代が確定。
残りは1等星戦。
だれも勝てるビジョンの見えない相手を前にThree Angelはどう対策するのかに注目が集まるのだった。
つづく




