第九十話 2回目の全日本コンテスト
天使がトップアイドルを目指すというとんでも設定です。
一応王道アイドル物になる予定です。
誤字・脱字、感想、レビュー諸々受け付けております。
ぜひよろしくお願いします!
全日本アイドルコンテストに決勝参加資格を無事獲得したThree Angel。
決勝参加とはいえ、今回は勝ち上がった10組プラス去年の上位5組の計15から上位5組が選別することになる。
前回と違い、今回はA~Cの3組に分け、その上位3組の直接対決でトップファイブへの挑戦権を争う。
前回の1位から順にA、B、Cと振り分け、今回の上位10組はランダムに振り分けられる。
Three Angelは前回3位なのでC組で他は今回の勝ち上がったグループとの対決になる。
振り分け発表日、C組に知っているグループ名があった。
ブラックトライアル
先日のライブの時はそういったことは一切触れなかった。
C 組決勝戦
Three Angelの楽屋にブラックトライアルの3人の訪問があった。
「ライブぶりですね、歌菜が黙ってた方が面白いって言うからあえて言わなかったんですよ」
と、挨拶もそこそこに苦労人の詩乃が苦笑しながら説明した。
歌菜は詩乃の横でコクコク頷いていた。
調は楽屋のお菓子を勝手に食べていた。
「まぁ前回出れなかったのが意外な位だったならそんなに驚いてはいないけどね」
と、正直1番ビックリしていた未来がふふんと答えていた。
その後ろで優花はクスクス笑っていた。
エルシィは調と一緒にお菓子を摘まんでいた。
端からみたらなんとも混沌とした状態だった。
「今日は3位までに入ればいいとはいえ、こちらは1位を狙うんで一応宣戦布告をしに来ました」
歌菜の耳打ちを聞いて詩乃が伝えた。
相変わらずの光景。
これでステージ上ではあのパフォーマンスをするのだから不思議である
「こっちも全力で勝ちにいくからね」
「よろしくお願いしますね」
未来と優花はそれぞれ答えた。
ではっと言って詩乃は調を連れて出ていった。
あれでなぜ詩乃がリーダーではないのか謎だった。
コンテスト点数が低い方から順番にパフォーマンスを披露していった。
ブラックトライアルは4番目、勝ち上がり組では1番ということになる。
Three Angelは前回上位者なので最後だった。
ブラックトライアルのパフォーマンス
先日のライブの時とは違った、ブラックトライアルらしいパフォーマンスだった。
ステージ全体を使い、アクロバティックなことも入れながら、それでもずれることもなく。
見た目の派手さ、観客のボルテージのあげ方、最後の締め。
本気モードのブラックトライアルはトップファイブのスノー・ダストのアクロバティックなパフォーマンスに遜色ないレベルだった。
前回のコンテストのThree Angelならここで萎縮してしまっていたかもしれない。
しかし、彼女たちもまた、成長し場数をこなし、研鑽に研鑽を重ねた自負もあった。
「ダンスでハッスル」
「歌ってハッピー」
「笑顔を振り撒く」
「「「私達、Three Angel」」」
ステージに上がるThree Angel
エルシィは正直楽しかった。
前回ブラックトライアルと決勝に行けなかったこと。
先日のライブに応援にきてくれたこと。
心残りや感謝などいろいろ感情が渦巻き、今、この場でブラックトライアルとしのぎを削れてることが純粋に嬉しかった。
結果、テンションが上がり過ぎたエルシィが暴走気味になり、ブラックトライアルに1位を譲る形になってしまった。
本番終了後、
「全く、テンション上がるのはいいけど暴走は止めてよね」
「これに関しては向こうでも同じでしたしね」
反省会にてエルシィは小さくなっていた。
「2位とはいえ、最終戦には参加できるし、そっちでやられるよりかはましだったと考えましょう」
「はい、ごめんなさいです」
「最終戦はいっそのこと3人ともテンション上がっちゃえばいいんですけどね」
未来とエルシィはハッと顔を見合せ
「それだ!最終戦は3人とも最高潮になればいいのよ」
「そうすれば暴走じゃなくなりますね」
「エルシィさん、そうじゃなくて未来さんはきっと1位を獲るためにってことかと」
最終戦はブラックトライアルに加えて前回の上位メンバーやそれに匹敵するグループが上がってくる。
それに対抗するための秘策を打ち合わせするのだった。
つづく




