第八十九話 リ、スタート
天使がトップアイドルを目指すというとんでも設定です。
一応王道アイドル物になる予定です。
誤字・脱字、感想、レビュー諸々受け付けております。
ぜひよろしくお願いします!
日本武道館の特設ステージ、その中心にいる一人の少女。
会場に響き渡る歓声と満席の観客席。
それをステージ脇から眺めていた俺は彼女出会った日のことを思い返していた。
数年前のあの日から今まで長かったような短かったような、忙しくも充実した日々。
いろんな意味で彼女には泣かされてきた。
そんな苦労も今となってはいい思い出だ。
3周年目の今日、無理をしてよかったと昇は心から思った。
Three Angelとして、月夜エルシィとして彼女は成長し、ファンを魅了してきた。
その結果が今実を結ぼうとしている。
高度なパフォーマンス、洗練された歌、一体感のある会場、全てが混じり合い溶けて一つに、エルシィの天使のチカラへの代わる。
運命の日を変えるチカラへと。
第1部のThree Angelのパフォーマンスは絶好調だった。
そして、第2部の3組の対決パフォーマンス。
クレッシェンドとブラックトライアルに対抗するように1部よりも盛り上がるパフォーマンスをThree Angelは魅せた。
そして、今第3部、ステージにはエルシィただ1人。
「天使の遊び歌」ソロバージョン
エルシィが初めて歌い、1番長く触れあった歌。
3年間のエルシィの集大成の御披露目だった。
第1部、第2部と最高潮に盛り上がった会場もエルシィが歌い始めてから聞き入るように静まりかえっていた。
そこにはエルシィの歌声しかなく、波紋のように広がり、観客の心に共鳴していく。
先ほどとは違った一体感があった。
次の準備をするはずのスタッフたちも聞き惚れていた。
エルシィが歌い終わると、歓声と拍手が巻き起こった。
エルシィはお辞儀をして1度ステージをおりた。
その後は以前やったシャッフルで歌を披露し、3回目のライブも無事成功し、目標動員数も達成したのだった。
ちなみにグッズの売上はなにげに優花が1番高かった。
つづく




