第八十二話 挑戦するために
天使がトップアイドルを目指すというとんでも設定です。
一応王道アイドル物になる予定です。
誤字・脱字、感想、レビュー諸々受け付けております。
ぜひよろしくお願いします!
次のトップファイブへの挑戦は3年後、エルシィ達だけでなく周りもかなり実力をつけてくるだろう。
今後の練習プランを伝える前に昇はエルシィに確認しなければならないことがあった。
「エルシィ、大事なことだからよく考えて答えてくれ」
「??はい、わかりました」
いつもより真剣な昇に疑問をもちながら答えた。
「エルシィは今後どうしたい?どうなりたい?」
昇はエルシィの目をしっかり見て質問した。
エルシィはしばらく考え込み、
「私は、最初は歌えればそれでいいって思ってました。自分の歌を、声を地上に届ければそれで」
エルシィはそこで一旦きり、
「でも、未来さんや優花さんと一緒コンテストに出て勝ったり負けたり、そして、トップファイブのさくらさんとすみれさんに力の差を感じたりしました」
昇はなにも言わず静かに聞いていた。
「2人とも話してたんですが、私は、私達はトップファイブに勝ちたい!全国の人達に私達はすごいんだって自慢したいんです!」
昇は少し驚いていた。
トップファイブに勝ちたいというのはなんとなく感じていた。さくら達との練習中も意識している節はあった。
3人が自分達の歌を全国に自慢したいというのは予想外だった。歌を届けたいならまだわかった。
でも、3人は自慢したいだった。おそらく、自分以外の2人を他に自慢したいというのがそれぞれあるんだろうと推測した。
昇はエルシィに今後の方針を伝えることにした。
トップファイブに勝つにはトップファイブと同じことをしていても追い付かない。ならばそれ以上のことをしなければならない。
事前に未来と優花の事務所にも許可をもらっている。
おそらく1年間はコンテストやイベントには出れなくなる。それを承知した上での計画だった。
春風プロダクション、月城プロダクションともに大きな賭けに乗ってくれたのだった。
数週間後
エルシィら3人は空港に来ていた。
「未来さん、優花さん、見てくださいあれが空を飛ぶんですよ、すごいでよね」
「エルシィ、ちょっとは落ち着きなさい、みっともないわよ」
「そういう未来ちゃんもさっきから行ったり来たりした落ち着きないですよ?」
「だって海外なんて初めてなのよ、それなのに1年間だなんて、緊張するに決まってるでしょ?」
未来はそこで優花はかなり慣れているのに気づいた。
「優花、まさかあんた」
「あれ?言ってませんでした?私、おじいちゃんが海外にいるんでよく年1回は行くんですよ」
優花はニコニコしながら答えた。
未来は余裕な表情の優花を無視してエルシィに向かって
「エルシィ、そろそろ時間だからこっちに来ておきなさい」
トトトトッ
「いよいよですねー、楽しみです」
満面の笑顔で近寄ってくるエルシィをみて未来は緊張してるのがばからしくなり、
「ほら、気合い入れなさい!私達がここに戻る時はトップファイブを越える時なんだからね」
「まぁ、帰ってきて1年間ぐらいは空きますけどね」
「ゆーうーかー」
そうして、3人はなんだかんだ楽しそうに飛び立っていったのだった。
つづく




