第七十九話 妹分
天使がトップアイドルを目指すというとんでも設定です。
一応王道アイドル物になる予定です。
誤字・脱字、感想、レビュー諸々受け付けております。
ぜひよろしくお願いします!
昇はエルシィにThree Angelを抜けさせることも、桃子をThree Angelに入れることもなにか違うと感じていた。
その代わりに桃子の為にも新たに募集をかけようと考えた。
募集要項にエルシィの妹分のグループ立ち上げの為ということで、年齢を一部に絞った。
桃子と同世代になるよう配慮もあったが、この年齢に原石が眠ってる気がしたからだ。
応募人数はやはり多くはなかったがそれでもエルシィが有名になった効果か10名以上の応募がきた。
その中からこれはと昇が感じた2名を採用した。
数日後、採用した2名と桃子との初顔合わせの日。
桃子はさっきから応接室の椅子に座ったり立ったり、行ったり来たりを繰り返しずっとソワソワしていた。
さすがに見かねた昇は
「桃子、そんなに緊張しなくても今日は顔合わせだけだから」
「そんなの言っても、第一印象って大事でしょうが、私の方が先輩になるんだし」
そうこう言ってる間に、コンコンっと扉がノックされた。
「どうぞ」
昇は声をかけ中に促した。
その隣で、桃子はスッと座っていた。
昇は内心
(借りてきた猫のようだ)
と笑いを密かに堪えていた。
「失礼します」
入ってきたのは腰までの綺麗な髪の大人しそうな女の子だった。
「井上 柚子と申します。以後お見知りおきを」
そう言ってスカートの端を持って貴族の挨拶みたいにお辞儀をした。
「こちらこそよろしくね、私は里田 桃子よ」
大人しそう子とみて、安心したのかいつもの調子が出てきた。
柚子は桃子を一瞥すると
「はぁー、なんか大したことなさそうね」
と落胆した声を発した。
さっきとは打って変わって生意気そうな感じが全開に出ていた。
桃子は少し面を食らったような様子だったが、
「ちょっとアンタいきなり失礼じゃない?アンタの方こそ大したことなさそうじゃない」
と反撃に出た。
お互い一歩も譲らず睨み合ったところで再度コンコンというかドンドンと扉が叩かれた。
2人がびっくりして止まってると昇が呼びかけする前に扉がバンッと開いて
「こんにちはーー!!!今日からお世話になる高山 檸檬っす!!お世話になります!!!」
元気良すぎるショートカットの女の子が入ってきた。
あまりの出来事に2人は停止したままだったが、檸檬がこっちに来ると
「里田 桃子よ、よろしくね」
と桃子は挨拶を返し
「井上 柚子です、よろしくお願いします」
柚子もすかさず続いた。
「桃ちゃんと柚子ちゃんっすね、よろしくっす!!お世話になるっす!!」
「アンタ、声がデカい、叫ばなくても聞こえるわよ!それに何回お世話になるっていうのよ。お世話になりすぎでしょ」
桃子のツッコミが入った。
「そうっすか??」
桃子はこの短時間でどっと疲れたようだった。
昇はなんとなくこの3人ならやっていけそうな予感がしていた。
この3人が妹分ユニットとしてデビューするメンバーであった。
つづく




