第七十六話 挑戦を経て
天使がトップアイドルを目指すというとんでも設定です。
一応王道アイドル物になる予定です。
誤字・脱字、感想、レビュー諸々受け付けております。
ぜひよろしくお願いします!
エルシィ達はトップファイブの実力を間近でみて、新たなる目標の指針が出来た。
去年まではほとんどのグループが心を折られ、引退したり、グループを解散したりしていた。
今年はクレッシェンドの一喝もあり、どこグループも来年こそはという意気込みであった。
Three Angelを迎えに昇は楽屋入口まで来ていた。
正直、心折られていないか?今後の活動はなど思案しながら、待っていると後ろから声をかけられた。
声の主を見るとさくら達だった。
「昇にぃ、やっほー」
「こんにちは、昇さん」
すみれもさくら繋がりで昇と何度か面識はあった。
「2人ともどうしたんだ?トップファイブの出入口はこっちじゃないだろ?」
「昇にぃに用事があるからこっちにしたんじゃない?で、これからどうするつもりなの?」
「どうするとは?」
「エルシィさん達のことです。良ければ私達が力になれるじゃないかと?」
すみれはステージ上では堂々としているが、基本的には内向的であまり口数の多い方ではなかったが、今回は思うところがあるようだった。
「それはエルシィ達次第だな、僕が決めることじゃないからね」
「なんなら私たちが指導してあげてもいいよ?」
さくらは胸をドンっと叩いてみせた。
「さくら達はそれこそ休みもないほどに忙しいだろ?」
「大丈夫、大丈夫。ちゃんと考えはあるから。ね、すみれ」
「えと、あの、はい、一応、さくらちゃんと考えては、ありますので」
昇は少し考えて、
「まさか、勉強を僕に見てもらうとかじゃないだろうな?」
さくらはぎくっとし、あははと目をそらした。
「まったくそんなことじゃないかと思った。どっちみち、エルシィ達自身がどうしたいかだな」
「むー、わかったわよー。決まったら連絡してね、いこ、すみれ」
「あっ、待ってよ、さくらちゃん」
そう言ってさくらは手を振りながら、すみれはお辞儀をして去っていった。
しばらくしてエルシィ達が出てきた。
「お疲れ様、いいステージだったぞ」
と昇は労いの言葉をかけた。
変に励ましたりするのは違うように感じたからだ。
「あっ昇さんお疲れ様です」
エルシィはペコリとお辞儀をした。
見た感じは心配してたように落ち込んでいる様子はなかった。
「ちょっとー、あのさくらってトップファイブなんじゃない!なんで先に言わなかったのよ」
未来が昇に詰め寄った。
「そうですよー、私達本番でびっくりしちゃったんですから」
優花も珍しく、昇を強く言った。
「すまない、さくらに口止めされてたもんで」
「まぁまぁ2人とも、昇さんも悪気があったわけじゃないでしょうし。それよりも例の件お願いしましょうよ」
エルシィが2人をなだめながら、話題を変えた。
「昇さん、実はお願いがあって」
「あの2人、スターフラワーから特訓受けれないかしら?」
「トップファイブは多忙なのはわかってるんですけど何とか都合つけれないでしょうか?」
昇は驚きを隠せなかった。
多少なりとも、惨敗のショックを引きずっていると予想してたからだ。
そして、さっきのさくら達の話にも頷けた。
(たぶん、さくらはエルシィ達が心折れていないことにすぐに気がついたんだろう、だからあんな提案を先にしてきたんだ。こうなることを見越して)
3人に先ほどの件を伝え、未来と優花には自分の事務所に話を通すことを条件に合同練習という形で特訓を組むことにした。
3人はその特訓にてトップファイブの異常性を理解することになるのだった。
つづく




