第六十六話 波乱の地方大会
天使がトップアイドルを目指すというとんでも設定です。
一応王道アイドル物になる予定です。
誤字・脱字、感想、レビュー諸々受け付けております。
ぜひよろしくお願いします!
勝ち上がったThree Angelとクレッシェンドは地方大会へと進出した。
ここまで来ると実力はほぼ拮抗しており、ささやかなミス、それこそ一瞬のリズムの遅れが致命的となりかねないほどであった。
「ついにここまで来たわね」
興奮気味の未来は無理やり感情を抑えるように言った。
「そ、そう、そうですね」
一方の優花は緊張しっぱなしであった。
「やることは変わらないです、頑張りましょう」
いつも通りのエルシィ。
それを見て2人は少し落ち着いたようで
ふぅーと息を吐き、
「そうね、いつも通りするだけね」
「いつものように、頑張るだけです」
「あら、Three Angelのみなさん」
声をかけられた方を見ると、クレッシェンドの3人がいた。
「今日もお互い最高のパフォーマンスをしましょう」
ゆりがいつものように高圧的にくるのかと思いきや、さすがに緊張しているようで調子が出ていないようだった。
「ゆり、あんた緊張してるでしょ、そんな感じで実力出せるのかしら?」
未来は煽るように言った。
イラッとした様子で
「緊張してるのは未来さんでしょ?私たちはもう全国大会へのプランも決まってますしね。せいぜい食らいついて来てくださいね」
と言って調子を戻しつつ楽屋に向かった。
「未来さん、あんなこと言って、ゆりさんいつもの感じになっちゃいましたよ」
優花は心配そうに声をかけた。
「あんな緊張しまくりのゆりに勝ったところで何の自慢にもならないわ、お互いベストの状態で勝たないと」
と、いつもの勝ち気を見せた。
「ふふ、そうですね」
優花はなにかを悟って笑みを浮かべたのだった。
地方大会本番
緊張のためか各グループともわずかなリズムのズレや音程を外したりなど細かなミスがあった。
その中でクレッシェンドはいつも通りのパフォーマンスを見せ、通過確実とさえ思わせる出来であった。
Three Angelの番
順調に進んでいたもののサビに入るタイミングで優花がステージの床に足先を引っ掛け、一瞬ステップが遅れてしまった。
優花は心の中でしまったと思うこともなく真っ白になっていた。
ダン!
次のステップの時に隣の未来が大きめにステップを踏み音を出した。
その一瞬で優花は我に返り、タイミングの修正をきて、大きく崩れることもなくやり切ることに成功した。
パフォーマンス終了後、
「未来さん、すみません」
優花はもうわけなさそうに未来に話かけた。
「優花、こういう時はごめんなさいじゃなくてありがとうよ。私たちはチームなんだからこれくらいどうってことないわ」
「そうですよ、むしろ、持ち直せたのがすごいくらいです」
2人はたいして気にしてないと言った。
「でも、これで次にいけなかったら」
「その時は全員のチカラ不足よ、優花のせいじゃないわ」
「大丈夫です、落ちたと決まったわけじゃないですし」
それを聞き、優花はありがとうと涙を浮かべた。
結果発表
今回も通過は10位まで
クレッシェンドは2位通過
対するThree Angelは8位となんとか通過
一瞬の乱れがあったものの持ち直せたため通過することができた。
「良かった、良かった」
そう泣きながら喜ぶ優花
「全国で終わらないからね、目指すはファイブスターへの挑戦よ!」
目標高らかに、帰路に向かうのだった。
つづく




