第五十八話 次なるステップ
天使がトップアイドルを目指すというとんでも設定です。
一応王道アイドル物になる予定です。
誤字・脱字、感想、レビュー諸々受け付けております。
ぜひよろしくお願いします!
イベントも終わり、付きまとう視線も問題も解決した後、次の段階へ進まなければならなかった。
デビューし、ライバルたちとの対決と共演を経験したエルシィはより高みにいるグループや個人に挑まなければならない
このアイドル業界にはトップファイブと呼ばれる5つのグループ(内一組は個人)が席巻していた。
最終的には挑むことになるが現状のエルシィの覚醒状態でもおそらく敵わないレベルのある種化け物クラスのグループ達だった。
頂点に挑むために段階を踏んでレベルアップをはかるつもりだった。
次の目標は夏のアイドルフェスタと定めた。
アイドルフェスタは新人からデビュー5年程度の中堅クラスのアイドルが集まる催しだった。
コンテストのように順位などはないが、水面下でファンの争奪戦が繰り広げられるバトルアリーナようなニュアンスも含まれていた。
「というわけで、エルシィの次の目標はアイドルフェスタに決まった」
昇はレッスン室でホワイトボードに書き込みしてエルシィに今後の予定を書いていった
「はわー、アイドルの催しもいろいろあるんですねー」
気の抜けた感じのエルシィの返事が返ってきた。
「ここでは明確な順位付けはないものの、パフォーマンス次第では劇的に知名度やファンを獲得することができる。いわゆる、固定の推しを持たない人たちがたくさん見に来るためファンを獲得しやすいんだ」
昇はホワイトに推しやら固定ファンやらいろいろ書き込んでいった。
「エルシィにはここでファンクラブの人数を1000人には最低してほしい」
「私にファンクラブとかありましたっけ?」
首を傾げ、指をあごに当ててエルシィは聞いた。
「少し前に立ち上げて、ホームページに載せてるよ、まぁ現状入会は1名だけどね」
ファンクラブ立ち上げは視線騒動の獅童 祐奈が強く望んだため、急遽前倒しで作られた。
「現状のエルシィではここの強豪たちを相手にするのは難しいと思う、相手には数年の実績や積み重ねがあるからね」
昇の説明にエルシィはうんうんと頷きながら聴いていた。
「エルシィは歌がメインになりがちだから、ダンスの方をもう少し強化しようと思う」
「ダンスですか?麗先生にお願いするんですか?」
「麗もそうだが、プラスでもう1人依頼をかけてる。まぁ、今のところ返事はないけど」
昇はバツが悪そうにほほを掻きながら明後日の方を見ていた。
「とりあえず、そっちは僕に任せてエルシィはダンススキルの向上を念頭に入れといてくれ」
「はい!わかりました!」
そういってエルシィは自主練を始めた。
(うーん、会えばエルシィを気に入ってくれるとは思うんだが、いかんせん気まぐれすぎるからなー。出来るだけ早めに手を打つか。篤には毎度迷惑をかけるがあれに関しては篤が1番適任だからな)
と、練習風景を眺めながら思案していた。
結果として、この考えは徒労に終わることになるのだった。
つづく




