第五十六話 奇妙な視線
天使がトップアイドルを目指すというとんでも設定です。
一応王道アイドル物になる予定です。
誤字・脱字、感想、レビュー諸々受け付けております。
ぜひよろしくお願いします!
違和感は少し前からあった。
弱小事務所のユメノプロダクションは移動は基本電車であった。
認知度が上がったと言っても新人のエルシィは変装などせずに普通に乗っていた。
そのため、エルシィを見つけるのは意外と簡単であった。
今まではとくになにかされたりとかもなかった。
イベントからしばらくたったある日、昇とエルシィは須藤に今後のCD作成の依頼に向かっていた。
いつものように、2人で電車移動していたのだが、昇は事務所を出て少ししてから、何やら視線を感じていた。
振り返って見ても誰もいない。
「昇さん、そんなに後ろ気にしてなにかあるんですか?」
しまいにはエルシィに心配されるほどに
昇は大丈夫と答えつつも、引っかかるものがあった。
その日を境に事務所に度々無言電話がかかって来るようになった。
電話に出ると応答がなく、何度か呼びかけると切れてしまう。
こういったことが繰り返し起きていた。
視線の方はエルシィといる時には常に感じていた。逆にいうと1人の時には感じないので、その視線はエルシィに向けられている可能性が高かった。
その視線はエルシィに害をなそうとしているのか全くわからなかった。
というのも、しばらく放置していたが1週間経とうとも2週間経とうともなにかされたり、エルシィに危険が及んだりということはなかったのだ。
(視線といい、無言電話といい、エルシィに危害を加えようと伺ってるのか、ファンがストーカーしたのかすらわからない。おそらく、同時期に起き始めたことをかんがえると同一人物だと思うんだが、今のところ、なにもないとはいえ、このままにするわけにもいかないし、どうしたらいいんだろうか?)
事務所で1人思案にくれていたところ、ふと、視界にある広告が飛び込んできた。
昇はこれは使えるかもと、電話をかけたのだった。
「もしもし?お疲れ様、ちょっとお願いがあるんだが?」
電話の相手の承諾ももらい、とある作戦を実行することにしたのだった。
作戦決行当日
昇とエルシィは久々に時定 宗隆に会うために一本道を歩いていた。
周りは木々が生い茂る道のため、視界はあまり良くはない。
しかし、いつものことながら、視線は感じていた。
一本道に入ってからしばらく進んだところで、昇は携帯をかけた。
3コールがなったあと電話を切り、振り返って元来た道をぐんぐん戻り出した。
エルシィにも伝えていたため、エルシィも後をついて来ていた。
一本道の終わり手前ぐらいで、篤に通せんぼされている人物がいた。
かなり小ぶり見えるが、フードを被っており顔は見えなかった。
篤と合流し、その人物は観念したのか大人しくしていた。
昇たちはその人物を捕まえることに成功したのだった。
つづく




