第五十五話 失態と立て直し
天使がトップアイドルを目指すというとんでも設定です。
一応王道アイドル物になる予定です。
誤字・脱字、感想、レビュー諸々受け付けております。
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結果からいうとネット販売は大成功した。
ただし、大手事務所のトリプルスタープロダクションと星影プロダクションと違い、ユメノプロダクションは弱小であるため、販売予測を甘く見ていた。
他での販路もある他はある程度の余裕を持ってCDの作成が出来ているため、強気の販売予測を立てた。
逆に、昇はもともとの作成の10万を限度としてしまった。
ネットの普及した社会に置いて、店舗販売よりも通販や公式ホームページからの購入がメインとなる。
今回、本来ほとんどしない各事務所の相互リンク販売、LIVEの一部公開による購買意欲の増加、口コミによる拡散、これらが相乗効果によって各事務所の販売予測を上回った。
ユメノプロダクション以外は他の販路の分を回したため、事なきを得たがもともと販売数が少なかったため一時的に販売停止状態になってしまった。
これによりCDが買えないファンからのクレームが上がり、ちょっとした炎上騒ぎになってしまった。
炎上は放置するとまたたく間に広がり、バッシングや抗議にまで発展しかねない状態だった。
昇はすぐさま作成数を倍に増やし、公式ホームページにてお詫びと対策を出した。
また、CDの送付自体はまだだったため、郵送の際に限定のプロモーションカードを付けることを発表した。
このプロモーションカードはThree Angelの出していないオフショット風で未来と優花の事務所の許可ももらっていた。
この迅速な対応により、炎上は収まり逆にユメノプロダクションの株を上げることになった。
「ふー、まさか結局販売数が倍になるとは予想できなかった」
昇は今回の騒動の対処が一段落したあと、事務所の椅子にもたれかかり、大きく息を吐いた。
「念の為に時定さんに相談しておいてよかった、須藤さんもLIVE映像を見ていつでも増やせるように準備してくれてたのも助かった。まだまだ、僕は見通しが甘いなー」
んーっと身体を伸ばし、パンと頬を叩いて気合いを入れ直した。
「最後に失敗したけど、販売は想像以上だったし、他の事務所もライバルだけど協力も出来ることもわかった。最終的にはプラスだ。失敗の反省もした。次の段階へ目を向けないと」
昇は立ち上がり、次のコンテストへの準備のために事務所をあとにするのだった。
ある部屋にて
カタカタカタカタ
「ん?月夜、エル、シィ……?」
薄暗い室内で1人パソコンを操作している人影があった。
「んー…。へぇーあの大手の2つと合同でイベントねぇー。販売の…一時停止か。その後の対応もしっかりして、炎上は収まったのか…」
1人でつぶやきながらエルシィやユメノプロダクションの情報を集めていく。
「廃業寸前からの立ち直し……なんかキナ臭いなぁ…」
ある程度の情報が集まったところで手を止め、しばらく思案していた。
「うん、面白そうだ……。色々ネタが出てくるかもしれないなぁ…」
その人物はニヤニヤして、次の標的を決めるのだった。
つづく




