第四十九話 東奔西走
天使がトップアイドルを目指すというとんでも設定です。
一応王道アイドル物になる予定です。
誤字・脱字、感想、レビュー諸々受け付けております。
ぜひよろしくお願いします!
昇はさっそくイベントの準備に取り掛かった。
会場の予約、チケット作成の手配、告知の媒介などなど色々あったがすべて昇には経験もツテもあった。
なぜなら、エルシィが来る前の昇の事務所は所属アイドルがいなかったのに存続出来ていた理由は、昇がイベントの企画・準備の請負業務をしていたからだ。
今回の予算から会場代や諸費用を算出し、そして、日程から確定できる日を逆算。
集客予定からの物販による売上見込み。
本来なら複数人でやるようなことを今までの経験からどんどん確定させていく。
遠藤との交渉からわずか1週間程度である程度の手配が完了していた。
あくまで手配の段階なので確定ではないが、それでも1人で行うには異様なスピードであった。
プルルルル、プルルルル
昇はある程度決まった内容を報告しようと遠藤に電話をかけた。
「もしもし、お疲れ様です。ユメノプロダクションの夢野です」
「夢野さん、お疲れ様。どうしたの?何かトラブルでも起きたの?」
「いえ、ある程度会場や日程が決まりましたのでご報告をと思いまして」
「…………は?」
「まず、会場なんですが……」
昇からの報告を受けながら遠藤は驚愕していた。
昇1人で行うはずなので、会場の選出だけでも2週間はかかると思っていたからだ。
しかし、1週間で会場やらチケット手配やらはては当日の設営スタッフの業者まで予定されていた。
予定とは名ばかりで遠藤の承認があれば手配確定となる状態であった。
正直、昇の能力を舐めていたと痛感した。
少し前にイベント企画代行のようなことをしていたとは聞いていたがここまでとは思わなかった。
「ありがとうございます。想定以上です。そのまま進めていただいてけっこうですよ」
素直に賞賛し、進行を依頼した。
ピッと携帯の通話を切り、一息ついて
(さて、想像以上だったわ。本番にこちらも何かしないと面目立たないわね)
と人知れず、計画を練るのだった。
そんなことはつゆ知らずに昇はあっちこっちとイベントの計画を進めていった。
ただ1つの想定外がこの待ち受けているとはこの時だれも予想できなかったのは仕方がなかった。
つづく




