第四十二話 最終決勝戦(前編)
天使がトップアイドルを目指すというとんでも設定です。
一応王道アイドル物になる予定です。
誤字・脱字、感想、レビュー諸々受け付けております。
ぜひよろしくお願いします!
ソロコンテスト最終決勝戦
Cブロック優勝者となったエルシィの相手は
A ブロックは最近有名バンドから卒業し、ソロになった天宮 かすみ。
Bブロックは月城プロダクション所属の小鳥遊 優花だった。
つまり、Three Angelのメンバー対決になった。
この3人の中ではエルシィは1段階レベルは下に思われていた。
実はエルシィのみデビュー時の謳い文句がなかった。
未来のデビューの謳い文句は「舞い遊ぶ花びら」で未来の自由なダンステクニックを表していた。
そして、優花の謳い文句は「次世代の歌姫」。
その名の通り、同時期デビューの中では数段上の歌唱力だった。
ダンスに難点があったため、なかなか実力を発揮できなかったが、Three Angelにてその課題も克服し、さらに、数段階レベルアップしていた。
エルシィもそのことは理解していた。
その上でワクワクが止められない状態だった。
Cブロックの決勝戦での興奮が忘れられず、最終決勝戦でもっとすごい歌を聞き、もっと高見へいきたい欲求が高まっていた。
元来、天使は目標のみに突き進み、自分の欲を出すことはないのだが、エルシィはその点では異端であった。
天界の時からずっと歌っていたい、踊っていたいという欲求があった。
そして、人間界に来て自分より上手い歌やダンスを見て覚えることに喜びを感じていた。
そんな中、始まった最終決勝戦
A、B、Cの順番で披露する形になる。
まずは1番手天宮 かすみからのスタートになる。
天宮は自身のバンド時代の曲のソロバージョンだった。
バンドの時の曲はロックであったが、ソロバージョンはバラードになっており、歌をより聴かせる編曲になっていた。
その分、ダンスの動きは少なくなるが、それをもって余りある歌唱力で人々を魅力する形となった。
パチパチパチパチ
曲が終わり、会場から盛大な拍手が送られていた。
次は優花の番
Three Angelとして活動する前からの唯一の持ち歌である曲だった。
「華やかで穏やかな道で」という曲名でもともと歌唱力のあった優花ですら、苦戦するほどの難解な曲だった。
明るくもアップテンポな曲調でありながら、歌自体はゆったりとしていた。
優花は以前はゆったりとは歌えるものの、曲に想いをのせることができず、イメージも湧いていなかった。
しかし、今Three Angelとして活動し、自身の未熟さも勝てなかった悔しさも味わったことで、エルシィや未来だけでなく優花も確実にレベルアップしていた。
優花の中でのこの曲のイメージは突風で上がった花びらに注ぐ陽の光だった。
優花の歌はエルシィがCブロックで見せたものと同等レベルで人々を魅了していた。
エルシィはそれをキラキラした瞳で見つめていた。
純粋に優花の歌を聞いてエルシィは素直に感動していた。
そして、それがエルシィの歌に多大な影響を与えることになった。
つづく




