第三十九話 新たなるレッスン
天使がトップアイドルを目指すというとんでも設定です。
一応王道アイドル物になる予定です。
誤字・脱字、感想、レビュー諸々受け付けております。
ぜひよろしくお願いします!
ユメノプロダクションの事務所に昇、篤、麗、縁、希美の5人が集まっていた。
「……というわけで、エルシィには今度のソロコンテストに優勝してもらわないといけないんだ」
昇は宗隆との経緯を説明した。あえて、失敗したことの内容は伏せて。
「まぁ、お父さんらしいわね。でも、この前の状態を常にってなかなか難しいんじゃない?」
と希美は他のメンバーにも目線を送った。
「たしかにあの状態は一種のゾーンみたいなもんだな、そうそう入れるとは思えんなぁ」
と篤は答えた。
「でも、エルシィの最初の印象としてはあの状態が素のようにも思えるのよね」
横から縁が口を挟んだ。
「ワタシもそう思う。ダンスの方に意識が取られてるところがあったから歌本来のポテンシャルを考えるとあれぐらいは大丈夫だと思うわ」
と縁の見解に麗が同意した。
「そうなのね。私は最近参加したからそこまでは分からなかったわ」
希美は縁と麗の見解に従う姿勢を見せた。
「俺はそっちの方は専門じゃねぇからそのへんは3人にまかせるわ」
篤は手をヒラヒラ振って自分は高みの見物を決め込んだ。
「だから、それならダンスに意識がいっちゃって歌が疎かになるんだって」
事務所で希美の少し呆れた声が聞こえた。
「エルシィならこれぐらいは大丈夫よ。なんせ、ワタシが鍛えたんだからね」
その様子を知ってか知らずか麗は胸を張って答えていた。
「私も希美さんの意見に賛成かな。ちょっと足運びとか意識しないと難しそうだし」
と縁も希美の意見に同意を示した。
「むぅー、それならこんな感じは?」
麗を不服そうにしながらもすぐに改善案を出した。
希美と縁を目線を合わせ頷き、
「それなら大丈夫かな」
と縁が答えた。
そうしてエルシィが出来るステップを歌に集中できる範囲で模索していった。
そして、ある程度時間が経ったところで
「ありがとう。その方向性でいこう。ところで、篤…」
そこまで昇が言いかけて、篤は制止した。
「わーってるって。今のステップにあるような曲いくつか作るわ」
「ありがとう。頼む」
そして、希美と縁に向き直して、
「2人には改めて、エルシィの歌の強化の依頼をしたい」
と、2人に頭を下げた。
2人もつられて頭を下げた。
そして、
「麗には曲が完成次第振り付けの依頼をしたい」
「はいはーい。ワタシらの仲でしょー。そんな堅っ苦しいのは勘弁。しっかり振り付け考えてあげるわよー」
と軽く流すようにし、頭を下げるのをやめさせた。
「とりあえず、今できる歌のレッスン方法を詰めておきたい」
「なら、俺は曲作りしてくるわ。いい感じに仕上げてくるからなー」
「ワタシも振り付け案考えたいから自分とこ戻るわね」
そう言って2人はそうそうに帰っていった。
「さて、2人はなにか案あるか?」
2人に疑問を投げかけた。
「私からはないわね。正直、イチから縁ちゃんの専門だしね」
と言って、縁にふった。
「うーん、基礎的なものがある程度出来たけど、下手に応用するより…………」
縁は人差し指を立てて顎の下でトントンしながら、1人でブツブツ言っていた。
そして、パッと顔を上げて、
「こんなのはどうかしら?まず、基礎の部分で………」
昇と希美は縁の案を聞き、少し修正しながらで充分に効果があるように思えた。
「よし、決まりだ。それでいこう!」
昇の中で優勝への明確なビジョンが見えてきたのだった。
つづく




