第三十八話 責任
天使がトップアイドルを目指すというとんでも設定です。
一応王道アイドル物になる予定です。
誤字・脱字、感想、レビュー諸々受け付けております。
ぜひよろしくお願いします!
昇はコンテスト終了後に時定家を訪れていた。
結局、Three Angelは準優勝で約束の優勝を逃していたため責任を果たしに来ていた。
ピンポーン
緊張した面持ちで昇はインターホンを押した。
「お主か、開いておるから入ってこい」
宗隆がすぐに出て中へ入るように促された。
前回と同じ部屋に入り、宗隆に対面したあと静かに
「申し訳ありませんでした!優勝できませんでした!」
と土下座と同時に謝罪をした。
「娘からすべて聞いておるよ。準優勝だったそうじゃな」
と宗隆は意に介さずに答えた。
「で、お主はどうするんじゃ?どう責任をとる?」
そこで、昇は顔を上げて、
「私に出来ることならなんでもします。なので、もう一度だけチャンスをいただければと」
もう一度、昇は額を床につけるまで土下座した。
「お主はわしとの約束を覚えておるか?わしはコンテストで優勝してこいとしかゆっとらんぞ。そのコンテストはこの前のものともゆっとらん。」
宗隆は土下座している昇の顔を上げさせてそう言った。
昇は最初キョトンとしていたが、すぐに意味を理解し、再度土下座しようとして止められた。
「今回はそれでよい。が、エルシィには次の3月のソロアイドルコンテストで優勝してもらう。そこで、失敗した場合はきちんとお主に責任取ってもらうからのぅ」
と、宗隆は瞳の奥に怪しげな光をともらせた笑顔を向けた。
たじろぎながらも昇には頷く以外の選択肢はなかった。
「まぁ心配するな。責任を取ると言っても命をもらおうってわけではないからのぅ。なに、お願い事を1つ叶えてほしいだけじゃ」
そう言ってホッホッホッと笑った。
昇は本能的にこのお願いは自分に危険が迫ると内容であると理解した。
昇にはエルシィに優勝してほしい理由が1つ増えた瞬間だった。
宗隆と別れ帰路についた昇は今後ことを考えていた。
ソロコンテストまで2ヶ月程、この前のエルシィの力を発揮できれば充分に優勝は狙えた。
懸念点として、あの時のエルシィの力はたしかに凄かったがあれを常に発揮出来るようにならなければならないし、今後その上を目指すならまだまだ足りないところは多かった。
ライバルも努力してるし、才能もある。
なので、それ以上でなければ勝てない。
それを補助できるのは自分だと昇は自らに気合いを入れて事務所に帰るのであった。
つづく




